かもめ通信さん
レビュアー:
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悲しくなったりすねたりすると、涙を流したりむくれたりするかわりに、バラバラになって抗議する!?そんなちょっと面倒くさいところもあるガイコツだけど、それでもやっぱり魅力的な良い奴なのよ彼ってば。
幽霊と謎解きをするユーモアミステリならこれまでもいくつか読んだことがあるが、
ガイコツはなかった気がする。
発見された骨を頼りに謎解きをするスケルトン探偵は好きだったけれど。
先行レビューを読んでなかなか面白そうだなあと思い、Kindleに積んでいた1作。
気がつけばとうに2作目も出ているではないか!
というわけで読んでみた。
原題が“A Skeleton in the Family”だと知り、
ああこれはきっと、
“世間や他人に知られたくない内輪の秘密”を意味する英語の慣用句
“a skeleton in the closet”からきているのだなあと当たりをつけてはいた。
邦題には「探偵」の文字があるから、ミステリではあるのだろうが、
「家族の秘密」が軸になるのだろうと。
でもまさかその“秘密”が、
一家総出で30年間守りつづけてきたガイコツのことだったとは!
しかもこのガイコツ、動くし喋る!
幼い少女によって“シド”と名付けられたこのガイコツくん、
実に繊細な神経の持ち主で、涙を流す代わりに、バラバラになってしょぼくれる!?
といってもこの物語の主人公は、このなかなか騒がしいガイコツのシドではなく
36歳のシングルマザーで、こちらは血もあり肉もあるジョージア・サッカリー。
故郷にあるマクウェイド大学の非常勤講師の職を得たジョージアは、
14歳の娘マディソンとともに両親の家に引っ越してきた。
そろってマクウェイド大学に終身在職権をもつ両親が、
長期休暇で留守のあいだ住んでもいいと言ってくれたからだ。
そんなわけで、ジョージアは一時的なことではあるが、娘と二人、実家に帰ってきた。
だが、彼女はこの家の屋根裏に、
親友“シド”が住んでいることを、未だ娘には打ち明けられないでいたのだった。
とある出来事をきっかけに
なぜガイコツが……という謎はそのままに、
“シド”は元々誰だったのか、いったい誰によってこんな姿にされたのかを
探り始めるジョージアとシド。
不安定雇用の非常勤講師の現実、
出来の良い姉と要領が良いとは言えない妹
日本のアニメやマンガに夢中の娘などなど、
本筋を肉付けするあれこれも興味深く面白い。
慣用句にちなんでいるのだろう。
衣装ダンスにも“重要な役割”をあたえるなど
洒落が効いているのも○。
ガイコツはなかった気がする。
発見された骨を頼りに謎解きをするスケルトン探偵は好きだったけれど。
先行レビューを読んでなかなか面白そうだなあと思い、Kindleに積んでいた1作。
気がつけばとうに2作目も出ているではないか!
というわけで読んでみた。
原題が“A Skeleton in the Family”だと知り、
ああこれはきっと、
“世間や他人に知られたくない内輪の秘密”を意味する英語の慣用句
“a skeleton in the closet”からきているのだなあと当たりをつけてはいた。
邦題には「探偵」の文字があるから、ミステリではあるのだろうが、
「家族の秘密」が軸になるのだろうと。
でもまさかその“秘密”が、
一家総出で30年間守りつづけてきたガイコツのことだったとは!
しかもこのガイコツ、動くし喋る!
幼い少女によって“シド”と名付けられたこのガイコツくん、
実に繊細な神経の持ち主で、涙を流す代わりに、バラバラになってしょぼくれる!?
といってもこの物語の主人公は、このなかなか騒がしいガイコツのシドではなく
36歳のシングルマザーで、こちらは血もあり肉もあるジョージア・サッカリー。
故郷にあるマクウェイド大学の非常勤講師の職を得たジョージアは、
14歳の娘マディソンとともに両親の家に引っ越してきた。
そろってマクウェイド大学に終身在職権をもつ両親が、
長期休暇で留守のあいだ住んでもいいと言ってくれたからだ。
そんなわけで、ジョージアは一時的なことではあるが、娘と二人、実家に帰ってきた。
だが、彼女はこの家の屋根裏に、
親友“シド”が住んでいることを、未だ娘には打ち明けられないでいたのだった。
とある出来事をきっかけに
なぜガイコツが……という謎はそのままに、
“シド”は元々誰だったのか、いったい誰によってこんな姿にされたのかを
探り始めるジョージアとシド。
不安定雇用の非常勤講師の現実、
出来の良い姉と要領が良いとは言えない妹
日本のアニメやマンガに夢中の娘などなど、
本筋を肉付けするあれこれも興味深く面白い。
慣用句にちなんでいるのだろう。
衣装ダンスにも“重要な役割”をあたえるなど
洒落が効いているのも○。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:380
- ISBN:9784488282226
- 発売日:2017年09月21日
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