darklyさん
レビュアー:
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テレビ等でも話題となった「繊細さん」の本。あっという間に読めるにも関わらず参考になることも多く、自分が少しでも「繊細さん」かなと思う方は読んで損はないと思います。
本書は一時話題となったHSP(Highly Sensitive Person)について書かれた本でありベストセラーとなりました。私自身も結構当て嵌まる部分があるのかなと思い手に取ってみました。そもそも病気ではないため明確な定義があるというわけでもなさそうで、「まあそういう傾向にあるよね」と言った感じでしょうか。
まず最初に診断テストにより「繊細さん」の判定をしますが、勝手にカテゴリー分けをさせてもらえば、私は大きく二つに分けられると思います。一つは五感系で言葉通りダイレクトに刺激に敏感というものです。光、音、味覚などの刺激に対する反応ですね。もう一つはもちろんこの刺激が元になっているのですが、人間関係や、不安、緊張など、心理的・精神的なものです。
私自身で言えば、例えば五感系については結構鈍感な感じがしますが、人間関係については結構繊細というか、他人の心理状態を敏感に感じとる方だと思います。そして他人に対して「なぜもっと気を使わないのだろう」とか「おい、それって(悪意のある)こういう意味か?」とか攻撃的な気分になることもしばしばあります。
次に「繊細さん」の生きていく上でもっと楽になる様々なノウハウが紹介されていますが、知らず知らず自分が実践していることも、なるほど参考になると思うことも沢山ありました。その中で最も目からウロコだったのが、感覚が違う人の方が多数派だということです。当たり前のことなのでしょうが、ついつい同じように考えてしまいがちです。「少しは気を使えよ」「そんな準備で仕事始めて大丈夫か?」「そんな言い方したら人が傷つくだろう?」などと思うのは他人が自分と同じ感覚と思うから思うことです。他人の気持ちを忖度することに捉われるのではなく、他人は感覚が違うのだと割り切り、むしろ色々と繊細に物事に気付く特性を活かす方向に考えるべきと教えられました。
余談ですが、繊細さんの特徴に「人によく道を聞かれる」というのがあります。私も学生の頃からよく道を聞かれることが多いのですが、チェコに行ったとき地下鉄で、フランス語で道を聞かれたときは、さすがに「俺に聞くなよ」と。明らかに東洋人でストレンジャーな私がチェコの地理に詳しくフランス語ができる可能性はないだろうと。結構これを笑い話のネタに使ってましたが、本書によると「繊細さん」は親切に対応してくれそうな雰囲気があるそうです。自慢ではないですよ。
このサイトでもこれだけの人々が参加していれば当然色々な考え方、感じ方の人がいます。まあ「繊細さん」も「鈍感さん」も心地よく参加できれば良いですね。動物の究極の目的が「生存」にあるように、サイトの究極の目的も「生存」にあり、「生存」するためには参加者を増やさなければなりません。そのためにはサイト運営者はなるべく多数の人が心地よく参加できる環境を整える方向にむかうことは当然です。
話が脱線しましたが、「繊細さん」にも様々なタイプや程度があるのは当然で、必ずしも本書のすべてが参考になるというわけではないですが、もし自分は「繊細さん」かもと思う方は手に取って損はない本だと思います。
まず最初に診断テストにより「繊細さん」の判定をしますが、勝手にカテゴリー分けをさせてもらえば、私は大きく二つに分けられると思います。一つは五感系で言葉通りダイレクトに刺激に敏感というものです。光、音、味覚などの刺激に対する反応ですね。もう一つはもちろんこの刺激が元になっているのですが、人間関係や、不安、緊張など、心理的・精神的なものです。
私自身で言えば、例えば五感系については結構鈍感な感じがしますが、人間関係については結構繊細というか、他人の心理状態を敏感に感じとる方だと思います。そして他人に対して「なぜもっと気を使わないのだろう」とか「おい、それって(悪意のある)こういう意味か?」とか攻撃的な気分になることもしばしばあります。
次に「繊細さん」の生きていく上でもっと楽になる様々なノウハウが紹介されていますが、知らず知らず自分が実践していることも、なるほど参考になると思うことも沢山ありました。その中で最も目からウロコだったのが、感覚が違う人の方が多数派だということです。当たり前のことなのでしょうが、ついつい同じように考えてしまいがちです。「少しは気を使えよ」「そんな準備で仕事始めて大丈夫か?」「そんな言い方したら人が傷つくだろう?」などと思うのは他人が自分と同じ感覚と思うから思うことです。他人の気持ちを忖度することに捉われるのではなく、他人は感覚が違うのだと割り切り、むしろ色々と繊細に物事に気付く特性を活かす方向に考えるべきと教えられました。
余談ですが、繊細さんの特徴に「人によく道を聞かれる」というのがあります。私も学生の頃からよく道を聞かれることが多いのですが、チェコに行ったとき地下鉄で、フランス語で道を聞かれたときは、さすがに「俺に聞くなよ」と。明らかに東洋人でストレンジャーな私がチェコの地理に詳しくフランス語ができる可能性はないだろうと。結構これを笑い話のネタに使ってましたが、本書によると「繊細さん」は親切に対応してくれそうな雰囲気があるそうです。自慢ではないですよ。
このサイトでもこれだけの人々が参加していれば当然色々な考え方、感じ方の人がいます。まあ「繊細さん」も「鈍感さん」も心地よく参加できれば良いですね。動物の究極の目的が「生存」にあるように、サイトの究極の目的も「生存」にあり、「生存」するためには参加者を増やさなければなりません。そのためにはサイト運営者はなるべく多数の人が心地よく参加できる環境を整える方向にむかうことは当然です。
話が脱線しましたが、「繊細さん」にも様々なタイプや程度があるのは当然で、必ずしも本書のすべてが参考になるというわけではないですが、もし自分は「繊細さん」かもと思う方は手に取って損はない本だと思います。
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昔からずっと本は読み続けてます。フィクション・ノンフィクション問わず、あまりこだわりなく読んでます。フィクションはSF・ホラー・ファンタジーが比較的多いです。あと科学・数学・思想的な本を好みます。
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この書評へのコメント
- noel2021-04-15 15:26
ソフトに不具合が生じたのか、ここしばらくうまく機能しなかったのですが、ようやく動き出したのですね。一時は、何度も訪れては苛々と画面が出るのを待っていたものです。
さて、そんなことはともかくdarklyさんもゆうちゃんさんも、おそらくわたしと同じでボーッとしているのではないでしょうか。少なくともわたしはぼーっと立っている時に、なぜかは知りませんが、見知らぬ人が近づいてきて、○○はどこですかなどと平気で訊ねられるのです。
で、その行き順を教えると、「あ、そ」とばかり、しっかりした礼もせずにそそくさとその方面に向かってしまうのです。なんででしょうね。わたしは道案内のナビ人形にでも見えるのでしょうか。
いまから考えると、人が近づいてくるのを見ると、立ち止まるのクセがあるのが元凶なのかもしれません。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 コメントするには、ログインしてください。
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- 出版社:飛鳥新社
- ページ数:207
- ISBN:B07FMS1PN4
- 発売日:2018年07月25日
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