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Wings to fly
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ホワイトハウスの舞台裏がとても魅力的。大統領のシェフ、国賓晩餐会で料理以外の事にも大活躍。
本書の主人公はホワイトハウス厨房の女性アシスタント・シェフ、身長155センチ体重50キロ弱のオリヴィア(オリー)だ。彼女の夢は、引退を控えた師匠ヘンリーの後を受け継ぎ、女性初のホワイトハウス総料理長になること。候補には人気料理番組看板スターのローレルもいて、なかなか手強いライバルだ。どちらが選ばれるか不安でいっぱいだけど、オリーには高いプロ意識と、厨房のチームワークを大切にする心がある。

ある日、ホワイトハウスに男が不法侵入。シークレット・サービスに追われ逃げる男の行く手に偶然居合わせたオリーは、持っていたフライパンで男を殴り倒す。毎日大鍋を持ち上げているから、小柄でも力は強いのだ!それが原因で国際事件に巻き込まれ、誰も見たことがない暗殺者の顔を知ってしまったオリー。持ち前の好奇心を発揮しすぎて、自ら危機を招き寄せるわ恋人に愛想を尽かされるわ。もうすぐアメリカ史に残るほど重要な国賓晩餐会がやってくるのに。大変!予定が早まって準備の時間が足りない!

ホワイトハウスの舞台裏がたいへん魅力的だ。大きな晩餐会の準備や当日の進行、大統領ファミリーやスタッフ、厨房で働くシェフの日常が生き生きと描かれている。
「料理人の力は偉大なんだよ、オリー。」と、師匠のヘンリーは言う。
世界で最も影響力のある人物と、そのゲストのために料理をする。国の指導者たちも、美味しい物を食べれば満足して心穏やかになるだろう。それでこそ、賢明な判断の判断ができるというものだ。
誇りをもって仕事をする人々に出会い、とても晴れ晴れした気持ちになれる。さて、総料理長の座は誰の手に?

巻末の「大統領のメニュー」には、歴代大統領の厨房裏話や、本書のキャンベル大統領一家の普段の食事レシピが載っている。“ヘンリー特製ハッシュドポテト”、簡素だけどホントに美味しそう。大統領ファミリーに家庭の味を届けるのも、ホワイトハウス厨房の仕事なのだ。
お気に入りのシリーズになりそうなので、11月発売の2巻目を楽しみに待ちます!

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Wings to fly
Wings to fly さん本が好き!免許皆伝(書評数:862 件)

「本が好き!」に参加してから、色々な本を紹介していただき読書の幅が広がりました。

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この書評へのコメント

  1. かもめ通信2015-07-19 19:15

    これ、気になっていたんだけれど、おいかけるコージーが多すぎて(><)
    でもWings to fly さん のお薦めなら、読んじゃおうかな~。

  2. Wings to fly2015-07-19 21:33

    かもめ通信さん
    気持ちの良いストーリーと斬新な舞台設定、登場する人たちのキャラ立ち、美味しそうなお菓子とご馳走。私が魅力的だと思うコージーの要素ですが、ほぼクリア(^ ^)
    マイナス要素としては、恋人が今ひとつ素敵じゃない、ライバルがアホ過ぎる、以上。
    感想、お待ちしてます(^-^)/

  3. No Image

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