有坂汀さん
レビュアー:
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本書はいまや大学教員も読んでいるベストセラーとなった田中正人氏による『哲学用語図鑑』(プレジデント社)の続編です。西洋哲学のみならず、日本や中国の思想や英米の「分析哲学」なども収録されております。
本書はいまや大学教員も読んでいるベストセラーとなった田中正人氏による『哲学用語図鑑』(プレジデント社)の続編です。僕も前作は大いに読んで感銘を受けたので、その流れをくむ本書をぜひとも読んでおきたいと思い、手にとって読んでおりましたが、これがなかなかの難物で、読了までに3カ月近い期間を要してしまいました…。
本書で特集されているのは西洋の哲学者のみならず孔子、老子、墨子、孫子、韓非子などの「諸子百家」と呼ばれた時代を中心とした中国の思想家たちの思想や、明治以降の日本の思想家として近現代の日本の思想に多大な影響を与えた先哲である西田幾多郎、三木清、九鬼周造などの「京都学派」と呼ばれるグループの思想や、鈴木大拙の思想なども紹介されております。
さらに、『哲学用語図鑑』の方では取り上げることのできなかったベルクソンやバタイユなどの大陸哲学者。現代哲学の主流派である「分析哲学」の中心である英米哲学の主要人物立の思想なども取り上げられており、一冊読むだけでもお腹いっぱいなることは請け合いでしょう。
ただ、内容がかなり難しいので通読するには相当の時間と根気が必要になる以上、もし読む場合には腰を据えて取り組まれることをおすすめします。そして、巻末に記されている「主な参考文献」などもまた、大いに哲学の探求に役立つことでしょう。
本書で特集されているのは西洋の哲学者のみならず孔子、老子、墨子、孫子、韓非子などの「諸子百家」と呼ばれた時代を中心とした中国の思想家たちの思想や、明治以降の日本の思想家として近現代の日本の思想に多大な影響を与えた先哲である西田幾多郎、三木清、九鬼周造などの「京都学派」と呼ばれるグループの思想や、鈴木大拙の思想なども紹介されております。
さらに、『哲学用語図鑑』の方では取り上げることのできなかったベルクソンやバタイユなどの大陸哲学者。現代哲学の主流派である「分析哲学」の中心である英米哲学の主要人物立の思想なども取り上げられており、一冊読むだけでもお腹いっぱいなることは請け合いでしょう。
ただ、内容がかなり難しいので通読するには相当の時間と根気が必要になる以上、もし読む場合には腰を据えて取り組まれることをおすすめします。そして、巻末に記されている「主な参考文献」などもまた、大いに哲学の探求に役立つことでしょう。
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有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。
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- 出版社:プレジデント社
- ページ数:400
- ISBN:9784833422345
- 発売日:2017年06月29日
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