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michakoさん
michako
レビュアー:
ばふりばふり。私は一体何を読んだのでせう??
活動小屋の帰り道。
西日を受けながら廻る回転扉から抜け出た伯爵夫人を見つける二朗。
二朗が自分を追う視線をわかっていて、狙い澄ましたかのようなタイミングで振り返り「まぁ二朗さん。」と微笑みかける。
第29回三島由紀夫賞受賞作。

三島賞受賞作。
えぇ、えぇ、そうでしょうとも。
三島氏、大谷崎・・・たっぷりの時代感といい、そんな雰囲気を時折感じました。
 ばふりばふり
1行目ですでに登場する回転扉の不思議な擬音に惹かれて読み始めたのですが・・・
 ばふりばふり
伯爵夫人よ、あなた、凄すぎ(笑)
黒蜥蜴、不二子ちゃん・・・(わぁ二人とも日本人なのか!)
私が連想したのはこの二人なんですが二人とも凄いぞと、改めて思う。
 ばふりばふり
なぜそうも率直なのか。
伯爵夫人は栗本先生がグイン・サーガでひたすら***とか%#$とか伏せ字しまくった言葉をあえて口にする。文字にする。
それがあんまり直球なので笑いだしてしまいそうになる。
おいおい、これは一体何の話なんだよと思っていれば
 ばふりばふり
惨めな戦地に連れて行かれ、そこで女として気高く任務を遂行する若き日の伯爵夫人が語られる。
 ばふりばふり
彼女に奔走させられる二朗さんもなかなかのキャラクターのようで。
おじい様ゆずりの風貌という彼の周囲の女性たちはみな二朗に注目している。
 ばふりばふり
案内人の導きのまま歩き、とんでもない地下組織まで引っ張って行かれ、奇妙な体験の連続なわけですが、気づけばこれはたった一夜のお話。
偏差値の高い迷路をさまようようなエログロ話。
ぷへー(笑)
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michako
michako さん本が好き!1級(書評数:1633 件)

夏休み。久しぶりに1週間じっくり母と向き合えた気がします。

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この書評へのコメント

  1. かもめ通信2017-02-14 17:33

    やだわmichakoさん!
    この本、全く興味が無かったのに、このレビューを読んだら…
    ばふりばふり…ムクムクとww

  2. michako2017-02-14 19:02

    >かもめ通信さん
    ばふりばふり…なんですよ(笑)。
    読まれた方はどう解釈されたのか実は気になっていたのに、これ、どなたもレビューがなくて!
    この本の世界観は決して嫌いではないんです。
    カストリ雑誌の世界といったらいけないかなぁ…?
    なんというか、現代人は書こうと思ってもこうは書かないっていう台詞が多いように感じて。
    蓮實先生、受賞は迷惑とか言いましたよね?
    あれこれ勘ぐりましたよ、凡人の私はwww

  3. No Image

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