efさん
レビュアー:
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次の項目のページをめくる度に、「知っている本が出ないかな~」と(笑)
皆さんは、大好きな作家さんのどんなことを知りたい、見たいですか?
私は、その作家さんの本棚を見たい(どんな本が好きかを知りたい)と思います。
そんな気持ちから、これまでにも澁澤龍彦さんの蔵書目録である『書物の宇宙誌』 や江戸川乱歩氏の蔵書目録である『幻影の蔵』 なんていう本を買ってしまったりもしました。
本書は、皆川博子さんが偏愛してきた名作・稀覯本を集め、皆川さん自身が紹介している一冊です。
私、これまでにも皆川さんの作品を色々レビューさせて頂いてきたことからもお分かりの通り、皆川さん、好きなんですよね~。
ですから、彼女がどういう本を愛してきたのかという点については大変興味がありましたし、面白そうな本があれば自分でも読んでみたいと思い、購入した一冊です。
さて、紹介されている本ですが、これがまた知らない本の多いこと。
ジャンル的には、やはり幻想文学に属する本が多いのですね。
それから、戯曲にも関心がおありのようです。
皆川さんの作品にも芸能に関する作品がいくつもありますものね。
紹介文の中では、自作がこの本のこういうところに影響されたとか、意識はしなかったんだけれど、心の中に刷り込まれていたのか、自作の中にこの本のこういう部分が現れてしまったなどという話もあり、それも興味深いところです。
知っている作家さんや作品もあるにはありましたが、全体数(25の項目が挙げられています)からするとわずかなもの。
それでも、自分の知っている(好きな)本が出てこないかなぁと、次の項目のページをめくる度にドキドキしながら読みました。
これは、ある意味では皆川さんによるブック・レビューでもあると思うのですね。
ブック・レビューには様々なスタイルがあり、どう書くかは自分でもいつも迷ってしまうのですが、私の場合は、その本がどういう内容の本なのかが伝わらなければ仕方がないと考えてしまうので、粗筋紹介みたいなレビューになってしまっているのはご承知のとおり。
皆川さんの場合は、(紹介している本にもよりますが)粗筋を紹介してもこの本の魅力は伝わらないということで、引用を多くしています。
そうなんですよね~。
いくら粗筋を書いても、その本の文体とか言い回し自体に魅力がある場合があって、それは粗筋紹介では伝わらないし、かと言って、その文体や表現の良いところを的確に要約して書くことも至難の業。
いっそのこと引用してしまいたいと思うことも度々あります。
特に、幻想文学の場合には、そういうところは多々あるのかもしれないと感じました。
それから、ちょっとびっくりしたのは、皆川さん、お歳ということもあって、いつも行かれるのは近所にあるデパートに入っている書店だそうです。
そこは売り場面積もあまり広くなく、皆川さんが好みの本もあまり置いていないのだとか。
う~ん、ネット通販でも利用されたら良いのになどと思いながら読んでいたら、その後の項で、ネット通販はできないのだと告白されています。
必要な本があった場合には編集者さんですかね、に頼んで調達してもらっているのだとか。
それは大変です。
この本を読んで、自分でも読んでみたいと思った本が何冊もあったのですが、さて、これらの本は図書館にあるのでしょうか?
無い場合には、それこそネット通販で探してみるしかなさそうですが……。
読了時間メーター
■■■ 普通(1~2日あれば読める)
私は、その作家さんの本棚を見たい(どんな本が好きかを知りたい)と思います。
そんな気持ちから、これまでにも澁澤龍彦さんの蔵書目録である『書物の宇宙誌』 や江戸川乱歩氏の蔵書目録である『幻影の蔵』 なんていう本を買ってしまったりもしました。
本書は、皆川博子さんが偏愛してきた名作・稀覯本を集め、皆川さん自身が紹介している一冊です。
私、これまでにも皆川さんの作品を色々レビューさせて頂いてきたことからもお分かりの通り、皆川さん、好きなんですよね~。
ですから、彼女がどういう本を愛してきたのかという点については大変興味がありましたし、面白そうな本があれば自分でも読んでみたいと思い、購入した一冊です。
さて、紹介されている本ですが、これがまた知らない本の多いこと。
ジャンル的には、やはり幻想文学に属する本が多いのですね。
それから、戯曲にも関心がおありのようです。
皆川さんの作品にも芸能に関する作品がいくつもありますものね。
紹介文の中では、自作がこの本のこういうところに影響されたとか、意識はしなかったんだけれど、心の中に刷り込まれていたのか、自作の中にこの本のこういう部分が現れてしまったなどという話もあり、それも興味深いところです。
知っている作家さんや作品もあるにはありましたが、全体数(25の項目が挙げられています)からするとわずかなもの。
それでも、自分の知っている(好きな)本が出てこないかなぁと、次の項目のページをめくる度にドキドキしながら読みました。
これは、ある意味では皆川さんによるブック・レビューでもあると思うのですね。
ブック・レビューには様々なスタイルがあり、どう書くかは自分でもいつも迷ってしまうのですが、私の場合は、その本がどういう内容の本なのかが伝わらなければ仕方がないと考えてしまうので、粗筋紹介みたいなレビューになってしまっているのはご承知のとおり。
皆川さんの場合は、(紹介している本にもよりますが)粗筋を紹介してもこの本の魅力は伝わらないということで、引用を多くしています。
そうなんですよね~。
いくら粗筋を書いても、その本の文体とか言い回し自体に魅力がある場合があって、それは粗筋紹介では伝わらないし、かと言って、その文体や表現の良いところを的確に要約して書くことも至難の業。
いっそのこと引用してしまいたいと思うことも度々あります。
特に、幻想文学の場合には、そういうところは多々あるのかもしれないと感じました。
それから、ちょっとびっくりしたのは、皆川さん、お歳ということもあって、いつも行かれるのは近所にあるデパートに入っている書店だそうです。
そこは売り場面積もあまり広くなく、皆川さんが好みの本もあまり置いていないのだとか。
う~ん、ネット通販でも利用されたら良いのになどと思いながら読んでいたら、その後の項で、ネット通販はできないのだと告白されています。
必要な本があった場合には編集者さんですかね、に頼んで調達してもらっているのだとか。
それは大変です。
この本を読んで、自分でも読んでみたいと思った本が何冊もあったのですが、さて、これらの本は図書館にあるのでしょうか?
無い場合には、それこそネット通販で探してみるしかなさそうですが……。
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■■■ 普通(1~2日あれば読める)
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幻想文学、SF、ミステリ、アート系などの怪しいモノ大好きです。ご紹介レビューが基本ですが、私のレビューで読んでみようかなと思って頂けたらうれしいです。世界中にはまだ読んでいない沢山の良い本がある!
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- 出版社:講談社
- ページ数:316
- ISBN:9784062205351
- 発売日:2017年04月19日
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