oldmanさん
レビュアー:
▼
ああ! 僕はLGBTを全然理解していなかったのだ。いや「理解しているいるつもり」だけだったのだ。己の無知を痛感した。LGBTというものをもっときちんと理解しなくてはいけないのだ……僕も……あなた方も……
グレイソンは12歳 いつも彼は自分の姿を見下ろして「こんなズボンじゃなくて、これがスカートだったら……」と夢想する。
そう 彼はトランスジェンダーなのだ。
幼い頃両親を事故で亡くしたグレイソンは伯父夫婦に引き取られ過ごしてきた。自分の気持ちを抑えつけて、男の子として過ごしてきた。
自分の本当の気持ちを隠し、金色のドレスを着た自分を想像しながら……
ある日学校で演劇のオーディションが開かれる事を知ったグレイソンは、思いきって応募する。
劇の名は「ペルセポネの物語」
彼は本来女子が演じる主役の女神ペルセポネの役を希望する。
そして彼の気持ちを理解したフィン先生はグレイソンをペルセポネ役に抜擢するのだ。
それを知った伯母は激怒し、グレイソンに女神の役を与えたフィン先生を非難する。
フィン先生はそれが原因で学校を辞めざるを得なくなる。
LGBTに対する偏見が少ないと思っていたアメリカでもこれほど大変なことなんだ。
でも、彼はそんな自分を優しく受け入れてくれる上級生や同級生、そして理解してくれる伯父や先生に励まされて自信をつけていく。
そして……
本当にハズカシイ事だがこの本を読むまで僕はLGBTに対して解っているつもりだった。
理解したつもりになっていた。 僕はなにも理解していなかった。 何一つ解っていなかった。
LGBTであることがどれほど苦しい事なのか……
それをずっと自分の中に抱え込んで生きていくのがどれほど辛い事なのか……
過日「新潮45」なる雑誌で杉田某という国会議員が「生産性が無いLGBTに税金を投入するより……」云々と書いて炎上し、更に翌々月の10月号で、この文を支援する特集が組まれ、小川某という文芸評論家を称する輩がLGBTと痴漢を同等に扱うような程度の低い文章を載せたことは皆さんもご存じだと思う。
人を「生産性」という事でしか評価できない杉本氏に言いたい。子供を造ることだけが仕事では無い。
貴女がまとう服をデザインしたのは貴女の言う生産性の無いLGBTかも知れない。
LGBTに対する異様なとも思える偏見を持つ自称文芸評論家氏に言いたい。
貴方はその文の中で「LGBTなど知ろうとも思わない……」と言い放った。
非難する相手の事を知りもしないで、何が評論家だ……
これを、この本を読め!
すべての人に読んで欲しい。そして一人でも多くの人にLGBTについて理解して欲しい。
僕たちはもっともっと知らなければいけないのだ。
最後の一行で涙がでました。
そう 彼はトランスジェンダーなのだ。
幼い頃両親を事故で亡くしたグレイソンは伯父夫婦に引き取られ過ごしてきた。自分の気持ちを抑えつけて、男の子として過ごしてきた。
自分の本当の気持ちを隠し、金色のドレスを着た自分を想像しながら……
ある日学校で演劇のオーディションが開かれる事を知ったグレイソンは、思いきって応募する。
劇の名は「ペルセポネの物語」
このズボンが、ライラやアミリアやペイジがはいているようなスカートだったらいいのに。みんなの目にも、そう見えていたらいいのに。昔は、これがスカートだと思いこみさえすれば、なにもかもうまくいったのに。
彼は本来女子が演じる主役の女神ペルセポネの役を希望する。
そして彼の気持ちを理解したフィン先生はグレイソンをペルセポネ役に抜擢するのだ。
それを知った伯母は激怒し、グレイソンに女神の役を与えたフィン先生を非難する。
フィン先生はそれが原因で学校を辞めざるを得なくなる。
LGBTに対する偏見が少ないと思っていたアメリカでもこれほど大変なことなんだ。
でも、彼はそんな自分を優しく受け入れてくれる上級生や同級生、そして理解してくれる伯父や先生に励まされて自信をつけていく。
そして……
本当にハズカシイ事だがこの本を読むまで僕はLGBTに対して解っているつもりだった。
理解したつもりになっていた。 僕はなにも理解していなかった。 何一つ解っていなかった。
LGBTであることがどれほど苦しい事なのか……
それをずっと自分の中に抱え込んで生きていくのがどれほど辛い事なのか……
過日「新潮45」なる雑誌で杉田某という国会議員が「生産性が無いLGBTに税金を投入するより……」云々と書いて炎上し、更に翌々月の10月号で、この文を支援する特集が組まれ、小川某という文芸評論家を称する輩がLGBTと痴漢を同等に扱うような程度の低い文章を載せたことは皆さんもご存じだと思う。
人を「生産性」という事でしか評価できない杉本氏に言いたい。子供を造ることだけが仕事では無い。
貴女がまとう服をデザインしたのは貴女の言う生産性の無いLGBTかも知れない。
LGBTに対する異様なとも思える偏見を持つ自称文芸評論家氏に言いたい。
貴方はその文の中で「LGBTなど知ろうとも思わない……」と言い放った。
非難する相手の事を知りもしないで、何が評論家だ……
これを、この本を読め!
すべての人に読んで欲しい。そして一人でも多くの人にLGBTについて理解して欲しい。
僕たちはもっともっと知らなければいけないのだ。
最後の一行で涙がでました。
お気に入り度:









掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
最近歳のせいか読書スピードが落ちているにもかかわらず、本好きが昂じて積読本が溜まっております。
そして、歩けるうちにとアチコチヘ顔を出すようになりました。
現在はビブリオバトルを普及することに力をいれております。
その為読書メーターにはコミュニティーも作りました。
( ゚∀゚)つ https://bookmeter.com/communities/337701
いささかひねくれた年寄りですがよろしくお願いいたします。
2016年12月 読書メーターのプロフィル画像とハンドルネームをちょっと変えてみました(*^^*)
読メハンドルネーム oldman獺祭魚翁
この書評へのコメント

コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:学研プラス
- ページ数:294
- ISBN:9784052046841
- 発売日:2018年07月31日
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。






















