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くにたちきち
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「夫がストレス」という妻が急増中! これは夫婦の問題というより、時代の急激な変化に、家庭生活が対応していないことに、その原因があるというのが、筆者の見立てです。夫ストレスの解消法にはどうすればよいのか?
心理カウンセラーである筆者は、徹底的に女性の目線で人間関係を見つめています。その結果、必ずしもぎすぎすした男女関係ばかりでないものも見えてきますが・・・

「夫が怒りはじめたら、その場から立ち去る」とか「自分の服と夫の服は別のタンスに入れる」とかいったことは、結婚当初は考えられなかったことですが、いつから、どんなきっかけで始まるのか? また、このようなことは、今や普通の夫婦に起きている現象なのか? といったことが知りたくなります。

この本の内容は、次の通りです。

第1章 そうだったのか!ストレスの元凶は夫だった!!
第2章 妻・嫁・主婦・母親の役割に「さよなら」しよう
第3章 あれ?夫を「嫌い」と認めたら気分がすっきり!
第4章 えっ!自分のテリトリーを優先して確保するって?
第5章 なあんだ。徹底的に自分の満足を目指していいんだ
第6章 へえ、自分の自立のために「ありがとう」だって

「夫と争って、夫が妻のことを理解することはまずないでしょう。反省することもないでしょう。ましてや、やさしくなることもありません。」ときたのでは「降りる、やめる、去る」しか解決法はないのかも知れません。「へえ。そうなんだ」などといった一言で、その話題や会話をやめてみてください。と筆者はいいます。

妻が、自立する第一歩として、「夫の洗濯物を、タンスにしまうのをやめました」そして、家族にそれぞれ専用のタンスを用意しました。それだけで、妻は夫や家族から「自立できたような気分」になれたのだそうです。その結果、「夫が、料理をしてくれるようになりました」ということです。

「自分中心」の生活を幼い時から進めてきた男と女が、恋をして結婚し「夫唱婦随」を日本の伝統的な美徳とは考えず、これが「家庭円満」の秘訣ではないとしたら、どのような夫婦像、家族関係を描けばよいのでしょうか? 旧人類から新人類への転換は、とても困難な道であることを悟らされました。
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くにたちきち
くにたちきち さん本が好き!1級(書評数:780 件)

後期高齢者の立場から読んだ本を取り上げます。主な興味は、保健・医療・介護の分野ですが、他の分野も少しは読みます。でも、寄る年波には勝てず、スローペースです。画像は、誕生月の花「紫陽花」で、「七変化」ともいいます。ようやく、700冊を達成しました。

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