レビュアー:
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踏まれても、蹴られても、不死鳥のごとく立ち上がる、まさに「風と共に去りぬ」のヒロイン スカーレットのような強いおばあさん登場。
主人公は元女優の正子74歳。若い時、映画監督と結婚し女優を引退して、家庭にはいる。
しかし、夫の監督はわがまましほうだい、浮気はしょっちゅう、家庭は完全に崩壊していた。
こんな正子にCMのオファーがくる。そのCMは優しいお婆さんで、日本の理想のお婆さんを演じるものだった。
このCMは大ヒットして、一躍正子理想のおばあちゃんとして大人気となる。ところが正子の夫が急死して、正子の家庭が崩壊していることが、暴露され、一気に人気は凋落、日本中の憎まれ婆さんになる。
正子は、映画「風と共に去りぬ」が最も大好きな映画だった。今の米映画にも時々登場するマジカルニグロという役割がある。「風と共に去りぬ」では、ヒロイン スカーレットの世話役で決してスカーレットに逆らわず黒子に徹する太ったマミーという黒人の女性が登場。このマミーこそマジカルニグロである。主人公の主役の白人を支える、愛される世話役の黒人で、米映画の定番の役柄。
正子は当然最も大好きな人物はスカーレットだが、二番目はマミーと言う。
正子はまさにCMでマジカルグランマになったが、あっけなく瓦解した。75歳になっていた正子はもう女優には復帰できない。
しかし、ここで挫けず頑張らねばならないと立ち上がる。
何と、自分の住んでいる広い屋敷をお化け屋敷にして見学者を集める。そのお化け屋敷の名前がまたすごい。「東京ホラーハウス・午前三時の草刈り鎌~強羅川夫人~」
もちろん強羅川夫人は正子が演じる。何と中吊りにされて、強烈な恐怖顔を観覧者にみせる。
この幽霊正子ばあさんは一躍有名になり、ハリウッドから映画出演のオーディションの話までくる。
まさにスカーレット。どんな困難に直面しても、持ち前の根性で立ち上がり、未来を切り開いてゆく。猛烈なストロング婆さん。
この作品で更に驚いたのは、お化け屋敷の中味が長い紙数を費やして微細に描かれているところ。作者柚木さんの創造力に感動する。
しかし、夫の監督はわがまましほうだい、浮気はしょっちゅう、家庭は完全に崩壊していた。
こんな正子にCMのオファーがくる。そのCMは優しいお婆さんで、日本の理想のお婆さんを演じるものだった。
このCMは大ヒットして、一躍正子理想のおばあちゃんとして大人気となる。ところが正子の夫が急死して、正子の家庭が崩壊していることが、暴露され、一気に人気は凋落、日本中の憎まれ婆さんになる。
正子は、映画「風と共に去りぬ」が最も大好きな映画だった。今の米映画にも時々登場するマジカルニグロという役割がある。「風と共に去りぬ」では、ヒロイン スカーレットの世話役で決してスカーレットに逆らわず黒子に徹する太ったマミーという黒人の女性が登場。このマミーこそマジカルニグロである。主人公の主役の白人を支える、愛される世話役の黒人で、米映画の定番の役柄。
正子は当然最も大好きな人物はスカーレットだが、二番目はマミーと言う。
正子はまさにCMでマジカルグランマになったが、あっけなく瓦解した。75歳になっていた正子はもう女優には復帰できない。
しかし、ここで挫けず頑張らねばならないと立ち上がる。
何と、自分の住んでいる広い屋敷をお化け屋敷にして見学者を集める。そのお化け屋敷の名前がまたすごい。「東京ホラーハウス・午前三時の草刈り鎌~強羅川夫人~」
もちろん強羅川夫人は正子が演じる。何と中吊りにされて、強烈な恐怖顔を観覧者にみせる。
この幽霊正子ばあさんは一躍有名になり、ハリウッドから映画出演のオーディションの話までくる。
まさにスカーレット。どんな困難に直面しても、持ち前の根性で立ち上がり、未来を切り開いてゆく。猛烈なストロング婆さん。
この作品で更に驚いたのは、お化け屋敷の中味が長い紙数を費やして微細に描かれているところ。作者柚木さんの創造力に感動する。
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昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。
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- 出版社:朝日新聞出版
- ページ数:336
- ISBN:9784022516046
- 発売日:2019年04月05日
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