書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

morimoriさん
morimori
レビュアー:
妻が椎茸だったころ、俺は松茸だった!わっかるかな~、わっかんねえだろうな~。
ツッコミたくなるようなタイトルに、ついキャッチコピーでやらかしてしまいました。
(ゴメンなさい)

 奇妙なタイトルに、いったいなんの話?と読み始めればそれは、夫の定年退職二日後、最愛なる妻が昼近くなっても起きてこない。起こしに行ったところ、妻は心臓の鼓動を止めていた。

 いきなり、哀しい話ではじまったこの物語、妻が残したレシピのような、雑記帳のようなノートに綴られていた文章を、夫が読みながら料理教室に持参する椎茸の煮るのだ。乾燥椎茸にいきなり包丁を入れたり、置きっぱなしにしておいた椎茸の匂いが、部屋中に漂っていることに微かな期待をしたりと男性が料理をするとこんな感じかもしれないとちょっと笑える。その後、生前妻が予約をしていおいた料理教室に夫がでかけるのだが、それも哀しく、おかしい。哀しい中にも、ホッとしたり、ホッコリしたりする内容だった。
 
「リズ・イエンスカのゆるされざる新鮮な出会い」
「ラフレシアナ」
「妻が椎茸だったころ」
「蔵篠猿宿のパラサイト」
「ハクビシンを飼う」

 5つの短編が収録されている中で、私は「妻が椎茸だったころ」「リズ・イエンスカのゆるされざる新鮮な出会い」「ハクビシンを飼う」が印象に残った。個性的な登場人物が、笑えるし、なかなかステキな出会いかと思いきや、ラストでビックリ!だったり、出会ったばかりの人なのに・・・というスリリングな感じが、ヨカッタ。

 それでも、中島京子氏はやはり長編小説のほうが良いかもしれない。
お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
morimori
morimori さん本が好き!1級(書評数:950 件)

多くの人のレビューを拝見して、読書の幅が広がっていくのが楽しみです。感動した本、おもしろかった本をレビューを通して伝えることができればと思っています。

読んで楽しい:8票
参考になる:18票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『妻が椎茸だったころ』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ