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波津雪希
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第22回日本ホラー小説大賞受賞作品です。
 本書は2018年12月に公開された映画『来る』の原作だと
知ったうえで本書を読みましたが、映画は見ていません。

 祖父の家に遊びに行った田原秀樹は祖母が留守にしているとき
ドアホンが鳴り、祖母の志津が居ないと答えてしまったため呪い
の連鎖に組み込まれてしまった。
認知症を患っていた祖父銀二は、その時だけ正常な判断をして来
た者に帰れと言う。
そして、田原秀樹に
「開けたらあかん・・・・・ほんまは答えてもあかんねや。」
と言った。
その後祖父母が死に田原秀樹のスマートフォンや職場の電話に悪
戯電話が頻繁に起こり、電話で答えた職場の同僚が大怪我をする

怪異が起こった原因を調べる田原秀樹は東京の大学で准教授を
している唐草大吾に相談したが、実は唐草大吾は田原秀樹を嵌め
ていた。
怪異も怖いが人間も怖い。

 冒頭で田原秀樹は女性から電話を受け包丁を布で包み、家中の
鏡を割れと指示を受け実施する。
このことが異様なことだと冒頭では気が付かずに読み進んで行っ
たが、後半になると恐ろしい事実が判明した。
冒頭にクライマックス部分を持ってくるこのような小説は、あま
り見かけなかったので、非常に臨場感が出る手法。
アクション小説やホラー小説には有効な手法だと思いました。
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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1961 件)

本を読むのは、もっぱら移動時間。
移動時間が長い時ほど、読書量が増えます。

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