Kuraraさん
レビュアー:
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銭湯の湯船は奥?中央?━━━写真で分かる東西の違い
関東・関西の違いと言えば、主に食べ物や言葉、
人々の行動などが取り上げられている本や番組を
よく見かけるが、本書を読んでいると結構なものの
違いがあることが解る。
はっきり違いのあるものから、見過ごしてしまうものまで
こうして写真で比べてみるとその違いが明確になり
「ほぅー」と思わず唸ってしまう。
骨壺の大きさの違い、法事/法用に使う水引の色、
お雛様の男雛と女雛の並べ方の違いなどは大人になってから
関西出身の友人から教えてもらい、箸がしばらく止まったほど
話が白熱した覚えがある。
まぁ、これらは実際そういう場面を見たり経験しないと
なかなか気づけないから知らなくても仕方がないけれど
やっぱりこういう違いがある話は面白い。
本書で一番新鮮だったのは、表紙にもある銭湯だ。
関東では湯船は奥にあるのが普通だけれども、
関西では中央にあることが多いそう。
写真で見ると一目瞭然!なるほどなーと解説を読んで頷く。
関東は肉体労働者が多かったため、体についた泥や汗を
洗い流してから湯船につかるので湯船は奥に。
関西は商人が多く、体を温めてから体を洗うので湯船は中央。
・・・という説があるらしいが、中央に置くのは配管など
複雑になることもあり、最近ではこのタイプも減って来たそうだ。
本書はこのように違いを写真で比較できるようになっている。
そして解説、関連のあるお店や場所などの紹介も載っています。
どの話もあまり深くは追究していませんが、
写真があることによってとても説得力があります。
昨今では西東の区別も薄まりどちらのものも各地で使っていたり
食べていたりするわけだから、逆にこれって西のものだったんだ?
なんて現象もちらほら。線香花火なんかがその典型。
うちでは最近、関東のちらし寿司より、バラ寿司の方をよく食べているし、
汁気のない関東のぜんざいより、いわゆる「お汁粉」と言われる
汁気のある関西のぜんざいの方が個人的には好みだったりする。
流通力に感謝です。
そうそう、焼いた玉子のタマゴサンドを最近よく見かけるけど、
これも西からやって来たようです。
これからこちらもメジャーになってゆくのだろうな~。
座布団、消防署の紋章、玉子焼き器、だるま等々・・・・
どこが違うか本書でじっくり確かめてみてください。
まだまだ山ほど違いはありそう!
第二弾があれば、ぜひ読んでみたいと思う。
最後におでんのちくわぶは西にもっと普及させたい!
(毎度却下される無謀な野望)
人々の行動などが取り上げられている本や番組を
よく見かけるが、本書を読んでいると結構なものの
違いがあることが解る。
はっきり違いのあるものから、見過ごしてしまうものまで
こうして写真で比べてみるとその違いが明確になり
「ほぅー」と思わず唸ってしまう。
骨壺の大きさの違い、法事/法用に使う水引の色、
お雛様の男雛と女雛の並べ方の違いなどは大人になってから
関西出身の友人から教えてもらい、箸がしばらく止まったほど
話が白熱した覚えがある。
まぁ、これらは実際そういう場面を見たり経験しないと
なかなか気づけないから知らなくても仕方がないけれど
やっぱりこういう違いがある話は面白い。
本書で一番新鮮だったのは、表紙にもある銭湯だ。
関東では湯船は奥にあるのが普通だけれども、
関西では中央にあることが多いそう。
写真で見ると一目瞭然!なるほどなーと解説を読んで頷く。
関東は肉体労働者が多かったため、体についた泥や汗を
洗い流してから湯船につかるので湯船は奥に。
関西は商人が多く、体を温めてから体を洗うので湯船は中央。
・・・という説があるらしいが、中央に置くのは配管など
複雑になることもあり、最近ではこのタイプも減って来たそうだ。
本書はこのように違いを写真で比較できるようになっている。
そして解説、関連のあるお店や場所などの紹介も載っています。
どの話もあまり深くは追究していませんが、
写真があることによってとても説得力があります。
昨今では西東の区別も薄まりどちらのものも各地で使っていたり
食べていたりするわけだから、逆にこれって西のものだったんだ?
なんて現象もちらほら。線香花火なんかがその典型。
うちでは最近、関東のちらし寿司より、バラ寿司の方をよく食べているし、
汁気のない関東のぜんざいより、いわゆる「お汁粉」と言われる
汁気のある関西のぜんざいの方が個人的には好みだったりする。
流通力に感謝です。
そうそう、焼いた玉子のタマゴサンドを最近よく見かけるけど、
これも西からやって来たようです。
これからこちらもメジャーになってゆくのだろうな~。
座布団、消防署の紋章、玉子焼き器、だるま等々・・・・
どこが違うか本書でじっくり確かめてみてください。
まだまだ山ほど違いはありそう!
第二弾があれば、ぜひ読んでみたいと思う。
最後におでんのちくわぶは西にもっと普及させたい!
(毎度却下される無謀な野望)
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ジャンルを問わず、年間200冊を目標に読書をしています。
「たしかあの人が、あんなことを言っていたな…」というような、うっすら記憶に残る書評を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
この書評へのコメント
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- Kurara2016-09-24 20:34
KeiMさん♪
やっぱり大根であったか!
へぇ~関西のスーパーにも置いてあるのですね、関東人がリクエストしたとかw というか、KeiMさん、ちくわぶ煮って!一気に上級者!わたしは、単品料理としてはちくわぶ使ったことないかも←ヒドイ。おでんは当然ですが、すき焼きに入れることもあります。これはあまりメジャーではないと思いますが。
※ちくわぶネタ、なんかじわじわ思い出したんですが、3年前も自分の書評に書いていましたw コメント欄も賑わっていて、はるほんセンセイも登場している! ちくわ部、大盛況だったことが判明w 名古屋の「かくふ」もこの時に知ったんだった!クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
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- 出版社:東京書籍
- ページ数:176
- ISBN:9784487810338
- 発売日:2016年06月09日
- 価格:1404円
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