Kuraraさん
レビュアー:
▼
また「飲食男女」??久世さんの「飲食男女」を探していたら、こちらの「飲食男女」も読みたくなった。読書って本当キリがない(笑)
久世さんの「飲食男女」を探していたら、こちらの「飲食男女」も目に入る。説明文を読んでみると「あら、こちらも面白そう!しかも中華だし~♪」と同じタイトル本を2冊借り、飲食男女まみれの時間に突入。読書って本当キリがない世界ですねぇ。
ちょっと色っぽい話だった久世飲食男女。こちらは雰囲気もガラリと変わり舞台は台湾。ある4人家族の日常を綴る。台湾一の名料理人の父親・朱は妻と死別。一流ホテルでの料理の仕事は引退しているが、職場からちょくちょくと声がかかり出かけて行く日々。彼には3人の娘がいる。クリスチャンで奥手な長女・家珍、キャリアウーマンの次女・家倩、大学生の三女・家寧。朱氏はこの娘たちに美味しい料理を作って食べさせることによって家族の絆を保とうと努力するも、どの娘も至って淡白で、心ここにあらずといった雰囲気なのです。
年頃の娘たちと父親という組み合わせはなかなか難しい。お互い気にかけながらも、ちょっとよそよそしかったりする感じがなんとももどかしい。台湾一のお料理が食卓に並んでも、彼女たちにとっては日常、むしろみんな揃ってご飯を食べることが重荷になっていたりするのだ。そんな娘たちとは違い、私たち読者は朱氏の作る様々な料理に心を奪われることになる。
三女がいきなり結婚したことから、転がるようにこの家族に次々と変化が起きる。猛スピードで家族模様が変化していく内容に思わず苦笑。しかし、目が離せないといったことには変わりなく最後の最後まで楽しませてもらいました。
それぞれの恋愛から、それぞれの次の居場所へと落ち着くわけだが、一番の驚きは父親である朱氏の行方です。「ブラボー!&ご馳走様」な気分です。そして、最後に来てようやくこの家族の旨味が感じられるような話でした。
映画になっているそうですが、映像になった中華料理・・・絶対、中華をその日のうちに食べたくなるような場面の連続なんだろうなぁ・・・。そうそう、本書には付録としてレシピが付いています。でもやっぱり自分で作るより、本場の方に作っていただいたものを食べたいのであります(笑)
❀ 久世さんの「飲食男女」の書評
ちょっと色っぽい話だった久世飲食男女。こちらは雰囲気もガラリと変わり舞台は台湾。ある4人家族の日常を綴る。台湾一の名料理人の父親・朱は妻と死別。一流ホテルでの料理の仕事は引退しているが、職場からちょくちょくと声がかかり出かけて行く日々。彼には3人の娘がいる。クリスチャンで奥手な長女・家珍、キャリアウーマンの次女・家倩、大学生の三女・家寧。朱氏はこの娘たちに美味しい料理を作って食べさせることによって家族の絆を保とうと努力するも、どの娘も至って淡白で、心ここにあらずといった雰囲気なのです。
年頃の娘たちと父親という組み合わせはなかなか難しい。お互い気にかけながらも、ちょっとよそよそしかったりする感じがなんとももどかしい。台湾一のお料理が食卓に並んでも、彼女たちにとっては日常、むしろみんな揃ってご飯を食べることが重荷になっていたりするのだ。そんな娘たちとは違い、私たち読者は朱氏の作る様々な料理に心を奪われることになる。
三女がいきなり結婚したことから、転がるようにこの家族に次々と変化が起きる。猛スピードで家族模様が変化していく内容に思わず苦笑。しかし、目が離せないといったことには変わりなく最後の最後まで楽しませてもらいました。
それぞれの恋愛から、それぞれの次の居場所へと落ち着くわけだが、一番の驚きは父親である朱氏の行方です。「ブラボー!&ご馳走様」な気分です。そして、最後に来てようやくこの家族の旨味が感じられるような話でした。
映画になっているそうですが、映像になった中華料理・・・絶対、中華をその日のうちに食べたくなるような場面の連続なんだろうなぁ・・・。そうそう、本書には付録としてレシピが付いています。でもやっぱり自分で作るより、本場の方に作っていただいたものを食べたいのであります(笑)
❀ 久世さんの「飲食男女」の書評
お気に入り度:





掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
ジャンルを問わず、年間200冊を目標に読書をしています。
「たしかあの人が、あんなことを言っていたな…」というような、うっすら記憶に残る書評を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
この書評へのコメント
- Jun Shino2019-01-23 00:37
うーんさすがに鮮明には思い出せませんが、娘たちが一堂に会する場面での料理はうまそうだった記憶があります。
https://m.youtube.com/watch?v=o6WCcmuXKYM
数年前に、台湾にルーツのある一青窈の母親が主人公の映画を観ましたが、その料理も美味しそうでした。
https://m.youtube.com/watch?v=G3Lyy5aspqMクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:新潮社
- ページ数:182
- ISBN:9784105310011
- 発売日:1995年05月01日
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。






















