かもめ通信さん
レビュアー:
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全速力で走る時のあの心臓のバクバクと、ハラハラしているときのドキドキはどう違うんだっけ?いつも走っている主人公の胸の鼓動と、読者である私のドキドキが重なって一気に読まずにはいられなかった。
キャッスル・クランショーは、
『ギネス世界記録』を愛読し、ヒマワリの種を食べて暇を潰す7年生の男の子。
正直、ヒマワリの種って、なんにも味はしないし、
苦労して食べる意味があるのかよくわからないとは思っているのだけれど、
とにかく彼は昼食代を節約してもヒマワリの種を買う。
彼はグラスマナーというスラム街で母ちゃんと2人で暮らしている。
ちなみに父ちゃんは3年前から刑務所にいる。
なんの罪かって?
酔っ払って家族に向かって発砲した罪で10年食らったんだ。
母子の暮らしは貧しくて、
学校では、母親の散髪したガタガタの前髪や、
いつも着ているだぶだぶの服、
食堂で働く母親の職業をからかわれることもある。
でも「ゴースト」ってあだ名は別にいじめっ子につけられたわけじゃない。
キャッスルが自分でつけたんだ。
そしてもちろん、彼はこのニックネームが気に入っている。
ゴーストは走るのが速い。
本人曰く“すごくこわい人がいて、そのせいで足が速くなった”のだという。
その足の速さを認められて、
地元でも指折りの中学陸上チームに入部することになってから
彼の生活は変わりはじめる。
けれどももちろん彼自身はそう簡単に変われなくて……。
問題を起こしたゴーストが校長先生に投げかける言葉に胸が詰まる。
監督の言葉が印象的だ。
全速力で走る時のあの心臓のバクバクと、
ハラハラしているときのドキドキはどう違うんだっけ?
いつも走っている主人公ゴーストの胸の鼓動と、
この先、どうなってしまうんだろう!?という読者である私のドキドキが重なって、
一気に読まずにはいられなかった。
『ギネス世界記録』を愛読し、ヒマワリの種を食べて暇を潰す7年生の男の子。
正直、ヒマワリの種って、なんにも味はしないし、
苦労して食べる意味があるのかよくわからないとは思っているのだけれど、
とにかく彼は昼食代を節約してもヒマワリの種を買う。
彼はグラスマナーというスラム街で母ちゃんと2人で暮らしている。
ちなみに父ちゃんは3年前から刑務所にいる。
なんの罪かって?
酔っ払って家族に向かって発砲した罪で10年食らったんだ。
母子の暮らしは貧しくて、
学校では、母親の散髪したガタガタの前髪や、
いつも着ているだぶだぶの服、
食堂で働く母親の職業をからかわれることもある。
でも「ゴースト」ってあだ名は別にいじめっ子につけられたわけじゃない。
キャッスルが自分でつけたんだ。
そしてもちろん、彼はこのニックネームが気に入っている。
ゴーストは走るのが速い。
本人曰く“すごくこわい人がいて、そのせいで足が速くなった”のだという。
その足の速さを認められて、
地元でも指折りの中学陸上チームに入部することになってから
彼の生活は変わりはじめる。
けれどももちろん彼自身はそう簡単に変われなくて……。
じゃあ先生なら、どうするんです?
もうこれ以上たえられないって、
ぎりぎりのところまで、追いつめられたことはないんですか?
問題を起こしたゴーストが校長先生に投げかける言葉に胸が詰まる。
あいにく、自分から逃げきれるほど足が速いやつなんて、だれもいねえんだよ
監督の言葉が印象的だ。
全速力で走る時のあの心臓のバクバクと、
ハラハラしているときのドキドキはどう違うんだっけ?
いつも走っている主人公ゴーストの胸の鼓動と、
この先、どうなってしまうんだろう!?という読者である私のドキドキが重なって、
一気に読まずにはいられなかった。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:小峰書店
- ページ数:253
- ISBN:9784338287203
- 発売日:2019年07月09日
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