かもめ通信さん
レビュアー:
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シリーズ制覇をめざすあなたはもちろん、セカンドシーズンを読み逃しているというあなたや、飛び飛びにしか読んでいないというあなたでも楽しめます。但し『ニューヨークの魔法使い』だけは押さえておいてね。
(株)魔法製作所シリーズは、魔法が効かないという特殊能力を買われて魔法使いの営む会社にヘッドハンティングされたOLケイティを主人公にくりひろげられる物語で、仕事にやりがいを求めたり、いやな上司に悩まされたりするケイティに思わず共感してしまうお仕事小説という側面だけでなく、冒険あり、ロマンスあり、ファンタジーありのとっても賑やかで楽しい物語だ。
『ニューヨークの魔法使い』から始まって、日本では5作目の『スーパーヒーローの秘密』でいったん完結したのだが、実はこれ、本国アメリカでは、今ひとつ売り上げが伸びなかったため、シリーズ4冊目の『コブの怪しい魔法使い』で出版が事実上打ち切りになっていたそうで、シリーズ完結編は日本の読者に向けたオリジナルの書き下ろしだったときいていた。
そうした事情から、この続きはもう読めないだろうと、多くのファンがあきらめていたと思うのだが、東京創元社がすごいのか、はたまた日本での人気が相当なものだったのか、日本向けに再びオリジナルで書き下ろしたセカンドシーズンが開幕!
『魔法無用のマジカルミッション』『魔法使いにキスを』と続けて出版されて、大いに楽しませてくれた。
そんなわけで、ちょっと向こう見ずではあるけれど元気と勇気いっぱいのごく普通(?)の女の子ケイティと、ハンサムでメチャクチャ凄腕の魔法使いなのにおそろしくシャイなオーウェンの恋の行方は気になりつつも、ここまで出版にこぎ着けてくれただけでも御の字で、これからは時々、読み返してニヤニヤ楽しむことになるだろうと思っていた。
ところが、ところがなのである!
なんと4年ぶりに新作が出た!
しかもこれ、今回は日本オリジナルではないようだ。
どうやらこの4年の間に、当初日本の読者向けに書かれていた作品たちも、本国に逆輸入(?)されていたようで、未訳の短篇や前日譚もあり、さらには続編も執筆中だとか!
うおー!楽しみ!!このシリーズは新刊が出るたび必ず買うぞー!!
あれ?私、こんなに文字数つかっても、この本の内容をまだ全く紹介していなかった?!(汗)
物語は例によって例のごとく、マーリンをCEOとしケイティやオーウェンが働いているMSIの乗っ取りを企てる組織にケイティが潜入。
スパイ活動のためには、せっかくこぎ着けたオーウェンとの婚約も破棄しなければならないのか!?
とはいえ、ケイティがいったんこうと決めたなら、誰も彼女を止めることができなくて……。
ところがいざ潜入してみると、異様なほど厳しいセキュリティがほどこされている以外は、理想の職場といえそうで……!?
読者と登場人物たちとの間には随分長いブランクがあったはずなのに、違和感なく物語に入り込めるのは、あちらの世界の時間の流れがかなりゆるやかなせいか?
実をいうと、長い間カエルに変えられていたフィリップの出自とか、その時々相手にしてきた敵たちが最終的にどうなったかとか、前作までの細かい部分の記憶があやふやだったりしたのだが、それでもさして問題なく楽しむことができた。
もっとも、これまた例によって例のごとく、読んでいるうちに私にも魔法がかかってしまったらしく、このシリーズを追いかけるだけでなく、シリーズの最初から読み返したい気持ちにかられていたりする。
この魔法を放ったのが、作者なのか、オーウェンなのか、それともかのマーリンなのか、はたまた「新手」の魔法使いなのかは、あいかわらず定かではないのだけれど……ね。
『ニューヨークの魔法使い』から始まって、日本では5作目の『スーパーヒーローの秘密』でいったん完結したのだが、実はこれ、本国アメリカでは、今ひとつ売り上げが伸びなかったため、シリーズ4冊目の『コブの怪しい魔法使い』で出版が事実上打ち切りになっていたそうで、シリーズ完結編は日本の読者に向けたオリジナルの書き下ろしだったときいていた。
そうした事情から、この続きはもう読めないだろうと、多くのファンがあきらめていたと思うのだが、東京創元社がすごいのか、はたまた日本での人気が相当なものだったのか、日本向けに再びオリジナルで書き下ろしたセカンドシーズンが開幕!
『魔法無用のマジカルミッション』『魔法使いにキスを』と続けて出版されて、大いに楽しませてくれた。
そんなわけで、ちょっと向こう見ずではあるけれど元気と勇気いっぱいのごく普通(?)の女の子ケイティと、ハンサムでメチャクチャ凄腕の魔法使いなのにおそろしくシャイなオーウェンの恋の行方は気になりつつも、ここまで出版にこぎ着けてくれただけでも御の字で、これからは時々、読み返してニヤニヤ楽しむことになるだろうと思っていた。
ところが、ところがなのである!
なんと4年ぶりに新作が出た!
しかもこれ、今回は日本オリジナルではないようだ。
どうやらこの4年の間に、当初日本の読者向けに書かれていた作品たちも、本国に逆輸入(?)されていたようで、未訳の短篇や前日譚もあり、さらには続編も執筆中だとか!
うおー!楽しみ!!このシリーズは新刊が出るたび必ず買うぞー!!
あれ?私、こんなに文字数つかっても、この本の内容をまだ全く紹介していなかった?!(汗)
物語は例によって例のごとく、マーリンをCEOとしケイティやオーウェンが働いているMSIの乗っ取りを企てる組織にケイティが潜入。
スパイ活動のためには、せっかくこぎ着けたオーウェンとの婚約も破棄しなければならないのか!?
とはいえ、ケイティがいったんこうと決めたなら、誰も彼女を止めることができなくて……。
ところがいざ潜入してみると、異様なほど厳しいセキュリティがほどこされている以外は、理想の職場といえそうで……!?
読者と登場人物たちとの間には随分長いブランクがあったはずなのに、違和感なく物語に入り込めるのは、あちらの世界の時間の流れがかなりゆるやかなせいか?
実をいうと、長い間カエルに変えられていたフィリップの出自とか、その時々相手にしてきた敵たちが最終的にどうなったかとか、前作までの細かい部分の記憶があやふやだったりしたのだが、それでもさして問題なく楽しむことができた。
もっとも、これまた例によって例のごとく、読んでいるうちに私にも魔法がかかってしまったらしく、このシリーズを追いかけるだけでなく、シリーズの最初から読み返したい気持ちにかられていたりする。
この魔法を放ったのが、作者なのか、オーウェンなのか、それともかのマーリンなのか、はたまた「新手」の魔法使いなのかは、あいかわらず定かではないのだけれど……ね。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:376
- ISBN:9784488503123
- 発売日:2018年11月12日
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