darklyさん
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意外にやめることできず気づけば25巻(文庫版)
1976年から続くこの王家の紋章、凄く面白いとも思えぬまま今日まで至りました。読んだことがない方のためにざっとあらすじを紹介します。
金髪白人のアメリカ人であるキャロルが古代エジプトにタイムスリップ。そこでファラオのメンフィスと愛し合うことになる。21世紀から来たキャロルは当然歴史上の出来事や進歩した科学の知識があるため神のように崇められる。美貌(あの地域では金髪白人は珍しい)と予言のようなことができるキャロルは他国の王子たちの垂涎の的となり、あっちにさらわれ、こっちにさらわれ、ピンチになると現代にタイムスリップ、そしてまた古代にタイムスリップしてということを繰り返しながら42年。
25巻現在でのこの作品における世界は、エジプトの南はヌビア(スーダン)やアビシニア(エチオピア)、エーゲ海にはミノア王国、地中海の向かい側にはトロイ、その西にはヒッタイト(トルコあたり)、アマゾネス(神話の域を超えない。黒海沿岸にあったという)、アッシリア(イラク北部あたり)、バビロニア(イラク南部あたり)、メディア(イランの北部あたり)などの国がひしめき合っている状況です。
この25巻では、キャロルにアマゾネスの女王が重体の妹ヒューリアを預け、キャロルは精力的に看病している。同時にエジプトでは新しい運河が完成間近。しかし、ほとんどストーカーもどきのヒッタイトの王子イズミルはキャロルをエジプトから攫うため部下に命じて策謀を巡らす。運河祭りの祝宴のさなか、キャロルはヒッタイト兵に攫われる。このことに気づいたメンフィスは、ケガから回復したヒューリアとともにキャロル捜索に乗り出す。
商人の婚礼行列に扮したヒッタイト兵は追跡を躱し、岩山(ヨルダンのぺトラ遺跡)で野営をしようとしたが、ナパタイ人に襲撃される。キャロルはナパタイ人から逃れようと崖からロープで降りようとするが手を滑らせて真っ逆さま。ここで終わり。きっとタイムスリップするんでしょうね。
この王家の紋章の魅力は、もちろんイケメンばかりが登場して皆がキャロルに求愛するところではなく、史実と神話、言い伝えなどをうまく少女マンガ的に融合させているところにあります。キルケーなどエジプトまで出張するほどの活躍(笑)。確かにハードに歴史好きな方にとっては噴飯物であったり、あるいは腹立たしいかもしれませんが、私程度の人間には、なるほどそういうふうに処理したかなど楽しめたりします。
次の巻が出るのをそれほど楽しみにはしておりませんが、出たら読むんだろうなあと思います。
金髪白人のアメリカ人であるキャロルが古代エジプトにタイムスリップ。そこでファラオのメンフィスと愛し合うことになる。21世紀から来たキャロルは当然歴史上の出来事や進歩した科学の知識があるため神のように崇められる。美貌(あの地域では金髪白人は珍しい)と予言のようなことができるキャロルは他国の王子たちの垂涎の的となり、あっちにさらわれ、こっちにさらわれ、ピンチになると現代にタイムスリップ、そしてまた古代にタイムスリップしてということを繰り返しながら42年。
25巻現在でのこの作品における世界は、エジプトの南はヌビア(スーダン)やアビシニア(エチオピア)、エーゲ海にはミノア王国、地中海の向かい側にはトロイ、その西にはヒッタイト(トルコあたり)、アマゾネス(神話の域を超えない。黒海沿岸にあったという)、アッシリア(イラク北部あたり)、バビロニア(イラク南部あたり)、メディア(イランの北部あたり)などの国がひしめき合っている状況です。
この25巻では、キャロルにアマゾネスの女王が重体の妹ヒューリアを預け、キャロルは精力的に看病している。同時にエジプトでは新しい運河が完成間近。しかし、ほとんどストーカーもどきのヒッタイトの王子イズミルはキャロルをエジプトから攫うため部下に命じて策謀を巡らす。運河祭りの祝宴のさなか、キャロルはヒッタイト兵に攫われる。このことに気づいたメンフィスは、ケガから回復したヒューリアとともにキャロル捜索に乗り出す。
商人の婚礼行列に扮したヒッタイト兵は追跡を躱し、岩山(ヨルダンのぺトラ遺跡)で野営をしようとしたが、ナパタイ人に襲撃される。キャロルはナパタイ人から逃れようと崖からロープで降りようとするが手を滑らせて真っ逆さま。ここで終わり。きっとタイムスリップするんでしょうね。
この王家の紋章の魅力は、もちろんイケメンばかりが登場して皆がキャロルに求愛するところではなく、史実と神話、言い伝えなどをうまく少女マンガ的に融合させているところにあります。キルケーなどエジプトまで出張するほどの活躍(笑)。確かにハードに歴史好きな方にとっては噴飯物であったり、あるいは腹立たしいかもしれませんが、私程度の人間には、なるほどそういうふうに処理したかなど楽しめたりします。
次の巻が出るのをそれほど楽しみにはしておりませんが、出たら読むんだろうなあと思います。
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昔からずっと本は読み続けてます。フィクション・ノンフィクション問わず、あまりこだわりなく読んでます。フィクションはSF・ホラー・ファンタジーが比較的多いです。あと科学・数学・思想的な本を好みます。
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- 出版社:秋田書店
- ページ数:431
- ISBN:9784253173209
- 発売日:2018年05月01日
- 価格:702円
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