かもめ通信さん
レビュアー:
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お姫様とメイドがタッグを組んで謎解きに挑む!?ちまたで噂の人気シリーズの第一弾を読んでみた! #やまねこ本
ラバニア王国ペブリル城の台所で
朝早くからケーキ作りに精を出している女の子。
かんぺきなケーキがつくりたくて
腕がいたくなってきたのもがまんして
根気強く生地をかきまぜています。
「ねえ、そのスプーン、なめてもいい?」
サテンのドレスをはためかせながら
テーブルのまわりをくるくる回ってダンスのステップをふむ
もう一人の少女がたずねます。
まずはそんなシーンを思い浮かべてみてください。
だれだって、お城のコック、ウォルシュさんと同じように
ケーキをつくっているのがメイドのテスで
くるくる踊っているのがこの国のプリンセス、ミナだと思い込むに違いありません。
もっともウォルシュさんは、
時々入れ替わっている二人の秘密を知っているので
しっかりよく見れば、どちらがどちらかちゃんとわかるのですが、
そんなこととは思いも寄らないほかの他の人たちは、
簡単にだまされてしまうのです。
そんなわけで、
ダンスがとくいなテスは、ダンスぎらいのミナの代わりにレッスンをうけ
王女様にはふさわしいとは言い難い、お菓子作りを趣味にもつミナ姫さまは
ときどきテスになりすまして、台所仕事に精を出したりしているのです。
とりわけ今、ミナ姫が作っていたのは
明日にせまったかわいい弟エドワード王子のバースデーケーキなのですから
いっしょうけんめいになるのも無理はありません。
たとえ「そのステキなケーキはわたしがつくったのよ!」と
誰にも自慢できなくてもね!
身分の違いはあるけれど、
姿形がとてもよく似た仲良しの女の子二人が主人公ときけば、
(すわっ!出生の秘密か!?)と大人の読者は勘ぐりますが
そういう話ではありません。
王室の子どもたちが一歳の誕生日にかならずかぶることになっている
ダイヤモンド・ベビークラウンという小さなかんむりが
何者かに盗まれてしまったために、
二人の少女が知恵をしぼり力を合わせて犯人をつきとめる
少女探偵の物語なのです。
ふんだんに盛り込まれているかわいらしいイラストも魅力的。
謎解きの部分もちゃんと伏線やミスリードがあるなど
物語としてもしっかりできていて、テンポもよく
ミステリ入門としても楽しめるでしょう。
巻末にはこれまたイラスト付きで
物語に登場するごちそうの特集も!
思わず遠い昔、本の中に登場する食べものや飲み物が
いったいどんなものなのだろうかと、
想像を膨らませていた自分の子ども時代を思い出して
にんまりしてしまいました。
朝早くからケーキ作りに精を出している女の子。
かんぺきなケーキがつくりたくて
腕がいたくなってきたのもがまんして
根気強く生地をかきまぜています。
「ねえ、そのスプーン、なめてもいい?」
サテンのドレスをはためかせながら
テーブルのまわりをくるくる回ってダンスのステップをふむ
もう一人の少女がたずねます。
まずはそんなシーンを思い浮かべてみてください。
だれだって、お城のコック、ウォルシュさんと同じように
ケーキをつくっているのがメイドのテスで
くるくる踊っているのがこの国のプリンセス、ミナだと思い込むに違いありません。
もっともウォルシュさんは、
時々入れ替わっている二人の秘密を知っているので
しっかりよく見れば、どちらがどちらかちゃんとわかるのですが、
そんなこととは思いも寄らないほかの他の人たちは、
簡単にだまされてしまうのです。
そんなわけで、
ダンスがとくいなテスは、ダンスぎらいのミナの代わりにレッスンをうけ
王女様にはふさわしいとは言い難い、お菓子作りを趣味にもつミナ姫さまは
ときどきテスになりすまして、台所仕事に精を出したりしているのです。
とりわけ今、ミナ姫が作っていたのは
明日にせまったかわいい弟エドワード王子のバースデーケーキなのですから
いっしょうけんめいになるのも無理はありません。
たとえ「そのステキなケーキはわたしがつくったのよ!」と
誰にも自慢できなくてもね!
身分の違いはあるけれど、
姿形がとてもよく似た仲良しの女の子二人が主人公ときけば、
(すわっ!出生の秘密か!?)と大人の読者は勘ぐりますが
そういう話ではありません。
王室の子どもたちが一歳の誕生日にかならずかぶることになっている
ダイヤモンド・ベビークラウンという小さなかんむりが
何者かに盗まれてしまったために、
二人の少女が知恵をしぼり力を合わせて犯人をつきとめる
少女探偵の物語なのです。
ふんだんに盛り込まれているかわいらしいイラストも魅力的。
謎解きの部分もちゃんと伏線やミスリードがあるなど
物語としてもしっかりできていて、テンポもよく
ミステリ入門としても楽しめるでしょう。
巻末にはこれまたイラスト付きで
物語に登場するごちそうの特集も!
思わず遠い昔、本の中に登場する食べものや飲み物が
いったいどんなものなのだろうかと、
想像を膨らませていた自分の子ども時代を思い出して
にんまりしてしまいました。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:文響社
- ページ数:192
- ISBN:9784866510996
- 発売日:2018年11月09日
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