茜さん
レビュアー:
▼
"The Hate U Give Little Infants Fucks Everybodys"(子どもに植えつけた憎しみが社会に牙をむく)
ギャングがはびこる町に暮らす女子高生、スター。ある晩、幼なじみのカリルが白人警官によって射殺されてしまう。目の前で起こったこの事件は、事実と異なって報道されていく。事件によって徐々に変わりゆく周囲と、スター自身の心。スターは覚悟を決めて立ち上がる。カリルの声となるために。
現代でも根深く残る黒人差別に一石を投じる作品だと思います。
黒人ではないですが日本人である私ももしかすると海外に行くとこのような差別にあってしまうのかなと少し不安になりました。
もし私がアメリカで警察に停められてもきっと撃ち殺されてしまうか逮捕されるんじゃないかと。
「いいか、スター。とにかく連中に言われたとおりにするんだ。手は見えるところに出しておけ。いきなり動いたりするんじゃないぞ。むこうから話しかけられないかぎり、口は開くな。」
こんな事は日本じゃ教わらないし警察もいきなり発砲なんて有り得ない。
そして、もしもスターの立場になったとしたら私は声を上げる事が出来ただろうかと考えさせられました。
周囲の目を気にしたり、家族が犠牲になったりしたらとか自分がニュースで取り上げられたりする事に対して自分だったらと考えるととてもではないけれど精神的に参ってしまうんじゃないかと思いました。
読み終えていつか差別が無くなる世界を望む気持ちが強くなりました。
お気に入り度:







掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
読む本は表紙or題名or興味が沸いた本を選んでいますのでジャンルは雑多です。
暇な時はネット徘徊or読書orゲームしてます。
トライポフォビア^^;
豆腐メンタルです。。。
*過度な書評の誤字脱字の執拗な指摘、書評の文章への指摘は「迷惑行為」ですのでやめてくださいね^^;
キャッチコピーだけの方、読書記録用で他の方への投票を行わない方は投票出来ないのでごめんなさい。
icon⇒ノーコピーガール様@nocopyrightgirl
- この書評の得票合計:
- 36票
| 読んで楽しい: | 2票 | |
|---|---|---|
| 参考になる: | 31票 | |
| 共感した: | 3票 |
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。
この書評へのコメント

コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:岩崎書店
- ページ数:472
- ISBN:9784265860432
- 発売日:2018年03月24日
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。






















