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ぷるーと
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奇妙な人々が住む不思議な町を淡々と描いた作品。
短い話が24。このあたりに住む人たちについて紹介されている。

まず、最初の「ひみつ」が、とにかく奇妙だ。不思議で、ちょっと不気味で。

でも、何かの寓意なのかな、とさらに読み進めることにする。その次の幾つかで紹介されているのは、ちょっと変だけどまあいるかもしれないような人たちだ。

「影じじい」「六人団地」「妖精」と、登場する人々の奇妙さはどんどんエスカレートしていく。本当に、不思議で不気味。

私だけの印象かもしれないが、「このあたり」は、都会ではないようだ。どこかの田舎の、寂れた町。現実世界からちょっとだけずれてしまったまま存在しているような。

これまた私だけの印象かもしれないが、読んでいて、夏目漱石の『夢十夜』に似ていると思った。ちょっと夢の中のような不思議な人々、淡々とした語り口、それぞれの話のラストの書き方など、本当に『夢十夜』に似ていると思う。

変てこりんな話だったけれど、『夢十夜』が好きな私は、この作品も嫌いではなかった。「このあたり」に行きたいとは思わないけれど。
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ぷるーと
ぷるーと さん本が好き!1級(書評数:2925 件)

 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 

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