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yukoさん
yuko
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自殺に偽装された、動物の安楽死用の薬物で殺された、美しいが評判の悪い女性の死。7年ぶりに警察の仕事に復帰したピアと、貴族の称号を持つオリヴァーが初コンビを組むドイツミステリの人気シリーズ第一弾!
オリヴァー&ピアコンビの一作目なのですが、
日本では先に第三作の『深い疵』と四作目の『白雪姫には死んでもらう』が発売され、
第一弾の今作がその後に発売されたのですね。

レビュー拝見させていただいて、そのことを知ってから読んだので、順番どおりに読めてよかったです!



2005年8月。
非常に有能だけれど、全く人間味のない冷徹な夫と別居した38歳のピアは、ウンターリーダーバッハの白樺牧場を買い、念願の馬と動物たちとの暮らしを手に入れ、さらに7年ぶりに警察の仕事に復帰しました。


復帰先は2年前に新設されたばかりのホーフハイム刑事警察署、捜査十一課。
ボスはオリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン主席警部。


妻のコージマが経営する映画製作会社の事務所をフランクフルトから移したこともあって、
オリヴァーはフランクフルトから新設された捜査十一課に移動する決心をしてホーフハイムにやってきたのでした。


一番目に起きたのは、政界進出を狙っていた上級検事が猟銃を口にくわえて撃った自殺事件。

しかし、彼らが捜査を担当することになったのは、同じ時に起きた別の事件。

展望タワーから飛び降りたように見られた20代半ばの美しい女性の死。
自殺だと医師は言うが、二人は殺人だと見ぬく。


女性は、動物の安楽死に用いられる薬物による毒殺で、自殺を偽装されていたのでした。


二つの事件に何か関係はあるのでしょうか・・・



実家は城を所有し、貴族の称号を持つオリヴァーと、
夫と別居し、7年ぶりに警察の仕事に復帰したピアのコンビ。

シャツからスーツからネクタイ、靴まで、隙なくびしっと決めるオリヴァー。
大変な愛妻家なのにすぐ他の美人になびきそうになるのはなんでだ・・・
しかもそれを妻に打ち明けて、早く帰ってこないと浮気しちゃうぞー!って、
いい歳したおじさんが、どうしたもんだか・・・

ピアの方は夫から離れて夢の牧場を手に入れ、仕事にも復帰し、何もかも楽しくて仕方ないといったエネルギッシュな生き生きとした女性警部。

二人が上手くお互いの足りないところを補いあいながら、事件解決へと突き進んでいきます。



物語の舞台は乗馬クラブ。


馬を買うために高額なお金をぽんと払う金持ちたちや、
自分こそが一番いい馬を手に入れようと乗馬講師に媚を売る人や、
繰り広げられる嫉妬、ねたみ、
見栄っ張りで表面的な美しさにこだわる人々や、
見た目など関係ない、すべてはお金だというような人や、

もうとにかく嫌な人がわんさか!!!


なるほど、だからタイトルは『悪女は自殺しない』なのね。


続き、すぐに読みたいと思います!
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yuko
yuko さん本が好き!1級(書評数:304 件)

仕事のことで鬱状態が続いており全く本が読めなかったのですが、ぼちぼち読めるようになってきました!

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