書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

Kuraraさん
Kurara
レビュアー:
感動的ないい話ではありますが・・・
原田マハさんのアート小説を読むのは何冊目だろう。
読み終わる頃はいつもじんわり目頭が熱くなるという
経験を幾度となくしてきた。

今回も例外なく、同じように本を閉じる少し前に
じんわり来たのです。「あぁ、この感じ」と。

しかし本当に個人的なのことなのですが、
「この感じ」と毎回同じように思ってしまう自分に少し嫌気が差したという。
なんとも我儘な読者だなぁーと、苦笑してしまいますが・・・。

2013年、財政危機に陥ったデトロイト市。
早速デトロイト美術館が売却のターゲットになってしまう。

そこに登場するのがデトロイト市民である男性とキュレーター。
二人の熱い思いが、やがて大きく実を結ぶまでの感動的な実話です。

いい話でした。

アートは友達、美術館は友達の家。
このスタンスもいつもと変わりない。

アートに対するそれぞれの立場から見る熱い想い、一枚の絵画、友情、強い絆・・・
と、基本的にいつもと同じであります。
違うのはそれに付随する人々のエピソードかな。

そう、このパターンにちょっと「飽き」を感じさせられたのかも。
実話であるらしいので、パターンもなにもないのかもしれないけれど、
この流れに私は馴れすぎてしまったのかもしれません。

しかしながら、デトロイト美術館にこういった出来事があったことを
知れたのは個人的な感想とは別に良かったと思う。

ということで、マハさんの作品としばらく距離を置くべきか悩むところだが、
アート作品なら長編を読みたい。「太陽の棘」のような、じっくり読みこめる
ものがいいなぁ。

本作に感動しながらも勝手な小言ばかり言ってごめんなさい。
ネガティブ感情が湧く書評は、極力アップしないようにしていたのですが、
でもでも~~~って複雑な気持ちで書評あげちゃいました。

なんだかんだ言いながら「リーチ先生」も予約待ちだったりするのです(笑)
「女心と秋の空」ってことで・・・・。


お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
Kurara
Kurara さん本が好き!1級(書評数:811 件)

ジャンルを問わず、年間200冊を目標に読書をしています。
「たしかあの人が、あんなことを言っていたな…」というような、うっすら記憶に残る書評を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

読んで楽しい:12票
参考になる:26票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. はにぃ2016-11-01 05:14

    あの~、この本の予約が回ってきたんですけど、読まずに返してもいいですか?
    目の前に読まねばならない本が山積みなんだもん!
    それともやっぱり読んだ方がいいかな?
    >このパターンにちょっと「飽き」を感じさせられたのかも
    っていう一文が、読んでもいないのにわかる気がして(^-^;

  2. Kurara2016-11-01 21:02

    はにぃさん♪
    あらら、タイミング悪くこんな書評あげてしまって申し訳ないです(>_<)
    ん~ 薄い本だから読むにはそれほど時間がかからないと思いますよ~(とか言いながら読ませようという魂胆w)
    マハさんのアート系の小説をずっと追っていたら、もしかしたら私と同じように感じる方も出て来るかも?と思っています。
    「ユニコーン―ジョルジュ・サンドの遺言」も貴婦人と一角獣展に合わせて出されたようですが、今回もデトロイト美術館展に合わせて書かれたのかなーと。展覧会に合わせて出版することは前はいいなーと思っていたんですけどねぇ。

  3. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『デトロイト美術館の奇跡』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ