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指名献本書評
ぽんきち
レビュアー:
なるほど実感! 数字でからだのすごさを知る!
毎日何気なく生きているけれど、身体は日々頑張っている。
心臓は体中に血液を送るし、肺もずっと呼吸する。骨が折れてもしばらくすれば治るし、表皮だって生まれ変わる。
身体がどのくらいすごいかを数字で見せるのがこの本。これがなかなかおもしろい。

案内役は88歳のからだ博士と10歳のびっくり太郎くん。時々、太郎くんのお母さん(39歳)も登場する。
人体のしくみ、大きさ、動き、限界と4パートに分かれており、各トピックは見開き2ページに簡潔にまとめられている。マンガとイラスト仕立てで読みやすい。
数字を中心に据えたことで、すごさを実感できるのがポイント。
博士と太郎くん、お母さんを例にとって、子供、成人、老人の数値が比較できるのもよい。

a)人体の細胞を全部並べたらどのくらいの長さになるか。
b)髪の毛の細さはどのくらいで何本生えているか。
c)心臓は死ぬまでの間にどのくらい拍動するか。
d)胃は食べ物が入ったらどのくらい膨らむのか。
*答えは最後に!
知っていそうで知らないことを数字で知ると、なるほどそのくらいなのか、すごいなというのが納得できる。

表紙にも出ているくしゃみの速さ。さてどのくらいだろうか。
1)自転車くらい2)自動車くらい3)新幹線くらい
正解は時速300kmで3)。これだけ速いと目の前でされたらもちろんよけることなどできない。くしゃみが出そうなときは、マスクをするなり、顔をそむけるなりしましょうね、ということになる。これほど速いということは、それだけのエネルギーを使うということでもある。1回すると100m走るのと同じくらいエネルギーを使う。その衝撃でぎっくり腰になったり骨折したりすることもあるという。くしゃみを抑えようとして鼻をつまんで口を閉じてくしゃみをしたところ、喉に穴が開いてしまった人までいるというから驚きだ。たかがくしゃみと言って侮るべからず。

ミニクイズや欄外豆知識もあって隅々まで工夫されている。
びっくり太郎くんと同年代の小学生の男の子はもちろん、大人が読んでも楽しい、びっくりが詰まった図鑑である。




<クイズの答え>
a)約60万kmで地球15周分(細胞1個の長さを0.01mmで換算。細胞の数は60兆個)。
b)太さは100μm(1mmの10分の1)で10万本。色によっても異なり、赤毛の人は9万本、金髪の人は15万本程度。
c)30億回程度。寿命の短い動物は一般に速い拍動を繰り返しており、一生の鼓動の回数は多くの動物でほぼ同じと考えられている。
d)約50倍。何も入っていない胃は50mL程度。食べ物が入ると1.2~1.4Lほどに。
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ぽんきち
ぽんきち さん本が好き!免許皆伝(書評数:1825 件)

分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。

本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。

あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。

「実感」を求めて読書しているように思います。

赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。現在、中雛、多分♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw

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