「古書店」ってことは「ビブリア古書堂」の二番煎じ?
M2:ビブリアみたいな謎解きは出てこなかったよ。普通の恋愛小説だった。
D:俺は設定が納得いかなかったなぁ。
高校卒業してすぐ家政婦さんになりたいなんて女の子いる?
えっ、昔は一般的だったの?
でも、男1人暮らしの家に住み込みで働くんだぜ。おかしいよ。
それから、怪我してる迷子の男の子を警察に届けず家に連れて帰ったり、納得いかないことばかりだった。
H:まぁまぁ。それじゃあ「うる星やつら」はどうなるの?
ラムちゃんみたいなかわいい宇宙人いるかって話になっちゃうでしょ?
設定は受け入れなくちゃ。
M1:「懐かしく少し切ない、本屋さんとお世話係の昭和レトロ浪漫」って書いてあるけど、昔の話なの?
M2:私は現代と思ったけど。
D:お見合いの話とか、古いなぁって感じるところはあったけど、年代を特定できるようなところはなかった気がする。
H:「飲み屋の女給」「汽車」とか、「春画」「カストリ雑誌」なんて言葉まで使われているから、時代は古いのかな?
でも、会話や女の子の行動は現代そのもので違和感を覚えたなぁ。
M1:古書店が舞台なんだから、本にまつわる話が中心なの?
M2:だからぁ、普通の恋愛話なんだってば。人の話聞いてた?
古書店じゃなく、リサイクルショップでも、古着屋さんでも、小説家の家でもどこでも成立する話だよ。
M1:ふーん。じゃあ、昔の少女漫画のような甘いラブストーリーって感じ?
M2:お姉ちゃん、昔の少女漫画知ってるの?(笑)
簡単に言えば、若い素朴な家政婦さんが39歳のご主人様に惚れて迫るけど、拒否されるっていう話だよ。
男の願望に溢れた物語って感じかな?
少女漫画っていうより、青年漫画だね。
「いかがわしい方の風呂やさん」とか出てくるし(笑)
男目線ってところは、ビブリアと同じかも。
H:確かに、男が好きそうな、ドジでウブな女の子そのものだったね。
M1:何それ!ウブな女の子なのに、自分から迫るの?
D:なっ!だから設定がおかしいっていうんだよ。
ひとつ屋根の下に暮らす若いお姉ちゃんから迫られて、拒める男なんているかっつうの!
そんなのよっぽどの……
あっ、いやいや、お、俺は拒むけどね、そうなっても……
M1:読む前にそんな否定的なことばかり言わなくても……。
で、結局、この本は面白いの?
M2:面白かったよー。予想通り最後は丸く収まるしね。
分厚いけど内容が軽くてすぐ読み終わるから、読んでみたら?
H:私もそれなりに面白く読めたよ。
設定やみえみえの展開はともかく、この作家さんの文章、読みやすかった。
昭和レトロとかラノベとかの縛りを取っ払って、自由に書いた小説を読んでみたいな。
M2:それより、もうお腹すいた~!
D:おっ、今日は俺の当番だった。早く作らなきゃ。
あ~あ、こんな家政婦さん欲しいな。
違うよ!べ、別に若いお姉ちゃんが欲しいってわけじゃないよ!
料理上手な人がいたらなぁって思っただけで…
いてっ。違うって!はにぃの料理が下手なんて言ってないって!
※この会話はフィクションです。
実在の人物とは一切関係がありません。


趣味はダンスと読書と食べること。
こちらに復帰してから読書計画が破綻気味です。
図書館の本も、期限内に読めずに返すということが増えてきました。
積読本も減らず。
それなのに読みたい本はどんどん増えていく・・・(´-ω-`)
気が向いたときに出没します。
どうぞよろしくお願いします。
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| 参考になる: | 9票 |
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この書評へのコメント
- oldman2017-01-18 10:44
当時?を知るジジイから一言。読んではいませんが設定としては高卒という事(戦前は女学校)や「カストリ雑誌」(これは終戦後多く出版された粗悪な雑誌)で戦後の感じがします。
僕の子供の頃は、まだ家政婦(お手伝いさん)は居ましたが、中卒がほとんどで高校まで出てそういう仕事に就くというのは殆どが行儀見習いという名目で、上流家庭のお屋敷が主流ですね。
それに中年(あの時代なら39歳は立派な中年)男性の一人住まいに、若い女の子の住み込みは100パーあり得ません。(現代よりも数十倍ご近所の目が五月蝿い時代)
どうも最近はレトロブームらしいんだけどSFでもないのなら設定はキチンとして欲しいなぁ
…などとつぶやいてみる 五月蝿いジジイでした(^_-)-☆クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - はにぃ2017-01-18 23:36
oldmanさん 私の周りでは、お金持ちの友人の家に年配のお手伝いさんが住み込みで働いていましたが、それくらいでしたね。
>SFでもないのなら設定はキチンとして欲しいなぁ
主人公の言動がイマドキなのに、部分部分でレトロ風が出てくるからとても違和感がありました。ストーリーは楽しいのに、残念でした。
おバカな娘2は、ずっと今の話だと思って読んでいたそうです(^-^;
(「消えた横浜娼婦たち」の本を図書館にリクエストしたところ、新刊ではないので購入できないと言われました。遠くの図書館から借りることもできたのですが、宅配料が1800円くらいかかると言われてあきらめました。残念です。)クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - oldman2017-01-19 10:53
お金持ちの友人の家に…ですよねぇ 戦後の高度成長期には中卒は男女とも「金の卵」と言われて製造業の貴重な労働力でした。高卒となれば今度は企業の事務職としての採用が有り、家政婦・お手伝いさん等は中高年の寡婦の方が従事してましたね。
新刊ではないから…確かに古書の場合は購入は難しいですね。 確かブックオフオンラインで付いていた値段は1450円でしたが、僕の様な収集癖でもなければ購入する程の本ではないです。 それにしても図書館の宅配料なんてかかるのが驚きです。 公立の図書館はネットワークがあって地域の図書館に無い本は県立図書館などを当り無料で取り寄せるサービスが有る筈なんですけど…クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - かもめ通信2017-01-19 23:21
えー!そうなんですか!私も他県の図書館や国会図書館の本、大学図書館の本などを地元図書館を通じて借りたことがありますが、費用を請求されたことはないなあ。
地元図書館の経費で負担してくれているのかなあ。
ちなみに私は時々自宅受取サービスを利用して(地元図書館を通さず)道立図書館から直接借りだしたりもするのですが、その場合は往復のゆうメール料金がかかります。
一度に4~5冊かりて、往路は着払料金が+されるので、往復940円か1230円というところかな。
貸出期間が一カ月と長いのと、借りるのはなかなか入手できない本が多いので自分では元は取れていると思っていますwクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - はにぃ2017-01-20 23:20
かもめ姐さん 他県の本も国会図書館の本も無料で借りられるんですか!
じゃあ、姐さんは読もうと思えばあらゆる本を読めるんですね。
巨大な本棚を持っているのと同じじゃないですか!(笑)
自宅受取サービスもあるんですか。いいですね。
私は図書館がすぐ近くにあるので不便はないですが、遠い方には便利なサービスですね。
でもうちの自治体ではやってませんが。
場所によって様々なんですね。
現在、県立図書館から相互貸借で本を借りているんですが、期限はきっちり2週間で延滞も延長もできず、返却は窓口のみという決まりです。
読み終わると思いますが、ちょっとプレッシャーです。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
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- 出版社:マイナビ出版
- ページ数:0
- ISBN:B01HELDM4I
- 発売日:2016年06月18日
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