書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

風竜胆さん
風竜胆
レビュアー:
貴方の前世はばい菌だった?w
 本書は、心霊現象や超能力などの超常現象を最先端の科学で検証しようとするものだ。そのスタンスが書かれた部分を引用してみよう。

「しかし今回の番組は、そのどちらでもない。我々がとったスタンスは、次のようなものである。まずは、超常現象を最先端の科学で徹底的に検証し、何がどこまで分かってきたのかを、詳細に見極めていく。(中略)現代科学ではまだ説明できない現象があったとしても、その事実をありのままに伝えていこうというものだ。」(p14)


 今の科学ですべてが説明できるわけがない。一例をあげると量子力学だが、本当のところが分かっている人間は皆無だろう。計算結果が現象をよく説明できるので使っているが、あるところから先は誰も分からないのだ。でも科学が発達すればどうなるかは分からない。ただ、すべてを今の科学で説明できないことを強調しすぎると、疑似科学のようなものや、科学的とは到底呼べないものに引っかかる恐れがあるだろう。

 超能力を否定する手品師が、あれは手品で出来るというのをよく聞く。実際に実演してみる例もあるようだ。それなら、そのトリックをきちんと明かせばいいと思うのだが、そういったことはあまり聞かない。そのうえで、トリックかどうかを検証すればいい。

 臨死体験は、夢で説明できると思う。脳が活動していれば何らかの夢を見ても不思議はない。本当の意味で、あの世から帰ってきた人間など皆無であることは指摘したい。

 生まれ変わりは、世界の人口が増えていることをどう説明するのだろうか。仮に生まれ変わりがあったとすると、元々の魂が分裂しているのか、それとも生まれ変わる前は人間以外のものだったのか。前者は、これまで複数の人間が元々は同じ人間だったという主張を寡聞にして知らない。後者は仏教では魂は六道を輪廻するという思想があるので、まだ受け入れられるかもしれない。バクテリアまで入れると魂のストックは無限にある。きっとあなたは、人間になる前はバクテリアだったんだろう(笑)。

お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
投票する
投票するには、ログインしてください。
風竜胆
風竜胆 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2795 件)

昨年は2月に腎盂炎、6月に全身発疹と散々な1年でした。幸いどちらも、現在は完治しておりますが、皆様も健康にはお気をつけください。

読んで楽しい:6票
参考になる:26票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. ぽんきち2019-07-23 09:33

    そういえば手塚治虫の「火の鳥」鳳凰編で、輪廻転生するシーンがあって、中にミジンコもいましたっけw

  2. 風竜胆2019-07-23 17:46

    >ぽんきちさん
    ミジンコは小さいけど、立派な?多細胞生物で、なかなか素晴らしい奴ですw
    ばい菌よりはるかに上かもww

  3. keena071511292019-07-23 18:59

    >生まれ変わりは、世界の人口が増えていることを
    >どう説明するのだろうか

    不思議と前世が宇宙人だった人っていないんですよね 

    『気の力』
    https://www.honzuki.jp/book/57245/review/78381/ 
    によると 
    “「前世の記憶のある人たちの話を聞くと、それはいくら遡っても古代エジプトか古代中国までですね。その前の原人時代の記憶は聞いたことがありません。その前は輪廻転生というものがなかったのでしょうか」”
    ということらしいですし

  4. 風竜胆2019-07-23 22:29

    >keena07151129 さん

    もし、魂がエネルギーの一種とするなら、相対性理論により、光より早くは進めないはずですから、これまで前世が宇宙人だという人がいないということは、地球の年齢×光年内に魂は存在しなかったのでしょうね。未来には飛んでくるかもしれませんww(あまり本気にしないでください)

  5. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『超常現象: 科学者たちの挑戦』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ