ハレのヒ食堂の朝ごはん

　同僚がしでかした犯罪の濡れ衣のお蔭で、会社を首になり

資金が尽きたので、売春に手を出した大家深幸。

でも、二時間で二万五千円というのは

大家深幸には大金かも知れませんが

これで人生を棒に振るには安すぎます。

しかし、最後で大家深幸は怖くなり

おっさんの財布を盗んでとんずらするのは

犯罪者のすることです。



　大家深幸は、見捨てられていなかった？

財布だと思って盗んだのは、名刺入れ。

でも、名刺入れに入っていたパスモを

使ってコンビニでカップヌードルシーフード味を

買って、食べてしまったのが運のつき。

パスモの残金は、二百二円。

犯罪者となりたてた大家深幸は

公園のベンチで寝る羽目に。

ここまで来たら、犯罪の犠牲になるか

犯罪の加害者になるだけでしょう。



　公園で寝ていたら、寄ってきた怪しい二人。

この公園を根城にしているホームレスだったのね。

大家深幸を相手にせず、野良猫の食べ残した

餌が目当てで、公演にきたのね。

そんなことも知らずにホームレスの二人を

やり過ごした大家深幸は、野良猫の餌を見つけて

食べようとしたところを野良猫にＫＯ

されてしまうのは、大家深幸が弱っていただけなのか

それとも野良猫のブンタが、驚異的に強かったので

しょうか。

しかし、野良猫の餌にまで手を出すとは

大家深幸の人生は、どん底ですね。

この一件が新たな出会いとなって

閑古鳥が鳴いている食堂を手伝うことになった

大家深幸。『捨てる神あれば拾う神あり』ですね。