ぷるーとさん
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ロサンゼルスの黒人名探偵、その名はIQ。
ロサンゼルスに住む黒人青年アイゼイア・クィンターベイは、そのイニシャルと賢さとから、通称「IQ」と呼ばれている。
アイゼイアは兄マーカスと2人暮らしで、便利屋をしていたマーカスがアイゼイアの高校の学費を出していたが、交通事故で亡くなってしまった。その後生きていくためにさまざまなことをやったが、ある事件がきっかけで探偵業を始めることに。
そして、ある日、兄を亡くしてからの腐れ縁であるフアネル・ドッドソンの口利きで、大物ラッパーからの仕事を請け負うことになった・・・。
現在の事件、アイゼイアの兄マーカスを亡くなった経緯、その後のアイゼイアの暮らしぶり。幾つもの出来事が並列して描かれていくため、少し分かりづらいところがあるが、幾つもの出来事を細切れに描いていくことで、ロサンゼルスの黒人街のヒリヒリ感がリアルに感じられる。
作者は日系だが、ロサンゼルスでもかなり危険な地域で育ち、友だちはほとんどが黒人、同じように貧しくてもクールな黒人の友だちに羨望を感じていたという。ちなみに、アメリカの人種問題は複雑だが、アジア系アメリカ人である作者が書いたこの黒人社会を扱った小説、アフリカン・アメリカンのコミュニティからのネガティブな反応はなかったそうだ。
アイゼイアは兄マーカスと2人暮らしで、便利屋をしていたマーカスがアイゼイアの高校の学費を出していたが、交通事故で亡くなってしまった。その後生きていくためにさまざまなことをやったが、ある事件がきっかけで探偵業を始めることに。
そして、ある日、兄を亡くしてからの腐れ縁であるフアネル・ドッドソンの口利きで、大物ラッパーからの仕事を請け負うことになった・・・。
現在の事件、アイゼイアの兄マーカスを亡くなった経緯、その後のアイゼイアの暮らしぶり。幾つもの出来事が並列して描かれていくため、少し分かりづらいところがあるが、幾つもの出来事を細切れに描いていくことで、ロサンゼルスの黒人街のヒリヒリ感がリアルに感じられる。
作者は日系だが、ロサンゼルスでもかなり危険な地域で育ち、友だちはほとんどが黒人、同じように貧しくてもクールな黒人の友だちに羨望を感じていたという。ちなみに、アメリカの人種問題は複雑だが、アジア系アメリカ人である作者が書いたこの黒人社会を扱った小説、アフリカン・アメリカンのコミュニティからのネガティブな反応はなかったそうだ。
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ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。
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- 出版社:早川書房
- ページ数:445
- ISBN:9784151834516
- 発売日:2018年06月19日
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