有坂汀さん
レビュアー:
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自らを「編集者型プロデューサー」と呼ぶスタジオジブリの大番頭、鈴木敏夫氏は「時代の空気」を的確につかみ、映画を大ヒットへと導いてきたのか? その秘密を「本」や「文学」の視点から綴った一冊です。
本書は『ジブリの哲学』(岩波書店)から5年半の歳月を経て刊行された、待望の続編となる自らを「編集者型プロデューサー」と呼ぶスタジオジブリの大番頭、鈴木敏夫氏のドキュメントエッセイ集であります。
鈴木氏は常々
「人は誰でも『時代の空気』から逃れることはできない。」
とおっしゃっておりますが、ではその鈴木氏が「時代の空気」を的確につかみ、手掛けてきた映画を大ヒットへと導いてきたのか? そのヒントを自らが読み、綴ってきた「本」や「文章」「文学」の視点から綴った内容になっております。
『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』『シン・ゴジラ』…。その作品の舞台裏などにも明かされている上に宮崎駿監督の引退撤回&現役復帰。さらには朝井リョウ・池澤夏樹・中村文則・又吉直樹といった現代を代表する作家たちを迎えての対談など、前作同様、実に読み応えのある内容に仕上がっており、大満足の読後感であります。
高畑・宮崎の二人と渡り合い、スタジオジブリを世界的なアニメスタジオに持っていくには「文学」の力が必須であったことを裏付ける一冊です。
鈴木氏は常々
「人は誰でも『時代の空気』から逃れることはできない。」
とおっしゃっておりますが、ではその鈴木氏が「時代の空気」を的確につかみ、手掛けてきた映画を大ヒットへと導いてきたのか? そのヒントを自らが読み、綴ってきた「本」や「文章」「文学」の視点から綴った内容になっております。
『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』『シン・ゴジラ』…。その作品の舞台裏などにも明かされている上に宮崎駿監督の引退撤回&現役復帰。さらには朝井リョウ・池澤夏樹・中村文則・又吉直樹といった現代を代表する作家たちを迎えての対談など、前作同様、実に読み応えのある内容に仕上がっており、大満足の読後感であります。
高畑・宮崎の二人と渡り合い、スタジオジブリを世界的なアニメスタジオに持っていくには「文学」の力が必須であったことを裏付ける一冊です。
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有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。
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- 出版社:岩波書店
- ページ数:304
- ISBN:9784000611947
- 発売日:2017年03月29日
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