はるほんさん
レビュアー:
▼
コイツぁイナセな絵本ですぜ!
虫けら様を読んで、もう1冊読みたいと思っていた秋山さん。
図書館にあったこの絵本と、
シリーズの「くものすおやぶん ほとけのさばき」を読んだ。
いやもう、やはり秋山さんの虫絵がいい。
昆虫を描いた絵本や漫画はそれなりにあるがそれらに衣服を、
それも和装を施したものはそう無いと思う。
どうやって着せているのか(笑)ちゃんと羽織を着込み、
あまつさえ尻しょっぱりをして、草履まで履いている。(2本だけ)
が、よくよく見ると蝶の羽が帯になっていたりする。
今回の舞台の菓子問屋は丁稚たちが働きアリだったり、
飴屋が蜂(ハチミツだから?)、天ぷら屋が蝉(アブラゼミか)
いなごがやってるイナゴ寿司(イナリのもじりか)など
適材適所?に虫を配置している細やかさがココロ憎い。
また往来や屋内も細部まで和風テイストなアイテムが描きこまれ、
隅から隅まで見ても飽かない。
大人でも「あ!このアリ風呂に入ってる!お便所入ってる!」とはしゃぎたくなる。
割に虫の細部を描きこみながらも、キモチ悪さよりも
のほほんとしたかわいらしさに思わず釣り込まれてしまう魅力がある。
さて名前の通り、江戸時代風の捕物絵本である。
いや捕物を扱った絵本と言うのも、多くはないんじゃないか?
時代劇を通して日本文化と勧善懲悪という様式美をも諭すなんて、
コイツぁイナセな絵本ですぜ!
おにぐもの親分とはえとりぐもの子分の捕物コンビ。
いや、最初はなんで蜘蛛?と思った。
虫的ヒーローと言えば他にも適したものがあろうに、
人によっては「見るのも駄目!」な意見も多い蜘蛛。
が、それはすぐに判明した。
ス パ イ ダ ー マ ン や !!!
そうか、お縄にするのにこれほど適した御仁(虫)はいない!
イヤもう自分が子供だったら、その発見に大はしゃぎしたろう。
いやオトナだけど図書館員さん捕まえて
ねえちょっと聞いてくださいよ、これスパイダーマンですよと言いたくなった。
(やめてさしあげて)
虫愛ずる姫君・秋山さんならではの魔法だろう。
また「ううむ、なにものだ。ふてえやろうだぜい」なんて
べらんめえ口調の親分の男っぷりは読み聞かせにも景気が良く、
子ども達の心をもガッチリお縄にしそうだ。
いや子どもドコロか大人まで不審者寸前にするこの魅力、
ぜひともシリーズ揃えてご覧あれ!
図書館にあったこの絵本と、
シリーズの「くものすおやぶん ほとけのさばき」を読んだ。
いやもう、やはり秋山さんの虫絵がいい。
昆虫を描いた絵本や漫画はそれなりにあるがそれらに衣服を、
それも和装を施したものはそう無いと思う。
どうやって着せているのか(笑)ちゃんと羽織を着込み、
あまつさえ尻しょっぱりをして、草履まで履いている。(2本だけ)
が、よくよく見ると蝶の羽が帯になっていたりする。
今回の舞台の菓子問屋は丁稚たちが働きアリだったり、
飴屋が蜂(ハチミツだから?)、天ぷら屋が蝉(アブラゼミか)
いなごがやってるイナゴ寿司(イナリのもじりか)など
適材適所?に虫を配置している細やかさがココロ憎い。
また往来や屋内も細部まで和風テイストなアイテムが描きこまれ、
隅から隅まで見ても飽かない。
大人でも「あ!このアリ風呂に入ってる!お便所入ってる!」とはしゃぎたくなる。
割に虫の細部を描きこみながらも、キモチ悪さよりも
のほほんとしたかわいらしさに思わず釣り込まれてしまう魅力がある。
さて名前の通り、江戸時代風の捕物絵本である。
いや捕物を扱った絵本と言うのも、多くはないんじゃないか?
時代劇を通して日本文化と勧善懲悪という様式美をも諭すなんて、
コイツぁイナセな絵本ですぜ!
おにぐもの親分とはえとりぐもの子分の捕物コンビ。
いや、最初はなんで蜘蛛?と思った。
虫的ヒーローと言えば他にも適したものがあろうに、
人によっては「見るのも駄目!」な意見も多い蜘蛛。
が、それはすぐに判明した。
ス パ イ ダ ー マ ン や !!!
そうか、お縄にするのにこれほど適した御仁(虫)はいない!
イヤもう自分が子供だったら、その発見に大はしゃぎしたろう。
いやオトナだけど図書館員さん捕まえて
ねえちょっと聞いてくださいよ、これスパイダーマンですよと言いたくなった。
(やめてさしあげて)
虫愛ずる姫君・秋山さんならではの魔法だろう。
また「ううむ、なにものだ。ふてえやろうだぜい」なんて
べらんめえ口調の親分の男っぷりは読み聞かせにも景気が良く、
子ども達の心をもガッチリお縄にしそうだ。
いや子どもドコロか大人まで不審者寸前にするこの魅力、
ぜひともシリーズ揃えてご覧あれ!
お気に入り度:









掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
歴史・時代物・文学に傾きがちな読書層。
読んだ本を掘り下げている内に妙な場所に着地する評が多いですが
おおむね本人は真面目に書いてマス。
年中歴史・文豪・宗教ブーム。滋賀偏愛。
現在クマー、谷崎、怨霊、老人もブーム中
徳川家茂・平安時代・暗号・辞書編纂物語・電車旅行記等の本も探し中。
秋口に無職になる予定で、就活中。
なかなかこちらに来る時間が取れないっす…。
2018.8.21
この書評へのコメント
- Wings to fly2017-04-26 09:17
コイツぁイナセな書評だぜ!面白そー!
虫は嫌いなんだけど、図書館に走りたくなりました。
借りてくるねー!
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - かなめ2017-04-26 23:10
>はるほんさん
私もブログ見てきました。が…原画展ひょっとして昨年じゃありませんか? 別会場で有るのかな… 一度ご確認ください。
みつひめの絵本を某サイトで購入した際、丁度企画があって直筆のイラストを頂いたんですが、とても繊細で、彩色も美しいんですよ~。
いつか原画展に行けるといいな。
>Wings to flyさん
虫が苦手な私でも大丈夫でしたよ(*^^*)
でも、虫の足の爪?までも細かく描かれる方なのでひょっとしたら気になる方は気になるのかもしれません。
画像が横を向いていますがスミマセン。へっぽこな私では縦に出来ませんでした(>_<)クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:福音館書店
- ページ数:32
- ISBN:9784834021493
- 発売日:2005年10月15日
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。





















