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有坂汀さん
有坂汀
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本書は漫画家、西原理恵子画伯が「ダーリン」こと高須克弥先生との激しすぎる「熟年交際」を赤裸々に描いた『ダーリンは71歳』(小学館)のスピンオフ本第2弾です。「逆襲のかっちゃん」は果たしてなるか!?
本書は漫画家、西原理恵子画伯が「ダーリン」こと美容整形のパイオニアである高須クリニック院長、高須克弥先生との赤裸々で激しすぎる「熟年交際」を描いた『ダーリンは71歳』(小学館)のスピンオフ本第2弾です。

残念ながら第1弾である『ダーリンは70歳・高須帝国の逆襲 (コミックス単行本)』(小学館)は「諸般の事情」によって回収・絶版の仕儀と相成ってしまい(後に電子書籍版として復刻)、高須先生のリベンジは合えなく玉砕してしまったかに思えたわけですが…。

常日頃から西原画伯に「尿漏れ」「ツイ廃老人」「やわらかメンマ」はては「尿漏れM字開脚」などなど…。『ダーリン―』のみならずあらゆる「サイバラ漫画」の中で言われたい放題描かれたい放題だった高須先生が「逆襲のかっちゃん」と言わんばかりに再反論を企てたロングインタビュー本であります。

高須先生も本書の中でおっしゃっておりますが、西原画伯と同じ経験をしながら、漫画になったものと本書を読み比べてみてここまで違うのかと驚きながらも高須先生が歩まれてきた壮絶な人生と、医師のみではなく僧侶として(高須先生は浄土真宗のフリーランス僧侶『釈克念』でもある)の言葉は、ヘタな自己啓発書よりもぐっと胸に迫るものがあり、西原画伯にあれだけこっぴどく描かれても、高須先生が微塵も揺るがないゆえんが本当にわかります。

…ただし、高須先生個人のプライバシーに始まり、権威と人間の尊厳はダダ下がりし続けている感が否めない…。

それはさておき、合間合間に収録されている西原画伯の描き下ろし漫画『くまわな』は「りえくまちゃん」となった西原画伯と高須先生との愛あふれる日々が描かれており、読んでいてくすっとなってしまいます。

これからも、末永く彼らの『バカップル』ぶりを見せていただけることを願ってやみません。
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有坂汀
有坂汀 さん本が好き!1級(書評数:2673 件)

有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。

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『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』のカテゴリ

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