かもめ通信さん
レビュアー:
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店の名は『アルフ・ライラ・ワ・ライラ/Alf Laylah wa Laylah 』アラビア語表記するなら ألف ليلة وليلة 、すなわち“千夜一夜物語”。貸本屋を営む兄妹を主役に据えたシリーズ第2弾開幕!
“お売りするのは本の中を自由に旅する時間です”をモットーに19世紀のロンドンで貸本屋を営む兄妹を主役に据えたライトミステリの第2弾。
前巻同様今回も一話完結の連作短編にはそれぞれ、ウォルター・クレインの『塗り絵絵本』、スマイルズの『自助論』、ポーの『アッシャー家の崩壊』と核となる本が配されていて、これらの本が日常の謎から連続殺人事件まで、“鍵”を握るキーワードになっているところが面白い。
それがどんな本か知っていれば謎ときを含めたオチは想像に難くないし、その本を知らなくてもそもそもさほど難しい謎ではないから、ミステリ目当てに読もうと思うと当てが外れることもあるかもしれない。
けれどもこの核となる本はもちろん、シートンの『私の知る野生動物』、ジェローム・K.ジェロームの『ボートの三人男』、グザヴィエ フォルヌレの『草叢のダイヤモンド』など、魅力的な本を物語の進行に深く関わらせながら紹介していく語り口は、興味深く面白く、ついつい読みたい本のリストを増やしてしまう。
同時に、簡単に解けたはずの謎の背後に兄妹を脅かやす黒い組織の影がちらつき、ついに(?)明かされた兄妹の秘密とともに今後も目が離せないのだった。
前巻同様今回も一話完結の連作短編にはそれぞれ、ウォルター・クレインの『塗り絵絵本』、スマイルズの『自助論』、ポーの『アッシャー家の崩壊』と核となる本が配されていて、これらの本が日常の謎から連続殺人事件まで、“鍵”を握るキーワードになっているところが面白い。
それがどんな本か知っていれば謎ときを含めたオチは想像に難くないし、その本を知らなくてもそもそもさほど難しい謎ではないから、ミステリ目当てに読もうと思うと当てが外れることもあるかもしれない。
けれどもこの核となる本はもちろん、シートンの『私の知る野生動物』、ジェローム・K.ジェロームの『ボートの三人男』、グザヴィエ フォルヌレの『草叢のダイヤモンド』など、魅力的な本を物語の進行に深く関わらせながら紹介していく語り口は、興味深く面白く、ついつい読みたい本のリストを増やしてしまう。
同時に、簡単に解けたはずの謎の背後に兄妹を脅かやす黒い組織の影がちらつき、ついに(?)明かされた兄妹の秘密とともに今後も目が離せないのだった。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
この書評へのコメント
- かもめ通信2016-08-25 09:25
ご存じでしたか?
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- ページ数:304
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