かもめ通信さん
レビュアー:
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あなたも!きっと!すきに!なる!おやすみ!リリー!もうすぐ!はつばい!! ( #おやすみリリー は2017.4.15発売予定です。)
ある日、ちょっと変わったツイートを目にした。
という出版社ハーパーコリンズジャパンのつぶやきだ。
出版社がゲラモニターやサンプル本などのモニターを募って
販促活動を行うという手法は、近頃増えてきているようで
私もいくつかの企画に応募していただいたことがあるのだけれど
今回は
いやはやなんとも太っ腹!
しかも募集人数は当初50人だったのが
応募者多数につき100人に増員したというのだから驚きだ!
それにしてもなんでティッシュBOX?
それはもちろん、本を読んでいる間、きっと必要になるだろうから!って!!
というわけで、サンプル本をいただいて読んでみた。
以下がそのレビューなのだが、
発売前に公表することについては版元の了解を得ている。
というか、どうぞどうぞどんどん話題にして下さい!というスタンスなのだ。
多くの経費をかけても一般読者に読んで貰って
あれやこれやの方法で話題にしてもらいたいというのだから
出版社の自信のほどもうかがえるというものだろう。
******
この本については多少の予備知識があったので
読む前から愛犬と暮らした幸せな日々と
永の別れを綴った物語なのだろうと思っていた。
きっと思わず泣けてくるような話なのだろうとも。
だからこそ(私は泣かないぞ!)と、
少々肩に力をいれつつ、読み始めたのだが、
予想に反して、
幸せな想い出に浸る間もなく
冒頭から共に戦うことを求められた。
敵はタコだ!
ダックスフンドのリリーの頭に住み着いたタコ!
これが本当に憎たらしい奴なのだ!
リリーの愛らしさも
語り手であるぼくの絶妙な(!)情けなさも
吹き飛ばすほどに、本当に憎たらしい!!
最後は誰が勝つのかわかっている戦いに挑むのは
正直言ってしんどいが
それでもそうやすやすと負けを認めるわけにはいかない。
だからページをめくっている間
泣いている暇などなかった。
なのに
焼きもち焼きのはずのリリーはいうのだ。
そうして私は易々と屈してしまうのだった。
そんなわけでこの本は
ダックスフンドを愛するあなたはもちろん
愛犬や愛猫と暮らしたことがあるあなたにも
身近な誰かとの別れを前になすすべもなく立ち尽くしたことがあるあなたにも
また一人になるのが怖いというあなたや
誰かを心から愛したいと願うあなたにもお薦めできる1冊だ。
もちろん、はじめから泣こうと思って読む必要はないけれど
思わず涙がこぼれてしまっても問題はない。
なにしろ
って、リリーも言っていたからね!
本の発売前にゲラ(校正刷り)を簡易製本したサンプル本を広めて
レビューを募るのは、英米の出版社では一般的な販促方法。
『おやすみ、リリー』の原書Lily and the Octopusもその1冊です。
という出版社ハーパーコリンズジャパンのつぶやきだ。
出版社がゲラモニターやサンプル本などのモニターを募って
販促活動を行うという手法は、近頃増えてきているようで
私もいくつかの企画に応募していただいたことがあるのだけれど
今回は
サンプル本といっても、訳者あとがきまでフル収録、であるだけでなく
表紙デザインや本文レイアウトも
本番そのままの出血大サービス版
感想コメントをお寄せくださったモニターにはというのだ。
4/15発売『おやすみ、リリー』の原本と
オリジナルティッシュBOXをお送りします
いやはやなんとも太っ腹!
しかも募集人数は当初50人だったのが
応募者多数につき100人に増員したというのだから驚きだ!
それにしてもなんでティッシュBOX?
それはもちろん、本を読んでいる間、きっと必要になるだろうから!って!!
というわけで、サンプル本をいただいて読んでみた。
以下がそのレビューなのだが、
発売前に公表することについては版元の了解を得ている。
というか、どうぞどうぞどんどん話題にして下さい!というスタンスなのだ。
多くの経費をかけても一般読者に読んで貰って
あれやこれやの方法で話題にしてもらいたいというのだから
出版社の自信のほどもうかがえるというものだろう。
******
この本については多少の予備知識があったので
読む前から愛犬と暮らした幸せな日々と
永の別れを綴った物語なのだろうと思っていた。
きっと思わず泣けてくるような話なのだろうとも。
だからこそ(私は泣かないぞ!)と、
少々肩に力をいれつつ、読み始めたのだが、
予想に反して、
幸せな想い出に浸る間もなく
冒頭から共に戦うことを求められた。
敵はタコだ!
ダックスフンドのリリーの頭に住み着いたタコ!
これが本当に憎たらしい奴なのだ!
リリーの愛らしさも
語り手であるぼくの絶妙な(!)情けなさも
吹き飛ばすほどに、本当に憎たらしい!!
最後は誰が勝つのかわかっている戦いに挑むのは
正直言ってしんどいが
それでもそうやすやすと負けを認めるわけにはいかない。
だからページをめくっている間
泣いている暇などなかった。
なのに
また恋がしたいんだと打ち明けたぼくに、
焼きもち焼きのはずのリリーはいうのだ。
きっとできる
わたしが保証すると。
そうして私は易々と屈してしまうのだった。
そんなわけでこの本は
ダックスフンドを愛するあなたはもちろん
愛犬や愛猫と暮らしたことがあるあなたにも
身近な誰かとの別れを前になすすべもなく立ち尽くしたことがあるあなたにも
また一人になるのが怖いというあなたや
誰かを心から愛したいと願うあなたにもお薦めできる1冊だ。
もちろん、はじめから泣こうと思って読む必要はないけれど
思わず涙がこぼれてしまっても問題はない。
なにしろ
あなたの!めから!ふって!くる!あめって!すてき!
しおあじって!だいすきよ!これ!まいにち!ふらせて!
って、リリーも言っていたからね!
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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この書評へのコメント
- タカラ~ム2017-04-03 07:59
リリーの姿をこちらの動画でみることができますよ!
・When Steven Met Lily
https://www.youtube.com/watch?v=XJLrxSSJ9Tw
・The Little Dog That Inspired a Big Book
https://www.youtube.com/watch?v=D08xupYgQf8
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- 出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
- ページ数:408
- ISBN:9784596552051
- 発売日:2017年04月15日
- 価格:1728円
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