ぽんきちさん
レビュアー:
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ゆるくて楽しい元素入門 (オンライン読書会<「科学道100冊2019」に挑んでみる!?>参加レビュー #科学道100冊 #本が好き @kagakudojin)
元素周期表をご存じでしょうか? 受験生の頃には、水兵、リーベ、ぼくのふね・・・と語呂で覚えた人もいるかもしれませんね。
元素は物質を構成する基本単位です。現在、100を超える元素が知られていますが、これを原子番号の小さい順に、性質が似たものが並ぶように配置したものが元素周期表です。
昨年、2019年はメンデレーエフが最初に周期表を発見してから150周年ということで話題になりました。
元素については、日本の理化学研究所が作り出した113番の元素が、2016年にニホニウムと命名されたことも記憶に新しいところですね。
さて、その元素をゆるーく楽しく学んでみようというのがこちらの本です。
どのくらいゆるいかというと、すごくゆるいですw
見返しを開くと、上段にいろんな髪型の人(図1)、下段にいろんな服装の人がいます。
うーん、何じゃこりゃ?と思って読み進めていくと、元素をキャラクター化しているのですね。
髪型は元素周期表の「族」にあたります。炭素族は秀才で博士帽をかぶり、ランタノイドはアトム風、窒素族はちょっと変わりものが多いのでモヒカン。・・・わかったようなわからないような気もしますがw
で、固体・液体・気体は体で表します。固体は足がありますが、液体は溶けかけ、気体になると幽霊のように足がありません。
原子量は体重で示します。軽いものはガリガリ、普通のものは普通体型、重いものはおデブさんとします。
発見された年を年齢で表し、赤ちゃんからおひげのおじいさんまで4段階ほど。
特殊な性質は背景や服で示します。
で、全118元素をこれに当てはめてキャラクターとするのですね(図2)。
すごいw
メインはこのキャラクターたちによる元素紹介です。
名前、原子番号、原子量、周期表での位置、融点・沸点、密度などに加えて、雑学的な豆知識が付きます。
ぱっと見はゆるいのですが、データ部分がかっちりしており、周期表での位置を見比べていったりするのもおもしろいです。
ちょっと変わったところでは中国語表記もついています。それぞれ漢字1文字なのですが、気体のものは「きがまえ」で、残りは石偏と金偏が多いです。さんずいのものもあります。見たこともないような漢字もあって、これもなかなかおもしろいです。
読み進めていくとわかるのですが、どうやらそれぞれのキャラクターは1人の人がとっかえひっかえかつらをかぶったり、服を着替えたり、太ったり痩せたり(?)して演じていたようで、最後には疲れて倒れてしまっています。
だ、大丈夫ですかー(^^;)?
タイトルに「完全版」とあります。元々は2009年に『元素生活』という本が出ており、当時は、112番以降の元素は発見されていないか名前が決定されていなかったため、111番までを主に扱っていたようなのですね。その後、118まではすべて発見され、名前も決まったため、「完全版」では118番までが収録されています。
但し、119番以降の元素を発見する試みも続いているため、さらに「超・完全版」が出る日がいつか来るかもしれません、とのことです。
こちらの本はかなり人気があるらしく、『元素手帳』という手帳バージョンも出ているそうですよ。
日々、スケジュール管理をしながら元素について学んでみるのも楽しいかもしれませんねw
元素は物質を構成する基本単位です。現在、100を超える元素が知られていますが、これを原子番号の小さい順に、性質が似たものが並ぶように配置したものが元素周期表です。
昨年、2019年はメンデレーエフが最初に周期表を発見してから150周年ということで話題になりました。
元素については、日本の理化学研究所が作り出した113番の元素が、2016年にニホニウムと命名されたことも記憶に新しいところですね。
さて、その元素をゆるーく楽しく学んでみようというのがこちらの本です。
どのくらいゆるいかというと、すごくゆるいですw
見返しを開くと、上段にいろんな髪型の人(図1)、下段にいろんな服装の人がいます。
うーん、何じゃこりゃ?と思って読み進めていくと、元素をキャラクター化しているのですね。
髪型は元素周期表の「族」にあたります。炭素族は秀才で博士帽をかぶり、ランタノイドはアトム風、窒素族はちょっと変わりものが多いのでモヒカン。・・・わかったようなわからないような気もしますがw
で、固体・液体・気体は体で表します。固体は足がありますが、液体は溶けかけ、気体になると幽霊のように足がありません。
原子量は体重で示します。軽いものはガリガリ、普通のものは普通体型、重いものはおデブさんとします。
発見された年を年齢で表し、赤ちゃんからおひげのおじいさんまで4段階ほど。
特殊な性質は背景や服で示します。
で、全118元素をこれに当てはめてキャラクターとするのですね(図2)。
すごいw
メインはこのキャラクターたちによる元素紹介です。
名前、原子番号、原子量、周期表での位置、融点・沸点、密度などに加えて、雑学的な豆知識が付きます。
ぱっと見はゆるいのですが、データ部分がかっちりしており、周期表での位置を見比べていったりするのもおもしろいです。
ちょっと変わったところでは中国語表記もついています。それぞれ漢字1文字なのですが、気体のものは「きがまえ」で、残りは石偏と金偏が多いです。さんずいのものもあります。見たこともないような漢字もあって、これもなかなかおもしろいです。
読み進めていくとわかるのですが、どうやらそれぞれのキャラクターは1人の人がとっかえひっかえかつらをかぶったり、服を着替えたり、太ったり痩せたり(?)して演じていたようで、最後には疲れて倒れてしまっています。
だ、大丈夫ですかー(^^;)?
タイトルに「完全版」とあります。元々は2009年に『元素生活』という本が出ており、当時は、112番以降の元素は発見されていないか名前が決定されていなかったため、111番までを主に扱っていたようなのですね。その後、118まではすべて発見され、名前も決まったため、「完全版」では118番までが収録されています。
但し、119番以降の元素を発見する試みも続いているため、さらに「超・完全版」が出る日がいつか来るかもしれません、とのことです。
こちらの本はかなり人気があるらしく、『元素手帳』という手帳バージョンも出ているそうですよ。
日々、スケジュール管理をしながら元素について学んでみるのも楽しいかもしれませんねw
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分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。
本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。
あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。
「実感」を求めて読書しているように思います。
赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。現在、中雛、多分♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw
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- 出版社:化学同人
- ページ数:216
- ISBN:9784759819274
- 発売日:2017年03月21日
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