薄荷さん
レビュアー:
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チョコレートとラズベリーシロップが入ったエスプレッソの上に、ふわふわホイップクリームをのっけたラズベリー・モカ・ボッチ・・・みたいに美味しそうなコーヒー飲料がいっぱい!
そう、この本のメインはミステリではなく、コーヒーです!・・・と言い切っていいでしょう。
コーヒーに関する薀蓄と、種類の沢山あるコーヒーレシピをこの本から取り去ったら、おそらくこの本の厚みは半分以下になると思います。内容的にも、ね(笑)
このコージーミステリのヒロインはクレア・コージー。アラフォー・バツ1・19歳の子持ち。
子育てもひと段落し、かつて敏腕マネージャーとして働いていたマンハッタンの老舗コーヒーハウスに復帰して一ヶ月。
ある朝、店の階段から落ちたらしいアシスタントマネージャーが意識不明の重体になっているところを発見する。
警察は事故として処理しようとするが、不審を抱いたクレアは素人捜査を開始!
色男で山っ気のある元夫、この事件担当の堅物だけど好人物のクィン警部補、その他店のお客さんたちからの協力と情報を得て、彼女は真相に近づいていく・・・。
果たしてこれは事件なのか?事故なのか?
筋書きは特に意外性はなく、登場人物もありがちなアメリカ型から抜けきれず、ミステリとしてだけ純粋にみると、正直ぱっとしません。(シリーズ化されているそうなので、第一話紹介編とみるべきなのかもしれませんが。)
そして猫好きに残念なお知らせとして、表紙が可愛いにゃんこですが猫の登場シーンはとても少ないです。
というわけで、ミステリとしてはあまりお勧めではありません・・・が、それなりに楽しめます。
何故なら、主役は実はパッとしないヒロインではなくて、超魅力的な珈琲なので!
数々のコーヒーレシピ(オレンジとシナモン風味【カフェ・カンネッラ】、コーヒーリキュールのカクテル【スクリーミング・オーガニズム】・・・など)、
それらを作るための道具(コンロ用エスプレッソポット、ギリシャコーヒーを作るイブリック・・・など)の説明、
コーヒーにまつわる数々の薀蓄・・・などが詳しく熱く語られています。
それはもう、京極堂シリーズで妖怪についてみっちり語る古本屋店主の如く熱心に、そこまで詳しく無くてもいいんじゃないか?と思うほど(笑)。
読むミステリというよりは、観るミステリの方が向いていると思います。
数々のコーヒーとその道具たちは(可愛いイラストも入ってはいるのですが)やはり見てみないとわかりませんし、
コーヒーを入れるシーンや、ヒロインのスパイ活動(笑)とラストの展開など、TVドラマシリーズでも組んで、人気が出たら映画化しちゃえばいいんですよ。
そういえば昔、映画に会わせて香りが漂う・・・みたいな邦画ありましたよね?この本だったら、映画の際中ずっとコーヒーの香りを漂わせてたら面白そうです。
とりあえずコーヒーと軽いコージーミステリがお好きな方は、ちょっとした気分転換にこの本片手に喫茶店などへ向かわれると、結構楽しめるかと思います。
喫茶店なら、読書中にコーヒー飲みたくなっても大丈夫ですもんね(^_^)v
コーヒーに関する薀蓄と、種類の沢山あるコーヒーレシピをこの本から取り去ったら、おそらくこの本の厚みは半分以下になると思います。内容的にも、ね(笑)
このコージーミステリのヒロインはクレア・コージー。アラフォー・バツ1・19歳の子持ち。
子育てもひと段落し、かつて敏腕マネージャーとして働いていたマンハッタンの老舗コーヒーハウスに復帰して一ヶ月。
ある朝、店の階段から落ちたらしいアシスタントマネージャーが意識不明の重体になっているところを発見する。
警察は事故として処理しようとするが、不審を抱いたクレアは素人捜査を開始!
色男で山っ気のある元夫、この事件担当の堅物だけど好人物のクィン警部補、その他店のお客さんたちからの協力と情報を得て、彼女は真相に近づいていく・・・。
果たしてこれは事件なのか?事故なのか?
筋書きは特に意外性はなく、登場人物もありがちなアメリカ型から抜けきれず、ミステリとしてだけ純粋にみると、正直ぱっとしません。(シリーズ化されているそうなので、第一話紹介編とみるべきなのかもしれませんが。)
そして猫好きに残念なお知らせとして、表紙が可愛いにゃんこですが猫の登場シーンはとても少ないです。
というわけで、ミステリとしてはあまりお勧めではありません・・・が、それなりに楽しめます。
何故なら、主役は実はパッとしないヒロインではなくて、超魅力的な珈琲なので!
数々のコーヒーレシピ(オレンジとシナモン風味【カフェ・カンネッラ】、コーヒーリキュールのカクテル【スクリーミング・オーガニズム】・・・など)、
それらを作るための道具(コンロ用エスプレッソポット、ギリシャコーヒーを作るイブリック・・・など)の説明、
コーヒーにまつわる数々の薀蓄・・・などが詳しく熱く語られています。
それはもう、京極堂シリーズで妖怪についてみっちり語る古本屋店主の如く熱心に、そこまで詳しく無くてもいいんじゃないか?と思うほど(笑)。
読むミステリというよりは、観るミステリの方が向いていると思います。
数々のコーヒーとその道具たちは(可愛いイラストも入ってはいるのですが)やはり見てみないとわかりませんし、
コーヒーを入れるシーンや、ヒロインのスパイ活動(笑)とラストの展開など、TVドラマシリーズでも組んで、人気が出たら映画化しちゃえばいいんですよ。
そういえば昔、映画に会わせて香りが漂う・・・みたいな邦画ありましたよね?この本だったら、映画の際中ずっとコーヒーの香りを漂わせてたら面白そうです。
とりあえずコーヒーと軽いコージーミステリがお好きな方は、ちょっとした気分転換にこの本片手に喫茶店などへ向かわれると、結構楽しめるかと思います。
喫茶店なら、読書中にコーヒー飲みたくなっても大丈夫ですもんね(^_^)v
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10年前に読んだ本を再読してる最中だけど、内容がさっぱり思い出せず、ちょっと新鮮なのは楽しいけど自分が不安・・・。
この書評へのコメント
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- 出版社:ランダムハウス講談社
- ページ数:431
- ISBN:9784270100622
- 発売日:2006年10月02日
- 価格:882円
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