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chiezoさん
chiezo
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クールでイカした(イカれた?)男女バディの探偵もの登場
弁護士資格を剥奪された上水流涼子(かみずるりょうこ)は、東大卒で
IQ140の元俳優志望だった貴山をアシスタントに探偵エージェンシーを開設。
美人で頭脳明晰な涼子は、怪人物が絡む「あり得ない」依頼を解決に導いていく。

主たるクライアントは悩みを公に明かせず困っている人たち。
高額な報酬を要求しても是非に解決したいと願う人々だ。

涼子の不祥事や貴山がアシスタントに至る経緯は、4話目で明らかになる。
法律を逆手に取り、手段を選ばず、依頼人のため、もしくは
復讐のために策を練り、なにがなんでも解決していく。

クールなヒロインの涼子を支える助手の貴山もクールな存在感を醸し出す。
東大卒でIQ140、元俳優志望で将棋はアマ5段の実力を持ち、闇の人脈も持つ
完全無敵な男である。その他にも、お茶やコーヒー、お酒にも通じて
出来ないことが無いという非の打ちどころ無さすぎだw

通常ヒロインがクールだと、脇を支えるのは人情派やドジっ子、軽薄なチャラ男で
対比させがちだけど、本作は舞台となる探偵エージェンシーがいたってクール。
2人の朝の儀式にちょっぴりニンマリするシーンはあるが
あまりに2人がクールで出来過ぎな人物像なのが可笑しい。

そんな彼らに相談を持ちかけてくるのクライアントたちの「ありえない」依頼。

ボンボン社長が予言者を名乗る怪人物に会社の未来を委ねたり
妻が占い師に騙され金を貢いでいると知った夫とか。
将棋4段の腕前を誇るヤクザがライバルの不正を明かせとか依頼してくるのだ。
そして涼子から弁護士資格を奪った張本人とも言える天敵からの依頼も受ける。
この4話で涼子と貴山の過去が明らかになってくる。

男女のバディものは、互いの信頼関係とその延長にある愛憎が
どんなバランスで展開するのかもキモだけど、この2人はいたってクールだから
恋や愛より高額報酬ってカンジがイカすのだ。

謎解きや種明かしは、ちょっとデキすぎじゃね?と思うところも
往々にしてあるんだけども、キャラが良いから許せちゃうw
シリーズになってほしい2人組だな。
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chiezo
chiezo さん本が好き!1級(書評数:1003 件)

読書熱は一向に下がらず、本を読み続けてはいるのですが
なかなか当サイトを訪れる事が出来ず
「読んだ本」ばかりが増え続けております。

皆さんの書評を拝読できず、投票行為も止まったままですが
時折、投票されましたメールを戴き恐縮しきりでございます。

またチョボチョボと「読んだ本」から書評へと
移行させていきますので、よろしゅうお願いします。

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