かもめ通信さん
レビュアー:
▼
6月23日は独歩忌だと聞いたから、独歩の描いた恋バナを読んでみた。
秋の初めの頃、若い男性が2人連れ立って温泉巡りの旅をしていた。
旅先で片方の物思いに沈みながら男がもう片方に問う。
「君はどう思う、縁とは何ぞやと言われたら?」
すると問われた方の男はたしかこの本に書いてあったっけと
読みさしの本のページをめくる。
「まさか水力電気論の中には説明してあるまいよ。」
と最初に問うた男がいうと“いやあったそうだ思い出したぞ”ともう一方。
「円とは無限に多数なる正多角形とか何とか言ッたッけ。」と、真面目である。
そんな親父ギャグから始まる物語は
実は2人の青年の恋バナではなく
2人が宿を取った旅館を紹介してくれたという
もう1人の男と
旅館ゆかりの娘の恋の話だった。
数年前、男は失恋の痛手を癒やしに訪れた温泉で
給仕してくれた娘を相手にその哀しみをうちあける。
他の中居だったなら、聞き流したであろうその話を
たまたま手伝いにでていた娘は
涙を流して聞いたのだった。
やがて月日は流れ
今や人妻となった娘と男は再会を果たすのだが……
さてさて、誰が誰に恋をして
誰が恋に恋をしたのかは
読んでのお楽しみ……ということに。
それにしても冒頭のギャグは果たして必要だったのか?
そればかりがどうにも気になってしょうが無い。
旅先で片方の物思いに沈みながら男がもう片方に問う。
「君はどう思う、縁とは何ぞやと言われたら?」
すると問われた方の男はたしかこの本に書いてあったっけと
読みさしの本のページをめくる。
「まさか水力電気論の中には説明してあるまいよ。」
と最初に問うた男がいうと“いやあったそうだ思い出したぞ”ともう一方。
「円とは無限に多数なる正多角形とか何とか言ッたッけ。」と、真面目である。
そんな親父ギャグから始まる物語は
実は2人の青年の恋バナではなく
2人が宿を取った旅館を紹介してくれたという
もう1人の男と
旅館ゆかりの娘の恋の話だった。
数年前、男は失恋の痛手を癒やしに訪れた温泉で
給仕してくれた娘を相手にその哀しみをうちあける。
他の中居だったなら、聞き流したであろうその話を
たまたま手伝いにでていた娘は
涙を流して聞いたのだった。
やがて月日は流れ
今や人妻となった娘と男は再会を果たすのだが……
さてさて、誰が誰に恋をして
誰が恋に恋をしたのかは
読んでのお楽しみ……ということに。
それにしても冒頭のギャグは果たして必要だったのか?
そればかりがどうにも気になってしょうが無い。
お気に入り度:





掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
- この書評の得票合計:
- 32票
| 読んで楽しい: | 7票 |
|
|---|---|---|
| 参考になる: | 25票 |
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。
この書評へのコメント

コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:
- ページ数:14
- ISBN:B009IXBWD4
- 発売日:2012年09月27日
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。






















