ぷるーとさん
レビュアー:
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これまで読んだ奥田作品とはちょっと雰囲気の違う、ほんわかファミリー小説。
私がこれまでに読んだ奥田作品は、結構シュールだったり、ちょっと癖のあるものが多かった。本作品も『我が家のヒミツ』という何だか曰くありげな題の短編集。いやが上にも、「どんなヒミツ?」と前のめりになってしまう。
そういった興味に一番合致しているのが、「妊婦と隣人」。妊娠8ヶ月で産休に入った主婦、毎日家にいるため、賃貸マンションの同じ階の住人たちの動きが何となくわかってしまう。そして、引っ越してきた隣人の動きに違和感を持つようになる。本当なら昼はほとんど誰もいない都会の賃貸マンション。たまたま産休だったために垣間見てしまった世界の、何と謎めいていることか。
ほか5編は、どちらかというとほんわか柔らか目の話ばかり。普通の家族のちょっと他人からは見えない、本人も気付かなかったりした一面。そこに秘められた家族の思い。
「ヒミツ」というと、ちょっと嫌な感じの悪意を描いた作品を読むことが多かったので、ほっこりした気分になれた。
そういった興味に一番合致しているのが、「妊婦と隣人」。妊娠8ヶ月で産休に入った主婦、毎日家にいるため、賃貸マンションの同じ階の住人たちの動きが何となくわかってしまう。そして、引っ越してきた隣人の動きに違和感を持つようになる。本当なら昼はほとんど誰もいない都会の賃貸マンション。たまたま産休だったために垣間見てしまった世界の、何と謎めいていることか。
ほか5編は、どちらかというとほんわか柔らか目の話ばかり。普通の家族のちょっと他人からは見えない、本人も気付かなかったりした一面。そこに秘められた家族の思い。
「ヒミツ」というと、ちょっと嫌な感じの悪意を描いた作品を読むことが多かったので、ほっこりした気分になれた。
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ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。
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- 出版社:集英社
- ページ数:294
- ISBN:9784087457490
- 発売日:2018年06月21日
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