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とにもかくにも絵が素晴らしい!あのページもこのページも飾っておきたくなるぐらい!物語はと言えば……これがまた……「リレー小説」をやりたくなったわ!w
これから紹介するこの物語には、作者が二人います。
もしかすると、あなたはわたしと同じで
そのひとり、フィリップ・スレッドさんの名前をはじめて聞くかもしれません。
でももうひとりの作者、マーク・トウェインさんのことは
知っているのではないかしら。
そう、あの『トム・ソーヤの冒険』や
『ハックルベリー・フィンの冒険』を書いたひとです。
これは、トウェインさんがノートに書き残した16ページほどの草稿をもとに
フィリップ・スレッドさんが物語を練り上げ
エレン・スレッドさんがたくさんの挿絵をかいてできあがった本なのです。
やさしい色合いでえがかれた動物たちがとても美しい大判の絵本なのですが、
時々こわい絵や、とてもさびしげな場面もあります。
ページをめくると見開きで一面絵だけが描かれている場面もありますが、
細かい字でぎっしりと文字が書かれているところもあります。
しかもその中味ときたら、
ちょっと不気味だったり、小難しかったりもし、
時々ストーリーをどう組み立てようかと意見を交わす、
作者たちが登場したりもします。
主人公はオレオマーガリン王子ではなく
「行くのも言うのも困難国」にすむ
とてもまずしい少年ジョニーです。
ジョニーは意地悪でいつも悪態ばかりついている悪人のおじいさんと
とても歳をとったニワトリとくらしていました。
このニワトリが長生きをするのか、すぐに死んでしまうのかで
作者たちの意見は分かれ、ひと悶着あるのですが、
それはさておき
とても不思議な種や
とても親切なスカンクのスージーや
とても威張った王様や
いつも我が道をいくトラなども登場します。
この物語を読むとあなたはきっと
わたしと同じように
あの人この人の物語の続きや、
この物語よりもっと前の古い物語を
知りたくなるに違いありません。
けれどももしかするとあなたは、
「とても素敵な絵本だけれど、ちいさな子には難しそう。」と
思われるかもしれません。
でもね。
ちょっと考えてみてください。
この本の作者のひとりであるマーク・トウェインさんの子どもたちは
お父さんの仕事場に顔を出しては、
そこに積み上がった本をめくって、
てきとうな絵を探し出し、
その絵を題材にしたお話をして!とお父さんにねだったのだそうです。
この物語もそうやって生まれてきたのです。
この本に書かれた細かい字を読むのはまだむずかしいちいさいお子さんが
この本を手にしたとしたならばきっと、
この本にえがかれているたくさんの絵から
新しい物語をつくりだしてくれるにちがいありません。
いつだって、新しい物語は
そうやって生まれてくるものなのですから。
もしかすると、あなたはわたしと同じで
そのひとり、フィリップ・スレッドさんの名前をはじめて聞くかもしれません。
でももうひとりの作者、マーク・トウェインさんのことは
知っているのではないかしら。
そう、あの『トム・ソーヤの冒険』や
『ハックルベリー・フィンの冒険』を書いたひとです。
これは、トウェインさんがノートに書き残した16ページほどの草稿をもとに
フィリップ・スレッドさんが物語を練り上げ
エレン・スレッドさんがたくさんの挿絵をかいてできあがった本なのです。
やさしい色合いでえがかれた動物たちがとても美しい大判の絵本なのですが、
時々こわい絵や、とてもさびしげな場面もあります。
ページをめくると見開きで一面絵だけが描かれている場面もありますが、
細かい字でぎっしりと文字が書かれているところもあります。
しかもその中味ときたら、
ちょっと不気味だったり、小難しかったりもし、
時々ストーリーをどう組み立てようかと意見を交わす、
作者たちが登場したりもします。
主人公はオレオマーガリン王子ではなく
「行くのも言うのも困難国」にすむ
とてもまずしい少年ジョニーです。
ジョニーは意地悪でいつも悪態ばかりついている悪人のおじいさんと
とても歳をとったニワトリとくらしていました。
このニワトリが長生きをするのか、すぐに死んでしまうのかで
作者たちの意見は分かれ、ひと悶着あるのですが、
それはさておき
とても不思議な種や
とても親切なスカンクのスージーや
とても威張った王様や
いつも我が道をいくトラなども登場します。
この物語を読むとあなたはきっと
わたしと同じように
あの人この人の物語の続きや、
この物語よりもっと前の古い物語を
知りたくなるに違いありません。
けれどももしかするとあなたは、
「とても素敵な絵本だけれど、ちいさな子には難しそう。」と
思われるかもしれません。
でもね。
ちょっと考えてみてください。
この本の作者のひとりであるマーク・トウェインさんの子どもたちは
お父さんの仕事場に顔を出しては、
そこに積み上がった本をめくって、
てきとうな絵を探し出し、
その絵を題材にしたお話をして!とお父さんにねだったのだそうです。
この物語もそうやって生まれてきたのです。
この本に書かれた細かい字を読むのはまだむずかしいちいさいお子さんが
この本を手にしたとしたならばきっと、
この本にえがかれているたくさんの絵から
新しい物語をつくりだしてくれるにちがいありません。
いつだって、新しい物語は
そうやって生まれてくるものなのですから。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:福音館書店
- ページ数:152
- ISBN:9784834083460
- 発売日:2019年01月16日
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