morimoriさん
レビュアー:
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近所で評判の佐織が行方不明になった。将来を夢見た少女はその後、白骨化した遺体で発見された。
誰に対しても親切で明るく、みんなから好かれている佐織は「なみきや」の看板娘だ。歌の才能を見込まれてプロになるためのレッスンを受けていたが、デビュー寸前で行方不明になってしまった。数年後、静岡県の火事になったゴミ屋敷の焼け跡から佐織の遺体が発見された。容疑者は、かつて少女殺人事件で無罪になった男蓮沼だった。しかし、今回も証拠不十分で釈放されてしまった。
「なみきや」のある菊野市に作られた新しい研究施設に、アメリカから帰国した湯川が研究拠点を移した。草薙、内海刑事から事件の話を聞き、「なみきや」が定食屋と知っていつのまにか常連客となった。「なみきや」は常連客の多い定食屋だが、ある日蓮沼が賠償金をよこせと店に現れた。その時から、復讐劇は始まった。
菊野市では、毎年パレードが開催される。その日に復讐を決行することになった。ある人物が佐織の父に復讐を持ちかけたのだ。実行するのは、幼馴染みの戸島、佐織をデビューさせようとしていた新倉の4人。そして、詳しいことを知らされず何かを運ぶことを頼まれた佐織の交際相手。しかし、いざ実行する時に「なみきや」では予想しなかった出来事が起こった。それでも、蓮沼は殺されたのだが、死因がはっきりしない。湯川と草薙は蓮沼の死因を追求し、実験を行うが・・・
久しぶりに、東野圭吾氏の小説を読んだ。「手紙」「白夜行」「幻夜」「容疑者Xの献身」「流星の絆」などなど・・・に感動しすっかりファンになった。しかし、その後の小説であまり感動を得られず、次第に読まなくなってしまった。たまたま、図書館の書架でこの本を見つけた。2018年に出版されたこの本は、多くの人に読まれ愛されたのだろう。読み終えてその理由に納得がいった。読み手は皆佐織を殺したにもかかわらず無罪放免になった犯人になんとか天罰を与えたい気持ちになっていく。最初に事件ありきの東野作品に、次第に引き込まれていくおもしろさ、緊張感がたまらない。ラストの意外な結末に、「やられた!」と思いつつも久しぶりに感動した。
「なみきや」のある菊野市に作られた新しい研究施設に、アメリカから帰国した湯川が研究拠点を移した。草薙、内海刑事から事件の話を聞き、「なみきや」が定食屋と知っていつのまにか常連客となった。「なみきや」は常連客の多い定食屋だが、ある日蓮沼が賠償金をよこせと店に現れた。その時から、復讐劇は始まった。
菊野市では、毎年パレードが開催される。その日に復讐を決行することになった。ある人物が佐織の父に復讐を持ちかけたのだ。実行するのは、幼馴染みの戸島、佐織をデビューさせようとしていた新倉の4人。そして、詳しいことを知らされず何かを運ぶことを頼まれた佐織の交際相手。しかし、いざ実行する時に「なみきや」では予想しなかった出来事が起こった。それでも、蓮沼は殺されたのだが、死因がはっきりしない。湯川と草薙は蓮沼の死因を追求し、実験を行うが・・・
久しぶりに、東野圭吾氏の小説を読んだ。「手紙」「白夜行」「幻夜」「容疑者Xの献身」「流星の絆」などなど・・・に感動しすっかりファンになった。しかし、その後の小説であまり感動を得られず、次第に読まなくなってしまった。たまたま、図書館の書架でこの本を見つけた。2018年に出版されたこの本は、多くの人に読まれ愛されたのだろう。読み終えてその理由に納得がいった。読み手は皆佐織を殺したにもかかわらず無罪放免になった犯人になんとか天罰を与えたい気持ちになっていく。最初に事件ありきの東野作品に、次第に引き込まれていくおもしろさ、緊張感がたまらない。ラストの意外な結末に、「やられた!」と思いつつも久しぶりに感動した。
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多くの人のレビューを拝見して、読書の幅が広がっていくのが楽しみです。感動した本、おもしろかった本をレビューを通して伝えることができればと思っています。
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- 出版社:文藝春秋
- ページ数:448
- ISBN:9784163908717
- 発売日:2018年10月11日
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