雪の降る森の中、アイリッシュ・ウルフ・ハウンドのテディは一組の兄妹に出会います。
兄はニコラス(ニッケル)妹はフローラ
作者のマクラクランは冒頭でそっと秘密を囁きます。
犬は、言葉をしゃべります。
でも、詩人と子どもたちにしか聞こえません。
テディは子どもたちを自分が詩人のシルバンさんと住んでいた小屋に案内します。
そこは暖かい暖炉と豊富な食料が蓄えられている小屋です。
テディはシルバンさんに保護施設から引き取られ、詩や物語を聞かされて言葉を覚えたのです。
吹雪で閉じ込められた小屋の中、テディとニッケルたちの時間は、ゆっくりと過ぎていきます。
詩人のシルバンさんは、病気になってテディと弟子のエリーに小屋を残して亡くなりました。
テディはそれを忘れられなくて一人(一匹)で小屋に暮らしていたのです。
シルバンささんはこう言い残します。
「テディ。 君が、宝石を一粒か二粒見つけられるといいな」
やがて、吹雪もやみエリーやニッケルのお父さんが迎えに来ます。
テディはこれからどうするのでしょう?
シルバンさんの言葉通り宝石を見つけられるのでしょうか?
言葉が紡ぎだす詩のような物語。
犬の言葉が解るのなら詩人になればよかったなぁ。
余談ですがテディの犬種であるアイリッシュ・ウルフ・ハウンドについて……
アイリッシュ・ウルフ・ハウンドは犬の中でも最大の犬種で、オスの体高は80センチを超えます。
(世界一大きな犬と聞くとセント・バーナード犬と思われる方もいらっしゃいますが、こちらは体重が重いだけで体高はそれほど高くありません。アイリッシュ・ウルフ・ハウンドは古代ローマ時代から飼われていて、その名の通り、昔は狼狩りに使われた犬種です。
しかしまたの名をジェントル・ドッグと言われる通り、非常に穏やかで優しい性格で、子どものお守りなどに向いている犬種です。
日本でも100頭程が飼育されていますが、飼うのには宏大な館と公園位の運動場(ハウンド系なので……)が必要と言われるうえ、毎日数ポンドの肉を平らげる食欲と相まって、簡単には飼えないワンタ君となっています。




最近歳のせいか読書スピードが落ちているにもかかわらず、本好きが昂じて積読本が溜まっております。
そして、歩けるうちにとアチコチヘ顔を出すようになりました。
現在はビブリオバトルを普及することに力をいれております。
その為読書メーターにはコミュニティーも作りました。
( ゚∀゚)つ https://bookmeter.com/communities/337701
いささかひねくれた年寄りですがよろしくお願いいたします。
2016年12月 読書メーターのプロフィル画像とハンドルネームをちょっと変えてみました(*^^*)
読メハンドルネーム oldman獺祭魚翁
この書評へのコメント
- keena071511292021-01-14 22:56
>アイリッシュ・ウルフ・ハウンド
京都にいた頃 見かけたことがありますが
あまりのデカさに
猛獣が街中を歩いているような違和感を覚えました
何というか人間の制御できる大きさを超えていると思いますクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - keena071511292021-01-16 08:54
>犬種としては非常に大人しい
考えてみれば
僕の近所は馬が道を闊歩しているような場所なので
大きい=危険ではないですね
馬も初めて見たときはぎょっとしましたが
今では慣れっこです
>バセット
僕もこっちの方が良いですね
アイリッシュ・ウルフ・ハウンドは
見かけがワイルド過ぎますクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - keena071511292021-01-17 08:13
>京都で馬??
すみません 誤解を与える書き方を…
今 住んでいるのは山梨です
小淵沢は乗馬体験をしている施設があり
外乗りもあるので路上を闊歩しています
京都でも淀に競馬場があるので
その辺りなら馬もいるかもしれません
(淀駅で降りたことがないので、よく知らない)
>ワイマラナー
僕が知っている犬種は
子どもの頃に読んだ
『イヌのひみつ』で紹介されていたものくらいですが
oldmanさんが取り上げているのは知らないのばかりです
時代の変化を感じますクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - oldman2021-01-17 22:48
keena07151129さん
おや、僕も小淵沢のラングラーで乗っていました。
40年近く前の事ですが初めて訪れたときに、ボスの英断でいきなり外に出して貰い、その時以来乗馬にはまりました。
その後ラングラーや八王子のラウンドアップ等で乗っていましたが、ウェスタンがキツくなり、ディンプルで数回それが最後でしょうか? もう20年位ご無沙汰しています。
外乗は本当に至高の楽しみですが、もう昔のようには乗れ無いでしょう。
両親の実家が京都でしたので、里帰りの度に円山公園だったと思いますが、馬場が有って其処で引馬に乗せてもらった思い出が有りますし、父の実家の方は京大の農学部が近かったので、馬術部の学生が乗っている所によく出くわしました。
淀の方は行ったことが無いので残念ながら僕も知りません。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。
- oldman2021-01-19 10:22
keena07151129さん
初体験はバイクに乗り始めた20代半ばに、ソロで原村のペンションに出掛け、オーナーに「何がしたい?」と聞かれて「馬に乗ってみたい」と答えたのが始まりです。
当時 小淵沢はラングラーランチを筆頭にララミー牧場、バッファロー砦?などウェスタンが主流でした。
現在は、老舗ウェスタンのラングラーだけでなく大手のクレインやロングライディングクラブなど、馬に関しては今の方が盛んな気がします。
まぁ清里などはずいぶん寂れたんでしょうけれどねぇ
ウェブで見る限りラングラーやララミーは健在なので行ってみて外乗に行きたいものです。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - keena071511292021-01-19 19:53
>>oldmanさん
そうだったんですねー
今 外乗りで出くわすのはカナディアンキャンプが多いです
客が入ってそうなのはロングライディングでしょうか
ディンプルも名前は変わってしまいましたが同じ場所でやってますクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - oldman2021-01-20 23:37
ディンプル名前が変わって……やっぱりそうですか。HP見てもよくでないので潰れたかな(価格の割りにはインドアの馬場まであるすごく贅沢なクラブでしたから)と思っていたんですが……家の娘はあそこで馬に乗せたんです。原村の馴染みのペンションに泊まって、当時小学生だった娘を教えてくれるところを探したんですが、ラングラーも他の所も「中学生から」と言われて、とにかく行ってみようと探したところ、見つけたクラブでした。マンツーマンで部班と同じ騎乗料で……と良いクラブでしたが、数回しか行けませんでした。
なんという名前になったんでしょう?クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - keena071511292021-01-21 05:43
>>oldmanさん
『TRC乗馬クラブ小淵沢』となってます
経営者が変わったみたいですね
小淵沢にある乗馬関係の施設で一番高級感があります
(地面がアスファルト)クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - keena071511292021-01-23 09:29
>oldmanさん
>アスファルトは速足以上出せないから、お馬さんには良くない
また誤解を与える表現を…
アスファルトなのは建物の前の駐車スペースです
小淵沢の他の施設は皆 土のままなので
雨の日は靴がドロドロです(結構ぬかるむ土質)
ここ何年間で設備に新規投資をしたのは
ロングライディングとTRCくらいです
回収を考えるとなかなか踏み切れないのでしょう
クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - oldman2021-01-24 17:33
noelさん おお!武徳会! 恥を承知で告白しますが高校三年までカナヅチでした。
それで危機感を持った母親に武徳会(踏水会)の「カナヅチ教室」(曰く2週間で25メートル泳げるようになる)というのに放り込まれて(結構おっさんの多い教室でした( =^ω^))2週間……最終日に25メートル泳げたんです。
それで泳ぐ楽しみにハマって、半年後には琵琶湖で3キロの遠泳をやりました。
武徳会の泳法は小堀流踏水術(こぼりりゅうとうすいじゅつ)と言って、立ち泳ぎが基本ですが、僕が通った頃は地下1階地上3階(地階に深さ4メートルの立ち泳ぎプール、3階に25メートルの温水プール)の立派な建物が有って、正月には近くの疎水でその技術を公表していますよね。
まぁおかげで泳ぐ楽しさを覚えたので、母には感謝感謝です。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - noel2021-01-24 20:00
小生が初めて泳げたのは、小学5年生の夏ごろでした。上京の人間なので、確か二条プールだったと思いますが、そこで初めて潜っての平泳ぎができたのです。
そこは、いまはもう、単なる公園になっていますが、当時は市営プールの代表みたいなもので、格安で泳げたのです。
中学生になると、衣中の友達を誘って嵐山の千鳥ヶ淵に行って泳ぐようになりました。その淵は深くて、鉄橋のしたにある飛び込み台のような岩の上から飛び込んでいました。
そういえば、まだハモを知らない時代でしたので、近くの料亭が捨てたのであろう、ハモの骨をヘビの骨だと思って震えたことがあります。
そんなものが川の中を流れていたのです。当時の板前さんは結構、横着だったんですねぇ。あの旅館は名前が変わり、何とかいう料理屋になっているようですが……。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
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- 出版社:あすなろ書房
- ページ数:96
- ISBN:9784751528747
- 発売日:2017年11月10日
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