efさん
レビュアー:
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年老いてからの食事の風景
料理やお店をテーマにした短編集です。
一つひとつの作品は、ショート・ショートと言って良い程に短いもので、どの作品の登場人物も50代以上の年代の人たちばかりのようです。
描かれている状況を読むと、私よりも年配の人と感じます。
古くからの友人や同級生だったり、子供の頃の知人と偶然出会ったりといったシチュエーションが多く語られ、そこに料理やお店が絡んでくるという構成。
どの作品も、まるでスケッチやスナップ写真のような感じで、取り立てて山場があったり、オチがあったりするわけではありません。
出てくる料理も、牡蠣フライだったり、鮨、うなぎ、天ぷらだったりしますが、いずれも高級店や有名店のお高い料理が描かれるわけではなく、また、特別変わった料理が出てくるわけでもありません。
登場するお店にしても、古くからあるお店や居心地の良いお店、場末にあるんだけれど愛されているお店、そんな感じなんですね。
年を重ねてから選ぶ料理、お店というのはこういう感じになっていくのかもしれません。
ですから、ストーリーもてらいがなく、自然体で、ふわっと終わっていくような作品ばかりです。
決してオシャレではなく、おやじ臭いと言えばそうかもしれません。
著者の神吉拓郎(かんきたくろう)さんの作品を読むのは初めてでしたが、食に関する作品を多く書かれているようですね。
昭和3年生まれということですから、もしかしたらご自身と同世代の登場人物ということになるのかもしれません(本作の登場人物は、作中の年齢はもう少し若い感じがしますが)。
神吉さんは俳人でもあられるそうで、だからこういう一コマを切り取ったような小説を書かれるのかもしれませんね。
この本を借りてきたのはまたしてもタイトルで選んだわけなんですけれど、予備知識ゼロでしたので、食に関するエッセイ集とか、美味しいお店などについて書かれた作品かなと思って借りたのですが、そういうわけではなく、小説でした。
さらっと読めて、何だかちょっと食べたくなるような料理が出てくる作品でした。
一つひとつの作品は、ショート・ショートと言って良い程に短いもので、どの作品の登場人物も50代以上の年代の人たちばかりのようです。
描かれている状況を読むと、私よりも年配の人と感じます。
古くからの友人や同級生だったり、子供の頃の知人と偶然出会ったりといったシチュエーションが多く語られ、そこに料理やお店が絡んでくるという構成。
どの作品も、まるでスケッチやスナップ写真のような感じで、取り立てて山場があったり、オチがあったりするわけではありません。
出てくる料理も、牡蠣フライだったり、鮨、うなぎ、天ぷらだったりしますが、いずれも高級店や有名店のお高い料理が描かれるわけではなく、また、特別変わった料理が出てくるわけでもありません。
登場するお店にしても、古くからあるお店や居心地の良いお店、場末にあるんだけれど愛されているお店、そんな感じなんですね。
年を重ねてから選ぶ料理、お店というのはこういう感じになっていくのかもしれません。
ですから、ストーリーもてらいがなく、自然体で、ふわっと終わっていくような作品ばかりです。
決してオシャレではなく、おやじ臭いと言えばそうかもしれません。
著者の神吉拓郎(かんきたくろう)さんの作品を読むのは初めてでしたが、食に関する作品を多く書かれているようですね。
昭和3年生まれということですから、もしかしたらご自身と同世代の登場人物ということになるのかもしれません(本作の登場人物は、作中の年齢はもう少し若い感じがしますが)。
神吉さんは俳人でもあられるそうで、だからこういう一コマを切り取ったような小説を書かれるのかもしれませんね。
この本を借りてきたのはまたしてもタイトルで選んだわけなんですけれど、予備知識ゼロでしたので、食に関するエッセイ集とか、美味しいお店などについて書かれた作品かなと思って借りたのですが、そういうわけではなく、小説でした。
さらっと読めて、何だかちょっと食べたくなるような料理が出てくる作品でした。
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幻想文学、SF、ミステリ、アート系などの怪しいモノ大好きです。ご紹介レビューが基本ですが、私のレビューで読んでみようかなと思って頂けたらうれしいです。世界中にはまだ読んでいない沢山の良い本がある!
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- 出版社:新潮社
- ページ数:221
- ISBN:9784103532026
- 発売日:1987年05月01日
- 価格:1185円
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