darklyさん
レビュアー:
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ジウサーガってこうなってたのね。
ジウサーガ8作目ですが、実は私は「ジウ」「ジウⅡ」しか読んでません。なのについつい衝動的にいきなり8作目を読んでしまいました。5つの短編集です。当然、警察物という先入観で読んでいくとどうも警察物ではない感じ。妙な登場人物が出てくるし、最後には・・これ「必殺仕事人」じゃないか!しかも飾り職人の秀さんのようなキャラもいる。
知っているジウのキャラクターがいない。いた、東弘樹。この人はまだ警察官なのね。ミサキ?門倉美咲のことかな?でも全くキャラが違うし。と思ったらミサキは伊崎基子の偽名なんだ。納得。物語の面白さに加え3作目から7作目が抜けているというミッシングリンクのような勝手にミステリーな状況なのである意味二重に楽しめました。
「歌舞伎町セブン」がこの仕事人たちの名前です。ゴルゴ13のように仕事の依頼を受ければその背景を問わず遂行するのではなく、協議の上、死に値する場合のみ殺します。また、仕事人のように全員が殺しを行うわけではなく、調査を行う「目」と殺しを実行する「手」にチームを分けています。
「歌舞伎町セブン」は歌舞伎町を舞台に「NWO(新世界秩序)」「警察」「暴力団」等と相まみえながら、彼らなりの歌舞伎町の正義を守るため活動しています。もちろんそのような正義は独善的で一方的であり突っ込みどころはいくらでもあるのですが、それを吹き飛ばす疾走感、純粋にエンタメとして楽しむべき作品です。
しかし、つくづく歌舞伎町は不思議な街です。暴力団を始め明らかに危険、ぼったくりもいくらでもあるのになぜあんなに人が集まるのか。まるで人喰いザメがうようよしているところで泳いでいる人たちのようです。怪我をして血の匂いを嗅ぎ付けられなければ大丈夫なのですが、獲物と認識された途端に餌食となる。外国でも危険な場所とされているところにはその国の人も観光客も寄り付かないのになぜ歌舞伎町はそうならないのか。
とにかくバイオレンスに耐性がある方ならシリーズで読まなくても十分楽しめる一冊です。私は細かい話の経過が気になりますので三作目から読んでいこうと思います。
知っているジウのキャラクターがいない。いた、東弘樹。この人はまだ警察官なのね。ミサキ?門倉美咲のことかな?でも全くキャラが違うし。と思ったらミサキは伊崎基子の偽名なんだ。納得。物語の面白さに加え3作目から7作目が抜けているというミッシングリンクのような勝手にミステリーな状況なのである意味二重に楽しめました。
「歌舞伎町セブン」がこの仕事人たちの名前です。ゴルゴ13のように仕事の依頼を受ければその背景を問わず遂行するのではなく、協議の上、死に値する場合のみ殺します。また、仕事人のように全員が殺しを行うわけではなく、調査を行う「目」と殺しを実行する「手」にチームを分けています。
「歌舞伎町セブン」は歌舞伎町を舞台に「NWO(新世界秩序)」「警察」「暴力団」等と相まみえながら、彼らなりの歌舞伎町の正義を守るため活動しています。もちろんそのような正義は独善的で一方的であり突っ込みどころはいくらでもあるのですが、それを吹き飛ばす疾走感、純粋にエンタメとして楽しむべき作品です。
しかし、つくづく歌舞伎町は不思議な街です。暴力団を始め明らかに危険、ぼったくりもいくらでもあるのになぜあんなに人が集まるのか。まるで人喰いザメがうようよしているところで泳いでいる人たちのようです。怪我をして血の匂いを嗅ぎ付けられなければ大丈夫なのですが、獲物と認識された途端に餌食となる。外国でも危険な場所とされているところにはその国の人も観光客も寄り付かないのになぜ歌舞伎町はそうならないのか。
とにかくバイオレンスに耐性がある方ならシリーズで読まなくても十分楽しめる一冊です。私は細かい話の経過が気になりますので三作目から読んでいこうと思います。
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昔からずっと本は読み続けてます。フィクション・ノンフィクション問わず、あまりこだわりなく読んでます。フィクションはSF・ホラー・ファンタジーが比較的多いです。あと科学・数学・思想的な本を好みます。
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- 出版社:中央公論新社
- ページ数:374
- ISBN:9784120051593
- 発売日:2019年01月18日
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