本来ならば、読了後、ここに文章をUPすべきなのでしょうが、正直に書くと、
本書を全て読めておりません・・。理由は「本のページ数」および、私の読む
許容量を超えた「本自体のボリューム」にあります。
ただ、この機を逃すと文章UPも難しいため、投稿いたします。
もしそれでも良ければ、読んで下さると幸いです。
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本が好き!レビュアーさんの方ならば、運営さん側の書評に関するページの
リンク画像として貼られており、本の装丁はすっかりお馴染み、皆さん、
一度は目にしたことがあるはず。
そもそもどんな本かな?と興味を持ったのが、全ての始まりであった。
この本文の下に添付した画像を見て頂きたい。
「課題図書倶楽部・2016 課題図書」である「雪:中谷宇吉郎」との本自体の
大きさ比較の写真である。
この写真を見た、という事を前提に、この本の魅力(?)を伝えようと思う。
馴れ初めは、コーチャンフォーという大型書店での出会いである。
本書が1冊、平積みされていたのだ。
本・・・なんですか?これは。驚きを隠せない。
なぜ平積みか。いや、平積みと言えるのか、こういう場合は本が1冊売り場に
「置いてある」ではないか?なぜここにあるのか?書棚に入らないからか?
など、色んな考えが浮かんでは消える。
コーチャンフォーは立ち読みができる本屋なので、立ち読みしようと試みる。
が、下記の2点よりあきらめる。
1.辞書のようにケースに入っている。
2.そもそも本が重すぎて、立ち読みできない。
そこで清水の舞台から飛び降りるつもりで、一気に購入を検討し始める。
値段17,000円超。値段、置き場を踏まえ、購入すべきか否か、悩むこと10分。
舞台から飛び降りること叶わず。購入断念。あきらめ、帰宅する。
帰宅後、念のため、近所の図書館での書籍ネット検索。・・・有った。
ブラボー、図書館!税金は正しく使われているー!!
借用ボタンを押す。しかし、ここでは話が終わらない。
なぜなら、借りたからには持って帰らなければいけないからだ。
大きめのバック持参。「本を持って腰痛になりました」という理由で
仕事を休むのはいかがなものかと考え、車で借りに行く。
借りる時、本棚から出す図書館司書様、苦笑い。私も既にどういう本か知っている為
同じく苦笑いで返す。「大きな本ですねー。」と言われる。
重い、重い本だ。改めて紙の重みを体で感じる。
帰宅後、本書、最後のページ数を見る。数字は「2545」と書いてある。
仮に速読して、借用期限の2週間で読めるのか?そんな思いがよぎる。
ちなみに借りた図書館による、本書の紹介文は以下の通りであった。
「図書館、読書愛好家のための、空前の“書評から見る文化史大事典”。
1998年から2014年にかけて共同通信が配信した、評者約1600人による約5000点の
書評を収録。書名、著者・編者、評者、出版社など索引も充実。」
上記文章に偽りは無く、誇張でもない。本の中身は見開き2ページで上下左右合わせ、
4つの書評が掲載されるスタイル。1冊の本につき800文字程度の書評が掲載されて
おり、掲載本も偏りが無い様で、小説もあれば、専門書もある。なんでもござれだ。
(ちなみに帰宅後、えいやと開いたページには「股間若衆」が掲載されていました。)
書評本の書評(にもなって無いが・・)という、しゃれにもならない事にはなったが、
少なくとも書評・文章を書く事が生業の方には間違いなくお勧めできる本である。
それは他人の、しかも文章を書いてお金をもらう、つまりプロの文章を読む事で、
得られる文章術、知見、本へのスタンス、そして選書の豊富さ、評者の多さが、
他の追随を許さないほど高いものだからである。本の値段は高いが、それ以上に
得られるものが多い事に気付くはずだ。
「1編の書評は1冊の本から始まる言葉のリレー」と冒頭で述べており、
書評を通じて、もし誰かが本の購入を決めたならば、編集者、著者、印刷会社の方など、
「本」に関わる方が多数動き、本を通じた「つながり」が生まれる。
その考えは、この本が好き!サイトと根本は変わらないように感じた。
もし本屋で、図書館で本書を見かけたら、是非手に取っていただきたい。
本書を通じて、「書評」を1冊の本としてまとめた事への、編集者の執念と、
編集魂の混じり合った結晶を、ずしりと体で感じ、目の当たりにすることが
できると思う。
本書が作られたことに、敬意を表したい。
- 「書評大全」と課題図書倶楽部・2016 課題図書「雪:中谷宇吉郎」との比較① 大きさ比較
- 左:「書評大全」と、右:課題図書倶楽部・2016 課題図書「雪:中谷宇吉郎」との比較② 本の厚み比較
- 「書評大全」と猫。見開き2ページで上下左右合わせ、4つの書評が掲載される





健康第一・健康優先の生活を心がけていたところ、本が読めるようになりました!ただ、書評に繋がらないのが現状です。ぼちぼち、読書 → 書評に繋げていきたいですね!お伺い等、遅れております。申し訳ありません。【2018/7/24更新】
- この書評の得票合計:
- 38票
読んで楽しい: | 17票 | |
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素晴らしい洞察: | 3票 |
|
参考になる: | 18票 |
この書評へのコメント
- ぽんきち2016-02-24 12:07
>9,2545p
これは私などより詳しい方がいらっしゃるのではないかと思いますが、多分、間違いではなくて、前書きか何かに当たる部分が別個にナンバリングされているのだと思います。
図書館の資料を見てるとときどきあります。
例えば添付の本などは、図書館の資料詳細だとページ欄に「10,185p」とあり、1万ページか!?と思いますけど、アマゾンでは185ページです。
逆に、おそらくあとがき部分が別個の「123,4p」というようなパターンもあります(数字は適当)。
「日本目録規則1987年版改訂2版第2章図書改定案」2.5 形態に関する事項、2.5.1.2Bに「ページ付が2種以上に分かれた図書は,各ページ付ごとにコンマで区切って記録
する。」とありますので、そういうことなんだと思います。
https://www.jla.or.jp/portals/0/html/mokuroku/ncr2draft.pdfクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - ふらりん2016-02-25 22:12
>皆様
すみません、返信遅くなりました。まだ借用中です(笑)
全く関係ないですが、家のトイレ詰まり(しかも夜中)で、てんてこ舞いに
なっており、コメント欄を見る事ができませんでした。(詰まりは
業者の手により解消です。この本が一冊買えるお値段でした・・)
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本書、前書きを確認しました所、「はじめに」が9ページ
(ローマ数字のⅠ~Ⅸページ)が有ります。
その後、総目次があります(ページ番号は無しです)。
総目次の次ページが001ページ(正確には書いてませんが)と
なるようです。001ページですが999ページの次は1000ページと
4桁になります。
ぽんきちさんの説が正しいと思っております。
「素晴らしい洞察」に投票したいです。
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(別件)
この本を買う事にしました(今のところですが)。1ヶ月1000円ずつ貯金して、
17ヶ月後に買えるでしょう。amazonだと中古もあるようなので、
そちらでも良いかも・・。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - ふらりん2016-03-03 00:34
えーと、この本を購入した事になっておりますが、
「まだ」でございます。購入「予定」は17ヶ月後です(笑)
そこのところ、よろしくお願いいたします。>本が好き!運営さま。
↓
http://info.honzuki.jp/?p=9527クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 コメントするには、ログインしてください。
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