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小路幸也には『昭和』という時代がよく似合う!!
小路幸也=東京バンドワゴン。
そんな方程式が成り立っちゃうくらい有名な代表作がある人気作家、小路幸也。
私だって、小路さんは大好きだ。
ただ、『東京バンドワゴン』は読んだことがない。
読んだ作品と言えば、
ほぼ変態(もしくは変人)しか出てこない『札幌アンダーソング』シリーズ。
喫茶店が舞台(事件は喫茶店外で起きている)の『ダイ』シリーズ。
商店街が舞台の『花咲小路』シリーズ。
それからノンシリーズを10作足らず。
今考えてみれば、花咲小路シリーズとノンシリーズの1~2作以外は、何とも言えない湿っぽくて暗い雰囲気のミステリーだったように思う。
なら何故、私は小路幸也が大好きか。
とにかく大好きな作品があるからだ。
それが『すべての神様の十月』
色々な神様が出てくる短編集で、正直2時間あれば読めてしまうような本なのだが、とても好き。
何度読んでも読後感が非常に良く、「この世も捨てたもんじゃないな」等と思ってしまう。
この1冊だけで、私は小路幸也が大好きになった。
そんなわけで、献本に小路幸也の名前を見付けた時は心が躍った。
そのすぐ後に、警戒心が働いた。
どっちの幸也?
あっち側か?
それとも、こっち側?
概要を読めば、疑う余地なくこっち側だ。
即、応募した。
やっぱり良かった。
こっち側の幸也は、私を幸せにしてくれる。
まだまだ義理とか人情とかいう言葉が幅を利かせていた昭和40年代。
ザ・トレインズというバンドのメンバーを中心に、生放送での大掛かりなコント番組が始まった。
タイトルは『土曜だ!バンバンバン!』
ここまで読めば、分かる人には分かるはず。
これ、ザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』ですよね。
放送曜日も時間もそのまんま。
なるほど、ザ・ドリフターズに対するオマージュ作品なのね。
主人公はザ・トレインズの≪ボーヤ≫であるチャコ(20歳・♂)
チャコちゃんの立ち位置は、きっとケンさんなんだろうな。
そのチャコちゃんから見た、トレインズや全員集合。
そして、芸能界。
プロデューサーやADさん、衣装さんに音声さんに照明さん。
みんな仕事熱心で優しくて、良い番組を作ろうっていう目標に向かって真面目に取り組んでいる人ばかりで。
昭和っていう時代の良さが感じられて、読んでいるだけで顔がふやけちゃいそうな気分に。
事件も起こるけれど、殺伐とした雰囲気にはなりようもなく、終始温かい雰囲気のまま。
登場人物も魅力的だし、
お話も魅力的だし、
笑顔で本を閉じられることは間違いなし!
また、小路さんの文章が昭和という時代の良さを惹き立てているようにも思える。
平成が終わろうという今だからこそ、小路さんの描く『古き良き時代である昭和』を堪能するっていうのも、なかなかに乙なものだと思いますが、どうでしょう。
そんな方程式が成り立っちゃうくらい有名な代表作がある人気作家、小路幸也。
私だって、小路さんは大好きだ。
ただ、『東京バンドワゴン』は読んだことがない。
読んだ作品と言えば、
ほぼ変態(もしくは変人)しか出てこない『札幌アンダーソング』シリーズ。
喫茶店が舞台(事件は喫茶店外で起きている)の『ダイ』シリーズ。
商店街が舞台の『花咲小路』シリーズ。
それからノンシリーズを10作足らず。
今考えてみれば、花咲小路シリーズとノンシリーズの1~2作以外は、何とも言えない湿っぽくて暗い雰囲気のミステリーだったように思う。
なら何故、私は小路幸也が大好きか。
とにかく大好きな作品があるからだ。
それが『すべての神様の十月』
色々な神様が出てくる短編集で、正直2時間あれば読めてしまうような本なのだが、とても好き。
何度読んでも読後感が非常に良く、「この世も捨てたもんじゃないな」等と思ってしまう。
この1冊だけで、私は小路幸也が大好きになった。
そんなわけで、献本に小路幸也の名前を見付けた時は心が躍った。
そのすぐ後に、警戒心が働いた。
どっちの幸也?
あっち側か?
それとも、こっち側?
概要を読めば、疑う余地なくこっち側だ。
即、応募した。
やっぱり良かった。
こっち側の幸也は、私を幸せにしてくれる。
まだまだ義理とか人情とかいう言葉が幅を利かせていた昭和40年代。
ザ・トレインズというバンドのメンバーを中心に、生放送での大掛かりなコント番組が始まった。
タイトルは『土曜だ!バンバンバン!』
ここまで読めば、分かる人には分かるはず。
これ、ザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』ですよね。
放送曜日も時間もそのまんま。
なるほど、ザ・ドリフターズに対するオマージュ作品なのね。
主人公はザ・トレインズの≪ボーヤ≫であるチャコ(20歳・♂)
チャコちゃんの立ち位置は、きっとケンさんなんだろうな。
そのチャコちゃんから見た、トレインズや全員集合。
そして、芸能界。
プロデューサーやADさん、衣装さんに音声さんに照明さん。
みんな仕事熱心で優しくて、良い番組を作ろうっていう目標に向かって真面目に取り組んでいる人ばかりで。
昭和っていう時代の良さが感じられて、読んでいるだけで顔がふやけちゃいそうな気分に。
事件も起こるけれど、殺伐とした雰囲気にはなりようもなく、終始温かい雰囲気のまま。
登場人物も魅力的だし、
お話も魅力的だし、
笑顔で本を閉じられることは間違いなし!
また、小路さんの文章が昭和という時代の良さを惹き立てているようにも思える。
平成が終わろうという今だからこそ、小路さんの描く『古き良き時代である昭和』を堪能するっていうのも、なかなかに乙なものだと思いますが、どうでしょう。
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なかなか時間が取れませんが、本を読むのは好きです。
どんどん読書時間を取って、読んでいきたいと思っています。
色々なジャンルの本を読んでいきたいと思っているので、
皆様の感想を参考にさせて頂こうと思います。
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- 出版社:KADOKAWA
- ページ数:296
- ISBN:9784041074107
- 発売日:2018年12月25日
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