三太郎さん
レビュアー:
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結婚に向かない男女の物語、かな?
角田さんが2014年に出した短編集です。6篇からなります。共通するテーマがあるのかどうかは読む人の自由かもしれませんが、僕が感じたのは当時の若い人の結婚観かな。男は結婚に慎重というか逃げ腰な感じ。そして結婚しても数年で離婚してしまう。
登場する男女はみな兄弟がいないようで、他人と同居するノウハウがないみたい。それで結婚相手との同居に耐えられなくなるのかな。
でもまずは男が結婚から逃げている印象があります。こともなしでは主人公の聡子は恋人の旭と婚約したのに結婚式の準備中に旭から別れると言われる。好きな人が出来たからというが、旭は結局はその相手の女とは結婚しなかったらしい。聡子は勢いで友人の元恋人と寝て妊娠し、結婚して一女を授かる。彼女は結婚を後悔しているわけではないが、自分を捨てた今の旭が不幸であればよいと思うこともある、というお話。書かれてはいないが婚約を破棄した旭は単に結婚から逃げたかったのかもしれない。
いつかの一歩で主人公の徹平は数年間同棲してから別れた年上の元恋人のみのりが開いた居酒屋へ出かけていく。みのりが30歳の頃、結婚を避けていた徹平を諦めてみのりは出ていったのだったが、今でも独身らしい。一方の徹平はみのりと別れた後ですぐ結婚したが既に離婚している。書かれてはいないが、もし徹平がみのりと結婚していても数年後には離婚したかもと感じられた。結婚に向かない人たちかもしれない。
ところで本題からは逸れますが、聡子が書いている料理のブログが大人気だということから、10年前はブログを書くのが大流行りだったことを思い出しました。僕も2003年にブログを書き始め2015年に中断しましたが、今年に入って再開したところです。もろん人気のブログではなくて訪問者も少ないですが、写真が中心の思い出のアルバムのようなものです。
登場する男女はみな兄弟がいないようで、他人と同居するノウハウがないみたい。それで結婚相手との同居に耐えられなくなるのかな。
でもまずは男が結婚から逃げている印象があります。こともなしでは主人公の聡子は恋人の旭と婚約したのに結婚式の準備中に旭から別れると言われる。好きな人が出来たからというが、旭は結局はその相手の女とは結婚しなかったらしい。聡子は勢いで友人の元恋人と寝て妊娠し、結婚して一女を授かる。彼女は結婚を後悔しているわけではないが、自分を捨てた今の旭が不幸であればよいと思うこともある、というお話。書かれてはいないが婚約を破棄した旭は単に結婚から逃げたかったのかもしれない。
いつかの一歩で主人公の徹平は数年間同棲してから別れた年上の元恋人のみのりが開いた居酒屋へ出かけていく。みのりが30歳の頃、結婚を避けていた徹平を諦めてみのりは出ていったのだったが、今でも独身らしい。一方の徹平はみのりと別れた後ですぐ結婚したが既に離婚している。書かれてはいないが、もし徹平がみのりと結婚していても数年後には離婚したかもと感じられた。結婚に向かない人たちかもしれない。
ところで本題からは逸れますが、聡子が書いている料理のブログが大人気だということから、10年前はブログを書くのが大流行りだったことを思い出しました。僕も2003年にブログを書き始め2015年に中断しましたが、今年に入って再開したところです。もろん人気のブログではなくて訪問者も少ないですが、写真が中心の思い出のアルバムのようなものです。
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1957年、仙台に生まれ、結婚後10年間世田谷に住み、その後20余年横浜に住み、現在は仙台在住。本を読んで、思ったことあれこれを書いていきます。
長年、化学メーカーの研究者でした。2019年から滋賀県で大学の教員になりましたが、2023年3月に退職し、10月からは故郷の仙台に戻りました。プロフィールの写真は還暦前に米国ピッツバーグの岡の上で撮ったものです。
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- 出版社:新潮社
- ページ数:261
- ISBN:9784101058344
- 発売日:2019年07月26日
- 価格:562円
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