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かもめ通信
レビュアー:
ノリ良し!キャラ良し!テンポ良し! #棚マル 棚から手にした本は期待以上の面白さ!!
たとえば“しゃばけ”シリーズ
あるいは“僕僕先生”と
神仙や妖が活躍する話は、
賑やかで、楽しく、心温まるものが多く好物といっていい。

だから棚マルフェア推薦本として
読書猫さんが挙げられた時から
この本には目をつけていた。

まずはKindleサンプルに目を通し
読みやすさに折り紙をつけ、
念願叶って駆けつけたブックポート大崎店で
紙本をお買い上げ。
早速読み始めた。

8歳で両親を亡くし
親戚の間をたらい回しにされながら成長した緒方司貴は
18歳の時、始めた書いた妖怪小説で電撃デビュー。
一時はもてはやされたものの
今や落ち目で絶賛スランプ中?!

起死回生を狙ってネタを探しに出かけた先は
妖怪と縁もゆかりもあるはずのあの“遠野”。
座敷童子がいるという旅館「迷家荘」に籠もって
作家生命をかけた1作を書き上げようというのだった。


こう書くとベタな話のようだけれど、これがなかなか面白い!

おやおや「遠野物語」なんだかとっても面白そう?!
と、“遠野”を知らない読者の興味をひき、

そうそう、そうだった。
遠野にはあんな場所もあれば、こんな伝承もあったっけと、
遠野や遠野物語を知っている読者も楽しめる。

“見える”作家と
“見られた”彼らと
“見えない”その他の面々とが
絡まり合ったあれこれを一つ一つ解きほぐす
謎解き連作短編。

それにしても、温泉好きの河童に持って行かれたのは想定外?!
いやいや赤ら顔(?)の河童のおやじ!
私のハートを返してよっ!!

そんなこんなで
自然と浮かぶニヤニヤ笑いを押さえることができず
端から見たら怪しさMAX。

楽しくもちょっぴり切なく
読み終わるつもりだったのに、
驚愕のラストに打ちのめされる?!

いやいやいやいや……これ、まずいでしょっ!
続きもやっぱり読まなくちゃ!!

どうやらすっかりこの本の
なにやら妖しい面々に
取り憑かれてしまったようだ。
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かもめ通信
かもめ通信 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2236 件)

本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

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この書評へのコメント

  1. 読書猫S.S2017-09-25 20:58

    読んでいただき有難うございます。かもめ通信さんがこの物語にはまってしまった様子が目に浮かぶようなレビュー楽しく読ませていただきました!この#棚マルをきっかけに座敷童子ブームになったら楽しいかもしれませんね。

  2. かもめ通信2017-09-26 06:17

    読書猫さん!思いっきりハマりましたw
    続々レビューも挙がってきているようですし、
    みんな一緒に「迷家荘」に出かけるというのもまた楽しいですよね!

  3. No Image

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