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かもめ通信
レビュアー:
次にレビューを書かれる方はよかったら教えてください。どうしてアレが必要なのか??
タイトルに惹かれて手にした本。
実は初のジーン・ウルフ。
というか、ジーン・ウルフの名前も既刊本数冊のタイトルも知ってはいたが
正直どんな傾向の作品を書く作家なのかということは頭に入っていなかった。
いくつもレビューは読んできたはずなのに…。

というわけで、
単純に近未来ミステリだと思って読み始めた。

滑り出しは好調だった。


物語の舞台は現代にはないいくつかの画期的な技術が開発されている22世紀。
主人公のE・A・スミスは
かつて人気の推理小説家だったオリジナルの故人から
DNAと脳スキャンデータにより、
記憶や人格を引き継いだ"複生体"(リクローン)だ。

リクローンとして図書館に所蔵される彼らは「蔵者」と呼ばれ
図書館にやってきた利用者が呼び出せば出ていって話をし、
高額な利用料を支払えば、外への貸出も行われる。
それ以外の時は棚に格納され、物を書くことも許されず
さして変化のない毎日を送っている。

長期に渡って貸出も問い合わせも行われない蔵者は
焼却処分となってしまうというから、不安だけは常にある。

食事もすればシャワーも浴びる彼らは
限りなく人に近い存在だが、その扱いは「書物」で
人と同じ権利は与えられていないのだ。

ある日、図書館に一人の若い女性が現れて
“本人”にいくつかの質問をした後
高額の保証金を支払ってE・A・スミスを十日間借り出した。

こうして彼は
オリジナルの「彼」が書いたらしいが
リクローンの「彼」の記憶にはない1冊の本『火星の殺人』が関わる
奇妙な事件に巻き込まれていったのだった。

     *******

リクローンの存在は面白いし
ミステリとしてもそれなりに読み応えがある。
がしかし、
なぜなにどうして?
扉の向こうにあるアレが必要なのかが
今ひとつふたつみっつ理解できなかった。
もしかしたらそれは私に
SF心がないせいのようにも思われるので
誰かどうかその辺のところを
かみ砕いて教えてくれる読者を求む!!
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かもめ通信
かもめ通信 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2236 件)

本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

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この書評へのコメント

  1. ef2017-07-31 06:12

    只今図書館にリクエスト中で~す。回ってきたら読みますね。

  2. かもめ通信2017-07-31 06:16

    わーい!解説よろしくお願いしますw

  3. No Image

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