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前提条件が多すぎてファンタジー好きでも手を焼くあれこれが、究極のネタバレ済みのわかりやすい展開と交わると、あら不思議!なんだかとっても良い感じに?!
『高慢と偏見』×ドラゴンのロマンティック・ファンタジイと聞いては
手に取らないわけにはいかない。
といっても、正直なところさほど大きな期待を抱いていたわけではない。
以前読みかけて挫折した『高慢と偏見とゾンビ』の苦い記憶が
まだ忘れられずにいたからだ。
それでもホラーはだめでも、
ファンタジーならという気持ちがなくもなかった。
ところが読み始めてみるとこれがなかなか手強い。
物語の舞台は古い種族と人間が共存する世界なのだが、
龍と飛竜とグリフォンの違いは?
ペオリンってどんな騎獣?
ホブゴブリンとノームの関係は?
当たり前のように語られる古い種族が多すぎてもうなにがなんだか!
イラスト付きで登場人物紹介でも掲載して貰えなければ
想像力がついていかない。
しかたない!必要ならばあとで戻ってくることにして
よくわからないところはわからないままで先に進むと
ある時点でぱっと視界が開けた。
なるほどこれはまさに
ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』
登場人物の名前も物語の舞台も全く違うのに
出てくる登場人物が、
『高慢と偏見』でいうところのあの人やこの人だとはっきりわかり、
なるほどこう置き換えたのか!と興味深い。
とはいえ、これだけはっきり誰がどういう役回りかということがわかると
物語の展開も予想どころか結末さえも知っているといってもいいわけで
この完全なネタバレ状態でどうやって読者を楽しませるつもりなのか?
と疑問が沸いてくる。
ところが、ところがなのだ。
読んでいるうちに夢中になって
結局、寝る間も惜しんで一気読みしてしまうことになった。
置き換えられた役どころはもちろん
オリジナルのあの人この人
あの龍もこのホブゴブリンも
登場する人間も古い種族もそれぞれが丁寧に描かれていて魅力的。
この世界のことをもっと知りたくなるような物語だった。
たくましいヒロイン像も好ましく
お約束のラブロマンスの胸キュンぶりも保証付。
良質のオマージュにすっかりのぼせあがって、
思わず本棚の奥からオースティンを引っ張り出してきてしまったのは
想定外だった。
手に取らないわけにはいかない。
といっても、正直なところさほど大きな期待を抱いていたわけではない。
以前読みかけて挫折した『高慢と偏見とゾンビ』の苦い記憶が
まだ忘れられずにいたからだ。
それでもホラーはだめでも、
ファンタジーならという気持ちがなくもなかった。
ところが読み始めてみるとこれがなかなか手強い。
物語の舞台は古い種族と人間が共存する世界なのだが、
龍と飛竜とグリフォンの違いは?
ペオリンってどんな騎獣?
ホブゴブリンとノームの関係は?
当たり前のように語られる古い種族が多すぎてもうなにがなんだか!
イラスト付きで登場人物紹介でも掲載して貰えなければ
想像力がついていかない。
しかたない!必要ならばあとで戻ってくることにして
よくわからないところはわからないままで先に進むと
ある時点でぱっと視界が開けた。
なるほどこれはまさに
ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』
登場人物の名前も物語の舞台も全く違うのに
出てくる登場人物が、
『高慢と偏見』でいうところのあの人やこの人だとはっきりわかり、
なるほどこう置き換えたのか!と興味深い。
とはいえ、これだけはっきり誰がどういう役回りかということがわかると
物語の展開も予想どころか結末さえも知っているといってもいいわけで
この完全なネタバレ状態でどうやって読者を楽しませるつもりなのか?
と疑問が沸いてくる。
ところが、ところがなのだ。
読んでいるうちに夢中になって
結局、寝る間も惜しんで一気読みしてしまうことになった。
置き換えられた役どころはもちろん
オリジナルのあの人この人
あの龍もこのホブゴブリンも
登場する人間も古い種族もそれぞれが丁寧に描かれていて魅力的。
この世界のことをもっと知りたくなるような物語だった。
たくましいヒロイン像も好ましく
お約束のラブロマンスの胸キュンぶりも保証付。
良質のオマージュにすっかりのぼせあがって、
思わず本棚の奥からオースティンを引っ張り出してきてしまったのは
想定外だった。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:464
- ISBN:9784488513030
- 発売日:2018年02月13日
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