ふらりんさん
レビュアー:
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「はがき」のストーリーは、突然に。
クロワッサン特別編集 増補新装版 ちゃんとした手紙とはがきが書ける本:マガジンハウス
本書を読もうと思ったキッカケには、あるストーリーがあった。
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登場人物:コンビニの店員(以下、店員)、 私 の2名
とあるコンビニのレジにて・・・2016年3月18日の出来事。
私 『すみません、官製はがきを一枚欲しいのですが・・』
店員 『あっ、ちょっとお待ち下さい』
店員はレジの隅の方に行って、はがきを探しているようだった。その時、
私はふとレジの表示板を見ると、「往復はがき1枚」と書かれていたのに驚き、
私 『店員さん、官製はがき一枚なんですけれど・・』
レジの表示を見る店員。店員は慌てて「往復はがき」を取り消す。ほっとする私。
しかし、それだけでは終わらなかった。更なるひと言が私を驚かせる。
店員 『うちでは、「ふつうのはがき」と「往復はがき」しか扱って無いんですが・・』
私 『えっ・・・・・・・、じゃ、じゃあ「ふつうのはがき」でお願いします』
私は「ふつうのはがき」を購入し、釈然としない面持ちで、コンビニを後にした。
私の頭の中に色んな思いが駆けめぐり、結果「官製はがき」という言葉が実は
「方言」なのではないかという、一応の結論に至り、帰宅した。
その後は、あまりこの事について考えないよう努力しながら、床についた。
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さて、本書はタイトル通り、「ちゃんとした」手紙、はがきが出せるよう、
工夫され、構成されている。
例えば基本中の基本である、封筒に宛名を書くという所から、時候の挨拶といった、
少し難易度の高い、書いていてこれで良いのかな?と調べたくなる書き方も、
一通り網羅されており、恐らくこの一冊が有れば、手紙やはがきを書く際に
よほどのことが無ければ、一生不自由はしないはずである。
一生使えて、815円(税別)なのだから、安いですよ、そこの奥さん。
特にタブーとマナーに関するQ&Aは「なるほど!」と思わせるものであった。
引用すると、礼状のインクの色、これは黒か青で書くのがマナーであり、
不祝儀の場合は「悲しみのあまり硯に涙が落ちて、薄くなった」という説より
薄墨で書くのだそう。知りませんでした。
奥深い、手紙・はがきの世界。手紙・はがきは年賀状か懸賞くらいしか、
利用しないなぁ、なんて遠い目をしてみたり・・。
手紙・はがきというと、昔、ラジオでは「はがき職人」という言葉があり、
はがきに思いを込めて投函し、翌週のラジオ番組で自分のラジオネームと
文章が読まれると、ちょっとガッツポーズをしたり、なんて事もあった。
しかし今はすっかりツイッター、メールに取って変わっている。
ツイッターやメールでも人様に用件を伝えるのは同じなのだが、手紙やはがきを
使っての伝達、人様から手紙やはがきを貰えると、嬉しいものである。
(私の場合、ダイレクトメールでもちょっと嬉しい。)
恐らくそこには「受取人のことを思い、修正を含め、時間をかけた人の手」が入った、
という事実がツイッター、メールよりも多く感じ取れるからではないだろうか。
それが嬉しさを感じる一因なのかもしれない。
勿論、「拝啓・・・敬具」が使いこなせるようになれば、ベストだろう。
しかし、そこまでかしこまっていなくても、OKだと私は思う。
本書のなかでも
と述べられている。
今こそ、手紙やはがきを見直す、良いチャンスなのかもしれない、
と私は改めて思い直した次第。
あなたの身近な人に、手紙やはがきを出してみませんか?
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はがきの重要性を気付かせてくれた、コンビニの店員さん、ありがとう!
そして、「官製はがき」の事は辞書で調べれば良いっていう基本的なことを
思いついたのは、店員さんに会った2日後だったよ!!
本書を読もうと思ったキッカケには、あるストーリーがあった。
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登場人物:コンビニの店員(以下、店員)、 私 の2名
とあるコンビニのレジにて・・・2016年3月18日の出来事。
私 『すみません、官製はがきを一枚欲しいのですが・・』
店員 『あっ、ちょっとお待ち下さい』
店員はレジの隅の方に行って、はがきを探しているようだった。その時、
私はふとレジの表示板を見ると、「往復はがき1枚」と書かれていたのに驚き、
私 『店員さん、官製はがき一枚なんですけれど・・』
レジの表示を見る店員。店員は慌てて「往復はがき」を取り消す。ほっとする私。
しかし、それだけでは終わらなかった。更なるひと言が私を驚かせる。
店員 『うちでは、「ふつうのはがき」と「往復はがき」しか扱って無いんですが・・』
私 『えっ・・・・・・・、じゃ、じゃあ「ふつうのはがき」でお願いします』
私は「ふつうのはがき」を購入し、釈然としない面持ちで、コンビニを後にした。
私の頭の中に色んな思いが駆けめぐり、結果「官製はがき」という言葉が実は
「方言」なのではないかという、一応の結論に至り、帰宅した。
その後は、あまりこの事について考えないよう努力しながら、床についた。
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さて、本書はタイトル通り、「ちゃんとした」手紙、はがきが出せるよう、
工夫され、構成されている。
例えば基本中の基本である、封筒に宛名を書くという所から、時候の挨拶といった、
少し難易度の高い、書いていてこれで良いのかな?と調べたくなる書き方も、
一通り網羅されており、恐らくこの一冊が有れば、手紙やはがきを書く際に
よほどのことが無ければ、一生不自由はしないはずである。
一生使えて、815円(税別)なのだから、安いですよ、そこの奥さん。
特にタブーとマナーに関するQ&Aは「なるほど!」と思わせるものであった。
引用すると、礼状のインクの色、これは黒か青で書くのがマナーであり、
不祝儀の場合は「悲しみのあまり硯に涙が落ちて、薄くなった」という説より
薄墨で書くのだそう。知りませんでした。
奥深い、手紙・はがきの世界。手紙・はがきは年賀状か懸賞くらいしか、
利用しないなぁ、なんて遠い目をしてみたり・・。
手紙・はがきというと、昔、ラジオでは「はがき職人」という言葉があり、
はがきに思いを込めて投函し、翌週のラジオ番組で自分のラジオネームと
文章が読まれると、ちょっとガッツポーズをしたり、なんて事もあった。
しかし今はすっかりツイッター、メールに取って変わっている。
ツイッターやメールでも人様に用件を伝えるのは同じなのだが、手紙やはがきを
使っての伝達、人様から手紙やはがきを貰えると、嬉しいものである。
(私の場合、ダイレクトメールでもちょっと嬉しい。)
恐らくそこには「受取人のことを思い、修正を含め、時間をかけた人の手」が入った、
という事実がツイッター、メールよりも多く感じ取れるからではないだろうか。
それが嬉しさを感じる一因なのかもしれない。
勿論、「拝啓・・・敬具」が使いこなせるようになれば、ベストだろう。
しかし、そこまでかしこまっていなくても、OKだと私は思う。
本書のなかでも
「たった一枚のはがきがあれば、喜びも、感謝も、言葉にして伝える事ができます。
(中略) 人間関係をまろやかにしてくれる。とても役立つカードです。」
と述べられている。
今こそ、手紙やはがきを見直す、良いチャンスなのかもしれない、
と私は改めて思い直した次第。
あなたの身近な人に、手紙やはがきを出してみませんか?
----
はがきの重要性を気付かせてくれた、コンビニの店員さん、ありがとう!
そして、「官製はがき」の事は辞書で調べれば良いっていう基本的なことを
思いついたのは、店員さんに会った2日後だったよ!!
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健康第一・健康優先の生活を心がけていたところ、本が読めるようになりました!ただ、書評に繋がらないのが現状です。ぼちぼち、読書 → 書評に繋げていきたいですね!お伺い等、遅れております。申し訳ありません。【2018/7/24更新】
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- 出版社:マガジンハウス
- ページ数:114
- ISBN:9784838750269
- 発売日:2015年07月28日
- 価格:880円
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