かもめ通信さん
レビュアー:
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全く自覚のないままに、いつの間にやら私もすっかり擦れてしまっていたらしい!?
ドライブの途中で偶然出くわしたのは、美しい娘と銃声。
娘の住まう<白亜荘(ホワイトコテージ)>でジェリーが目にしたのは
腰の上から首元まで散弾銃で吹き飛ばされた見るも無惨な男の死体だった。
その家の電話を借りてジェリーが急いで連絡した相手は彼の父親、
スコットランドヤードの<猟犬(グレイバウンド)>と言われる
敏腕の警部W・T・チャロナーその人だった。
二人は協力して事件の捜査にあたることになるのだが……。
うーむ。つまりはこれ、
エラリーとクイーン警視のような設定なのか?
なんだって父親が敏腕警部だといういうだけで
警察官でも探偵でもない息子も一緒に
捜査をはじめてしまうのかは謎なのだけれど、
まあそれはさておき、この息子
てっきり主役なのかと思いきや
若い女性に心うばわれ、
真犯人を追い詰めるどころか
「もうやめようよ~」「やめようよ~」と
父親の捜査の足を引っ張るばかり!?
いやいやキミキミだだっ子じゃないんだから!!
こんな若造は放っておいて
猟犬警部とともに捜査の行方を追おうとしても
誰も彼もが動機は十分
そのくせ証拠は不十分
もしやこれ、犯人はあのクリスティーのアレみたいなのでは……
と不安がよぎるがそうではなくて………。
うーん。
そうきたか。
・
・
・
現在掲示板で開催中の【公式】東京創元社文庫創刊60周年祝企画 くらりからの挑戦状 で、efさんが紹介されていた作品。
efさんにはめずらしく少々辛口のレビューだったのだが、最後の最後に「擦れていない純真な読者であれば……」と書いてあるのに目をとめて、俄然読む気になったのだった。
だがしかし、全く自覚のないままに、私もすっかり擦れてしまっていたらしい。
ミステリとしては難があっても、登場人物の魅力で読ませるという物語もあるけれど、その点でもちょっと厳しい。
巻末に収録された森英俊氏による解説によれば、この作品は著者が23歳の時に書いたもので、それまで冒険小説を書いていた著者が初めて挑戦したミステリで、意欲作ではあるが未熟な点も多いとのこと。
英国四大女流作家の一人と称される著者の作品だけに、この作品の後どう化けるのかが気にならなくもない。
娘の住まう<白亜荘(ホワイトコテージ)>でジェリーが目にしたのは
腰の上から首元まで散弾銃で吹き飛ばされた見るも無惨な男の死体だった。
その家の電話を借りてジェリーが急いで連絡した相手は彼の父親、
スコットランドヤードの<猟犬(グレイバウンド)>と言われる
敏腕の警部W・T・チャロナーその人だった。
二人は協力して事件の捜査にあたることになるのだが……。
うーむ。つまりはこれ、
エラリーとクイーン警視のような設定なのか?
なんだって父親が敏腕警部だといういうだけで
警察官でも探偵でもない息子も一緒に
捜査をはじめてしまうのかは謎なのだけれど、
まあそれはさておき、この息子
てっきり主役なのかと思いきや
若い女性に心うばわれ、
真犯人を追い詰めるどころか
「もうやめようよ~」「やめようよ~」と
父親の捜査の足を引っ張るばかり!?
いやいやキミキミだだっ子じゃないんだから!!
こんな若造は放っておいて
猟犬警部とともに捜査の行方を追おうとしても
誰も彼もが動機は十分
そのくせ証拠は不十分
もしやこれ、犯人はあのクリスティーのアレみたいなのでは……
と不安がよぎるがそうではなくて………。
うーん。
そうきたか。
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現在掲示板で開催中の【公式】東京創元社文庫創刊60周年祝企画 くらりからの挑戦状 で、efさんが紹介されていた作品。
efさんにはめずらしく少々辛口のレビューだったのだが、最後の最後に「擦れていない純真な読者であれば……」と書いてあるのに目をとめて、俄然読む気になったのだった。
だがしかし、全く自覚のないままに、私もすっかり擦れてしまっていたらしい。
ミステリとしては難があっても、登場人物の魅力で読ませるという物語もあるけれど、その点でもちょっと厳しい。
巻末に収録された森英俊氏による解説によれば、この作品は著者が23歳の時に書いたもので、それまで冒険小説を書いていた著者が初めて挑戦したミステリで、意欲作ではあるが未熟な点も多いとのこと。
英国四大女流作家の一人と称される著者の作品だけに、この作品の後どう化けるのかが気にならなくもない。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:東京創元社
- ページ数:284
- ISBN:9784488210076
- 発売日:2018年06月29日
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