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突然、娘の体に妻が宿っちゃう。娘が妻になったらどうなるの。
鳴かず飛ばずだった東野圭吾を一躍文壇の大スターに引き上げた作品。今頃こんな有名作品を読んでいるのはいかんなあ。
主人公は車部品メーカーの社員の杉田平介。ある日、妻直子と小学5年生の娘藻奈美が直子の信州の実家に帰省途中、乗っていたバスが崖から転落。
妻直子は事故死するが、藻奈美は大けがをしたが、妻の葬儀の最中意識をとりもどす。ところが驚くことに、体は小学5年生の藻奈美なのに、その体に宿っていたのは妻の直子だった。
この物語、家族、特に主人公の平介を巡っていろいろのことが起き、それも面白いが、平介と娘の姿になってしまった妻直子との行く末がどうなってゆくのかが、メインでそれがわくわくするほど面白い。
まず、どうみたって容姿は娘の藻奈美。その娘に向かって「おい」「なあにあなた」なんて会話をしてしまう。
近所の人たちは当然「藻奈美ちゃん。無事でよかったね。」と声かけるが、「はい、いろいろご心配おかけし申し訳ありませんでした。」なんて小学5年生の子供が答える。
長い休暇の後、学校に登校。途中で隣の吉本さんが声かける。
「あら、藻奈美ちゃん。今日から学校?」「おはようございます。ええ、おかげさまで新学期に間にあいました。」
クラスの生徒や先生も、「藻奈美ちゃん。なんかお母さんになったような感じ。」なんて言われてしまう。
それから、直子が突然「私、生理になってしまった。」なんてことも起きる。
当たり前だけど、互いに性の欲求はあるのだが、まさか小学5年生の娘を抱くわけにはいかない。
そのうち、小学生の妻直子が、中学は私立の有名中学に行くと言い出す。
そして中学受験は合格し、今度は有名高校を受け、大学は医学部に行き、医師をめざすなんて言い出す。
さらに、思春期から青春時代、ボーイフレンドや恋人もどきが現れだす。だけど、姿は藻奈美だが実際は妻の直子。
こんな状態で、平介は将来直子を恋人にして、結婚までゆくだろうかと読んでいて心配になってくる。しかも、直子が結婚するころには、相手の平介は50歳近い。20年以上の年齢差がある。
これを東野はどう始末をつけるのか。物語では途中から、昼間は娘藻奈美だが、夜は直子に変わるようになる。
そしてだんだん、直子が消滅してゆく。当然藻奈美は、父親でなく、恋人をみつけて結婚をする。
なんとなく、どこかで読んだような物語だが、最後東野はうまくまとめあげている。
主人公は車部品メーカーの社員の杉田平介。ある日、妻直子と小学5年生の娘藻奈美が直子の信州の実家に帰省途中、乗っていたバスが崖から転落。
妻直子は事故死するが、藻奈美は大けがをしたが、妻の葬儀の最中意識をとりもどす。ところが驚くことに、体は小学5年生の藻奈美なのに、その体に宿っていたのは妻の直子だった。
この物語、家族、特に主人公の平介を巡っていろいろのことが起き、それも面白いが、平介と娘の姿になってしまった妻直子との行く末がどうなってゆくのかが、メインでそれがわくわくするほど面白い。
まず、どうみたって容姿は娘の藻奈美。その娘に向かって「おい」「なあにあなた」なんて会話をしてしまう。
近所の人たちは当然「藻奈美ちゃん。無事でよかったね。」と声かけるが、「はい、いろいろご心配おかけし申し訳ありませんでした。」なんて小学5年生の子供が答える。
長い休暇の後、学校に登校。途中で隣の吉本さんが声かける。
「あら、藻奈美ちゃん。今日から学校?」「おはようございます。ええ、おかげさまで新学期に間にあいました。」
クラスの生徒や先生も、「藻奈美ちゃん。なんかお母さんになったような感じ。」なんて言われてしまう。
それから、直子が突然「私、生理になってしまった。」なんてことも起きる。
当たり前だけど、互いに性の欲求はあるのだが、まさか小学5年生の娘を抱くわけにはいかない。
そのうち、小学生の妻直子が、中学は私立の有名中学に行くと言い出す。
そして中学受験は合格し、今度は有名高校を受け、大学は医学部に行き、医師をめざすなんて言い出す。
さらに、思春期から青春時代、ボーイフレンドや恋人もどきが現れだす。だけど、姿は藻奈美だが実際は妻の直子。
こんな状態で、平介は将来直子を恋人にして、結婚までゆくだろうかと読んでいて心配になってくる。しかも、直子が結婚するころには、相手の平介は50歳近い。20年以上の年齢差がある。
これを東野はどう始末をつけるのか。物語では途中から、昼間は娘藻奈美だが、夜は直子に変わるようになる。
そしてだんだん、直子が消滅してゆく。当然藻奈美は、父親でなく、恋人をみつけて結婚をする。
なんとなく、どこかで読んだような物語だが、最後東野はうまくまとめあげている。
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昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。
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- 出版社:文藝春秋
- ページ数:452
- ISBN:9784167110062
- 発売日:2001年05月01日
- 価格:700円
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